平成2123日目

1994/10/31

この日のできごと(何の日)

【プロ野球MVP】巨人・桑田真澄投手、オリックス・イチロー外野手

1994年プロ野球セ、パ両リーグ公式戦の最優秀選手(MVP)、最優秀新人(新人王)、ベストナインを選ぶ記者投票が31日開票され、MVPはセが巨人の桑田真澄投手(26)、パはオリックスのイチロー外野手(21)がともに初めて選ばれた。

新人王のセは阪神の藪恵市投手(26)、パはダイエーの渡辺秀一投手(23)に決定した。

セのMVPは、4年ぶりの優勝を遂げた巨人の投手陣を引っ張った桑田が、500点を獲得して打撃二冠の大豊(中日)以下を引き離した。パのMVPは史上初めて、年間200安打突破の快記録を達成したイチローが、優勝した西武勢らに大差の643点を挙げ、文句なしの選出。リーグ史上3人目の満票受賞こそならなかったが、129の有効投票のうち128の1位票を集めた。イチローの21歳と9日でのMVP受賞は、1941年の川上哲治(巨人)の21歳7カ月を上回る野手での最年少記録。

セの新人王は9勝をマークした藪が、無効8票以外の160票を独占した。パは8勝の渡辺秀が10票を得て、8本塁打、36打点の中村紀(近鉄)らを抑えた。

ベストナインは、巨人が川相、西武が佐々木と、両リーグとも優勝球団から1人ずつしか選出されなかった。セは中日から2年連続の最多勝の山本昌、大豊、首位打者のパウエル、広島からも西山、江藤、前田智の3人が選ばれた。

パは健闘したダイエー勢から吉永、松永、ライマーが入り、投手には最多勝、最多奪三振の伊良部(ロッテ)が選ばれた。接戦の遊撃手は、広瀬(日本ハム)が小川(オリックス)をわずか1票抑えて、2年連続の受賞。《共同通信》

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【皇太子同妃両殿下】中東訪問前に会見

皇太子ご夫妻は31日午後、11月5日から15日までのサウジアラビアなど中東4カ国訪問を前に東京・元赤坂の東宮御所で記者会見し、皇太子さまが、「結婚後初めて2人そろって訪問することができ、大変楽しみにしています。友好親善の増進に努めたい」と抱負を語られた。

雅子さまはイスラムの慣習から2人別々となる日程もあることについて「不安を感じていないわけではありませんが、私のできる範囲で心を込めて務めを果たしたい」と述べられた。皇太子さまも「別々の場面の後で、いろいろ雅子から話を聞くのを楽しみにしています」と応じられた。

今夏以降、地方訪問が多く忙しい日程について皇太子さまは「全速力での短距離競走のようでした。今後は長距離レースのペース配分で無理のない日程を考えていきたい」とユーモアを交えて感想を述べられた。

「多忙な中でコウノトリのご機嫌は」とのご懐妊についての質問には皇太子さまが「静かな環境が保たれることの方が大切だと思います」と答えられた。

雅子さまは「皇室の生活には慣れましたか」と質問を受け「そうですねえ」と答えに詰まる場面もあったが、皇太子さまが「よく頑張っています」と助け舟を出し、雰囲気を和ませた。《共同通信》

【村山富市首相】ルーマニア下院議長と会談

村山首相は31日午後、首相官邸でナスタゼ・ルーマニア下院議長と会談した。ナスタゼ議長は、ルーマニアからの技術現修正受け入れや、中小企業民営化、道路など社会基盤整備への日本の資金協力の拡大を要請。首相は「要望は相互理解の拡大の中で解決したい」と述べた。《共同通信》

【村山富市首相】日独の関係強化を

村山首相は31日午後、首相官邸でラムスドルフ・ドイツ自民党名誉党首と会談した。ラムスドルフ氏は10月のドイツ総選挙後の状況を説明した上で「(ドイツは)アジア太平洋地域をこれまでより重視している」とし、両国の緊密な関係強化が必要と強調。首相は「多くの共通の問題を抱えており、協力することが重要だ」と応じた。

ラムスドルフ氏から日本の政局の見通しを聞かれ、首相は「冷戦構造崩壊を受け、国内でもイデオロギーではなく政策で議論する土俵についた。多様な価値観が存在する現在では複数の政党が連立を組んで政権を担うのがいいのではないか」と答えた。《共同通信》

【中国・李鵬首相】韓国・金泳三大統領と会談

中国首相として初めて韓国を公式訪問した李鵬首相は31日午後、ソウルの青瓦台で金泳三・韓国大統領と会談した。

双方は、米国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の枠組み合意で新段階に入った朝鮮半島情勢で、核問題の完全解決のために北朝鮮が合意を履行すべきだとの考えで致。また、金日成主席の死去で延期された南北首脳会談についても早期再開を求めていくことで合意、今後、北朝鮮の核問題解決と朝鮮半島の安定のために中韓両国が協力態勢をとっていくことを確認した。中国外務省スポークスマンが発表した。

中韓両国が北朝鮮の核保有阻止と朝鮮半島の安定という共通の国益のために、協力して米朝合意を推進していく方針を確認したもので、両国の経済関係緊密化と合わせ、今後の北東アジア情勢にも影響しよう。首脳会談終了後、両国はソウル北京間の直行便開設などを定めた航空協定、原子力の平和利用に関する協力協定、民間航空機開発に関する合意文書に調印した。《共同通信》

【アメリカンイーグル航空墜落事故】

米インディアナ州で31日午後(日本時間1日午前)、米アメリカン・イーグル航空のインディアナポリス発シカゴ行き小型近距離旅客機(乗客64人、乗員4人)が激しい嵐の中、墜落した。地元の警察によると、乗客・乗員は全員死亡した。アメリカン・イーグル航空は乗員と乗客の身元を公表しておらず、事故機に日本人乗客が乗っていたかどうかは不明。

同社当局者によると、墜落現場の周囲500メートル四方に機体の破片が散らばっており、全員即死とみられる。事故原因は分かっていないが、米イリノイ州シカゴのオヘア空港当局者などによると、同機は空港の南東約40キロの上空で、着陸体勢に入った直後、インディアナ州内にあるトウモロコシ畑に墜落した。

同機は米中部時間31日午後4時20分(日本時間1日午前7時20分)ごろ、約3000メートルの上空から下降中、レーダーから消えたという。事故当時、現場付近は激しい風雨が吹き荒れていた。現場はイリノイ州との州境に近いインディアナ州ローズローン郊外で、日没と悪天候のため警察・消防当局は、この日の遺体捜索を断念、1日早朝から作業を始める。

事故機は双発のスーパーATRターボプロップ機で最大75人乗りで、飛行時間わずか1300時間、就航後、7カ月という新しい機体だった。

シカゴーインティアナポリス開はアメリカン・イーグル航空とユナイテッド航空の両社が一日往復約30便を運航、シカゴのオヘア空港で国際線に乗り換えるビジネス客や外国人も利用するという。《共同通信》

【河本栄得さん】死去

上方の若手漫才コンビ「ベイブルース」の河本栄得さんが31日午後4時48分、劇症肝炎の進行による脳出血のため大阪市天王寺区の病院で死去した。25歳。大阪市出身。

吉本興業所属で相方の高山知浩さんとコンビを組み、テレビやラジオなどで活躍。平成2年にはNHK上方漫才コンテストで優秀賞を受賞した。体の不調を訴え、疲労による急性肝炎と診断され10月19日から入院していた。《共同通信》



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