平成5329日目
2003/08/11
この日のできごと(何の日)
【小泉純一郎首相】中国・李肇星外相と会談
小泉純一郎首相は11日午後、来日中の中国の李肇星外相と首相官邸で会談し、北朝鮮の核開発問題の平和的解決に向けて、6カ国協議などで日中両国が連携、協調態勢を強化していくことで一致した。
小泉首相は6カ国協議の実現に向けた中国の外交努力を高く評価。日朝国交正常化の前提として核、拉致、ミサイル問題の包括解決を目指す方針を説明し、「これは中国を含む周辺国にも有意義だ」と強調した。
李外相は「日本が問題の平和的解決へ建設的役割を果たすことを歓迎する」と日本の立場に理解を表明。拉致問題に関し「拉致被害者へ中国政府の同情の念を表したい」と述べた。首相の靖国神社参拝で中断している首脳相互訪問に関しては、李外相は靖国問題に直接言及しない形で「雰囲気を整えたい。相互訪問でより良い関係発展をもたらしたい。真に歴史をかがみとして、知恵の源として両国関係の未来を広げるよう努力したい」との考えを示した。
小泉首相は「歴史に学び日中友好を大切にする思いを共通のものにして努力したい」と表明。同時に中国経済脅威論について「中国経済の発展を刺激として日本経済を大きくする好機にすべきだと述べてきた。今や日中関係は日米に次いで互恵の関係が強くなっている」と指摘した。《共同通信》
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【第85回全国高校野球選手権大会】第5日
第85回全国高校野球選手権大会第5日は11日、甲子園球場で1回戦4試合を行い、常総学院(茨城)東北(宮城)近江(滋賀)平安(京都)が2回戦に進んだ。東北は一回、初出場の筑陽学園(福岡)に1点差まで追い上げられたが、七回に再び集中打で突き放し、11−6で押し切った。《共同通信》
【パナウェーブ研究所】約25億円の所得隠し
白装束の団体「パナウェーブ研究所」が1993年から約10年にわたり、グループの会員らから集めた約24億8000万円について、警視庁公安部は11日までに、東京国税局に課税するよう通報した。
公安部によると、パナウェーブ研究所は「日本正法基宇協会(NSKK)」と呼ばれる資金管理部門を持ち、NSKKは4つの銀行口座を管理。93年9月から今年5月にかけ、寄付を中心に約24億8000万円の入金がありながら、所得として申告していなかったという。
公安部は5月中旬、電磁的公正証書原本不実記録などの容疑で、東京や福井、山梨の団体の関連施設などを家宅捜索し、押収した銀行の通帳などから、資金の流れを分析していた。《共同通信》
【三塚博元蔵相】政界引退を表明
自民党の三塚博元蔵相(76)=衆院宮城3区=は11日午後、宮城県岩沼市で開かれた党宮城県第3選挙区支部と地元後援会の合同役員会に出席し、次期衆院選に立候補せず、政界から引退することを明らかにした。
三塚氏の「健康上の理由で立候補しないことを決断した」とするコメントトを支援者が代読、自らの後継候補に政策秘書の西村明宏氏を指名したが、三塚氏の退場後に出席者から異論が出たため、同支部が今後調整することになった。
三塚氏は6月、党宮城県連会長に再任された際、「腰を痛めた」として大会を欠席、東京都世田谷区の自宅などで療養を続けていた。
三塚氏は1972年12月に衆院に初当選し、現在当選10回。運輸相、通産相、外相、党政調会長、幹事長などの要職を歴任。91年の安倍晋太郎元外相死去を受けて安倍派を継承した三塚派の会長に就任。同年の自民党総裁選に立候補したが、宮澤喜一元首相に敗れた。96年から第二次橋本内閣で蔵相を務めたが、大蔵省不祥事で引責辞任した。
次期衆院選の宮城3区では共産党の高橋光二氏(52)が出馬を表明、民主党も自由党と協力し候補者の擁立を急いでいる。《共同通信》
【自民党・森田健作衆院議員】次期衆院選出馬せず
自民党の森田健作衆院議員(東京4区、山崎派)は11日午後、衆院第一議員会館で記者会見し、次期衆院選に出馬しない考えを明らかにした。
埼玉県知事選に出馬する意欲を一時示したことで地元の支持者を混乱させたことなどを、不出馬の理由に挙げた。
森田氏は同知事選に出馬しないことを重ねて表明したが、政界引退は否定。その上で「地方自治に興味がある」と述べ、地方政界への転身の可能生に含みを残した。芸能界への復帰は「今は全く考えていない」と否定した。
森田氏は1992年の参院選東京選挙区に無所属で初当選。98年の衆院東京4区補選で自民党から出馬し当選以来、衆院当選2回。
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小泉純一郎首相は11日夕、自民党の森田健作衆院議員が次期衆院選に出馬しない意向を示したことについて「意外だね。頑張ればいいのになあ」と述べた。東京・品川区の首相公邸で記者団の質問に答えた。《共同通信》
【リベリア・テーラー大統領】辞職
内戦状態が続くリベリアからの報道によると、同国のテーラー大統領は11日、反政府勢力2派との停戦協定に沿う形で辞職した。大統領の辞職に伴い、ブラー副大統領が大統領に昇格。6月以降、反政府勢力が首都に進攻し2000人以上の死者を出した内戦は、和平実現に向け節目を迎えた。
権限枠順の式典には、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の議長を務めるガーナのクフォー大統領や南アフリカのムベキ大統領らが出席。テーラー氏は自らの辞職が「国家再生」の機会になると述べた上で、「神のおぼしめしがあれば、戻ってくる」との言葉で大統領として最後の演説を締めくくった。
クフォー大統領は、ブーラー氏が10月まで大統領を務めた後、暫定政府に政権を移譲するとの見通しを示した。テーラー氏は11日のうちに亡命先のナイジェリアへ向かうとの情報がある。
ガーナで続いている暫定政府樹立に向けた和平協議の行方が今後の焦点。反政府勢力はブラー氏の大統領昇格に反対している。
首都モンロビア周辺では食料が底をつき、市民生活は危機的状況に陥っている。反政府勢力は、テーラー氏が国外に去るまで首都の港湾地区から撤退しない方針で、支援団体は食料や医薬品を搬入できない状態が続いている。《共同通信》
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リベリアなどからの報道によると、大統領を辞職した同国のテーラー氏は11日、家族を伴ってリベリアを出国。亡命先のナイジェリアの首都アブジャに到着した。
リベリアの反政府勢力2派は、テーラー氏が辞職後、直ちに国外へ退去するよう求めていた。テーラー氏の亡命に伴い、リベリア内戦は和平に向けて大きく前進した。
ロイター通信によると、反政府勢力のうち、規模が大きいリベリア和解民主連合(LURD)の指導者、コネ氏はこの日、テーラー氏の出国により「内戦は終結した」との認識を示した。
LURDは現在、首都モンロビアの港湾地区を占拠し、人道支援活動の障害になっている。コネ氏は、西アフリカ諸国がリベリアに派遣した多国籍軍と12日に首都からの撤退をめぐって協議すると述べた。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、ヤンキースの松井外野手は11日、カンザスシティーのロイヤルズ戦に「6番・左翼」で先発。15号本塁打など4打数3安打2打点と固め打ちし、打率を2割9分9厘に上げた。一回は四球。三回に左翼線二塁打、五回には中越えにソロ本塁打を放ち、七回は右前適時打した。九回は空振り三振。ヤンキースは9−12で敗れた。
マリナーズのイチロー外野手はブルージェイズ戦に「1番・右翼」で先発し、5打数3安打で1盗塁。打率を3割3分9厘に上げ、リーグ首位を守った。マリナーズは3−5で敗れた。《共同通信》