平成3873日目

1999/08/16

この日のできごと(何の日)

【ロシア】プーチン首相を承認

ロシア下院(定数450)は16日、エリツィン大統領が先に解任したステバシン前首相に代えて指名したウラジミール・プーチン首相代行(46)の首相承認審議を行った。採決の結果、賛成は233で、承認に必要な過半数(226) を上回り、代行は首相として承認された。反対は84で棄権は17だった。

これにより、依然続く経済危機、ロシア軍とチェチェンのイスラム系武装勢力の激しい戦闘が続くダゲスタン共和国情勢に直面するロシアは、政権と議会の対立による「政府不在状態」を回避。政局は来年夏の大統領選挙の前哨戦となる今年末の下院選に向けて動き出すことになった。

政敵のルシコフ・モスクワ市長率いる「祖国」と地方指導者らの政治組織「全ロシア」の中道連合結成で打撃を受けたエリツィン政権も、この日の首相承認審議を乗り切ったことで、下院選に向け反撃の体制を固めるものとみられる。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【つるが・きらめきみなと博】閉幕

敦賀港開港100週年を記念して30日間にわたって開かれていた「つるが・きらめきみなと博21」は16日、敦賀市金ケ崎緑地の会場内で閉会式が行われ、閉幕した。来場者数は主催者の見込みを2倍以上上回る68万6000人となり、国際港つるがの夏に鮮やかにきらめいた一大イベントの成功を強く印象づけた。《福井新聞》

【第81回全国高校野球選手権大会】第9日

第81回全国高校野球選手権大会第9日は16日、甲子園球場で2回戦4試合を行い、新湊(富山)が樟南(鹿児島)に1−0で敗れた。ことしの選抜大会優勝校の沖縄尚学(沖縄)も都城(宮崎)に0−4で敗退。そのほか、長崎日大(長崎)滝川二(兵庫)が3回戦に進み、ベスト16が出そろった。《北國新聞》

【金嬉老受刑者】仮釈放を申請

1968年に2人を射殺、13人を人質に旅館に立てこもった事件で無期懲役が確定し、府中刑務所(東京)で服役中の在日韓国人、金嬉老受刑者(70)について、法務当局は16日、関東地方更生保護委員会へ仮釈放の申請手続きをとったもようだ。申請は認められる見通しで、金受刑者は9月にも仮釈放される。

法務当局は、事件発生から31年が経過して金受刑者が高齢となり、仮釈放を求める声が強まっている点や、後見人の見通しがついたことなどを考慮した、としている。《共同通信》

【TBS】今度は副部長がとばく

不祥事が相次いでいるTBS (東京放送)で昨年9月、営業部門の副部長(42)が勤務中に東京都内のゲーム喫茶店でポーカーゲーム機を使った賭博をしていたとして、賭博の現行犯で警視庁巣鴨所に逮捕され、現金10万円の略式命令を受け、即日納付していたことが16日、わかった。

TBSは昨年9月14日、副部長を自宅謹慎7日間の懲戒処分にし、同16日付で他部門へ移動させていた。

調べでは、巣鴨署が昨年9月2日午後4時ごろ、東京都豊島区のゲーム喫茶店を家宅捜索した際、副部長はポーカーゲーム機を使って1点10円で現金約一万数千円をかけて賭博をしていた。同署は従業員4人を常習賭博で、副部長ら客4人を賭博でそれぞれ現行犯逮捕。翌日、店長を常習賭博容疑で逮捕した。調べに対し副部長は「何回か店に遊びに行った」などと供述したと言う。

TBSではことし7月2日、報道制作局長(同7日付で依願退職)が痴漢行為で逮捕され、同27日には報道局社会部記者(8月9日付で懲戒解雇)が入浴中の女性をビデオで撮影しようとした住居侵入で現行犯逮捕され、16日起訴された。今月2日には、30代の男性社員が痴漢行為で逮捕されたことが発覚するなど不祥事が相次いでいた。《共同通信》

【小渕恵三首相】就任後初ゴルフ

長野県軽井沢町で静養中の小渕恵三首相は16日午前、羽田孜民主党幹事長、吉村午良長野県知事、堤義明西武鉄道会長らと一緒にゴルフを楽しんだ。首相のゴルフは約1年半ぶりで、就任以来初めて。

この日一緒に回った羽田氏は先の通常国会で小渕内閣不信任決議案の趣旨説明に立ち、首相を激しく批判したばかり。

それでも羽田氏とは自民党竹下派時代の同志だったとあって「昨日の敵は今日の友だ」(首相)、「永田町の話はここまで持ち込まない」(羽田氏)と、呉越同舟のプレーを満喫していた。《共同通信》

【ロシア・チェチェン共和国】非常事態を導入

インタファクス通信によると、ロシア・チェチェン共和国のマスハドフ大統領は、隣接するダゲスタン共和国の村を占拠するチェチェンのイスラム系武装勢力とロシア連邦側部隊の戦闘激化に伴う情勢緊迫のため、16日午前0時(日本時間同5時)からチェチェン共和国内に非常事態を導入した。

チェチェン当局は、ロシア側部隊が13日に武装勢力拠点のチェチェン領内を空爆したことに反発。マスハドフ大統領は15日に署名した非常事態導入の大統領令で「チェチェンとロシアの“国境”に対する挑発行為」と訴え、ロシア側を非難するなど、ダゲスタンの戦闘をめぐり、緊張が一段と高まってきた。

非常事態導入により、チェチェン側は国境警備軍に厳戒態勢を敷き、共和国の境界通行の管理を強化、夜間の外出を禁止した。

インタファクス通信によると、武装勢力は15日までにダゲスタンのアンサルタ、ラハタなど四つの村を占拠。一方タス通信は、ロシア側が同日アンサルタ付近の戦略的高地を奪回したと伝えるなど、一進一退の激戦が続いている。

ロシア内務省によると、15日のリクバニ村での戦闘で武装勢力側の21人が死亡し、ロシア側にも死傷者が出たもよう。《共同通信》

【野呂田芳成防衛庁長官】ロシア・セルゲーエフ国防相代行と会談

野呂田芳成防衛庁長官は16日午後(日本時間同日夜)、モスクワでロシアのセルゲーエフ国防相代行と会談し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のミサイル発射阻止に向けた働き掛けを要請した。国防相代行は、イワノフ外相代行が10月訪朝することを明らかにし、その機会にミサイル問題を協議する方針を表明した。

ただ外相代行の訪朝はロシアと北朝鮮の友好善隣協力条約の正式調印が目的で、ミサイル問題はこの際に付属的に話し合われる見通しだ。このため、ロシアが日本の意向をくんで発射阻止にどこまで踏み込むか不透明だ。

野呂田長官は、北朝鮮ミサイルの長射程化や核開発疑惑に触れ「国際社会に不安定をもたらす要因だ」と、強い懸念を表明。国防相代行も「戦略的な兵器の改善の動きを危険だと思う。政治的、外交的チャンネルを通じて働き掛けをしている」と述べた。

野呂田長官は本年度から日米両国が共同技術研究に着手する戦域ミサイル防衛(TMD)構想について「ほかに代替手段がなく、純粋に防御的だ」と、理解を求めた。これに対し国防相代行は「第三国に向けられていないことを言葉だけではなく、行動で示してほしい。透明性と信頼性を確保することが大事だ」と警戒感を表明した。

日米防衛協力のための新指針(ガイドライン)関連法について、野呂田長官は「日米安保の目的の枠内であり、専守防衛の基本方針にはいささかも変更がない」と指摘。周辺事態の定義に関して「特定の国を想定していない。ロシアに脅威を与えるものではないと断言する」と強調した。《共同通信》



8月16日 その日のできごと(何の日)