平成7885日目
2010/08/10
【政府】韓国に「痛切な反省とおわび」
仙谷由人官房長官は10日午前、首相官邸で定例会見し、閣議において日韓併合100年に当たっての内閣総理大臣談話を決定したと報告。
談話では、「痛切な反省と心からのおわび」を表明。未来志向の日韓関係構築に取り組む姿勢を示すとともに、朝鮮王朝の主要行事などが記録された古文書で、日韓併合後に日本に渡り日本政府が保管している「朝鮮王室儀軌(ぎき)」を「近くこれらをお渡ししたい」との方針も明示した。
仙谷長官は、「本年は日韓併合条約締結からちょうど100年という、日韓関係にとって節目の年である。日韓関係を未来志向に構築する、日韓の連携をさらに強化するということが、堅固な日米同盟の深化とともに、今後の東アジア及びアジア太平洋の平和と安定と繁栄にとって極めて重要である」と表明。「日本政府、菅政権としてはこのような認識に基づいて、過去の歴史から目を背けることなく、反省すべきことは反省しながらこれからの100年を、未来志向の日韓関係を構築し、日韓連携をより強化するという日韓新時代、これからの100年の礎とすべく、今回の菅総理談話を発表することに致した」と語った。
仙谷長官はまた、菅直人総理(代表)と韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領とが電話での首脳会談を行ったことも明らかにした。会談では、菅総理から李大統領に対して今回の談話に関する考え方を説明し、これに対して李大統領から強い謝意が述べられ、韓国と日本の将来のより強い協力関係を築くことができるとの旨の表明がなされ、特に北東アジアの安定に向けた両国の協力が不可欠との認識で一致した。
仙谷長官は加えて、日韓基本条約で、個人補償、請求権については決着済みだという前提に立って談話は書かれているとした。
さらに、8日に当選した阿部守一長野県新知事と面談したことを問われた仙谷長官は、政府の行政刷新会議の事務局次長であったことをふまえ、「7カ月前までは上司と部下という関係であった」と語るとともにそこでの仕事ぶりを評価。「行政刷新会議で示された手腕をいかんなく発揮して、リーダーシップを発揮していただけば、長野県もハッピーになるのではないか」と述べ、若さと行動力と知力と行政経験は十二分にあるので大いに期待したいと語った。《民主党ニュース》
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政府は10日の閣議で、日韓併合100年に関する菅直人首相談話を決定、発表した。談話は「植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明する。これからの100年を見据え、未来志向の日韓関係を構築していく」と明記。朝鮮王朝時代の祭礼や主要行事を絵や文で記録した書物「朝鮮王室儀軌」を含む文化財の引き渡しを表明した。
首相は談話発表により日韓間の歴史認識問題に一定の区切りをつけ、北朝鮮の核・ミサイル・拉致問題などで李明博大統領と連携強化したい考え。
閣議決定後、首相は大統領と電話会談し、談話を説明。大統領は「真心のこもった談話だ」と謝意を表明した。《共同通信》
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【千葉県警】背任容疑で元衆議院議員を逮捕
千葉県警は10日、同県富津市、元衆院議員で会社役員の浜田幸一容疑者(81)を背任容疑で逮捕し、発表した。借金の担保として差し出した有価証券を無断で売却し、知人が役員を務める会社に損害を与えた疑い。浜田容疑者は、容疑について「答える意思はない」と供述を拒否しているという。
捜査2課などによると、浜田容疑者は2005年6月下旬、千葉市稲毛区の産廃会社役員(65)から2億円の融資を受けた際、担保として知人名義の情報通信関連の株券数百株を差し出した。しかし、その後、浜田容疑者は役員に「株券の名義を変更する」などとして一時的に株券を返還させたうえ、06年3~4月に無断で売却し、同社に2億円の損害を与えた疑いがある。
同課などによると、浜田容疑者が株券を売った際の利益は、総額で約2億2千万円に上ったとみられる。浜田容疑者と役員は仕事上の知り合いで、数十年来の付き合いがあったという。
浜田容疑者が株券の返還の申し入れに応じないため、同社が今年2月、千葉県警に背任容疑で刑事告訴していた。《朝日新聞》
【ゆうパック遅配問題】総務省、日本郵便に改善命令
総務省は10日、宅配便「ゆうパック」の配達が大幅に遅れた問題で、日本郵政グループの郵便事業会社(日本郵便)に再発防止策の徹底を求める業務改善命令を出した。原口一博総務相は同日夕、鍋倉真一日本郵便社長を呼んで命令書を手渡し、「重大性を真摯に受け止め、現場主義でやってほしい」と強調した。
鍋倉社長はその後、記者団に「年末年始の繁忙期に向けきちんとやっていく」と述べた。再発防止に向けて、人員配置や荷物の仕分け作業など業務の態勢を見直し、総務相が「風通しが悪い」と指摘した組織全体を改善する方針。《共同通信》
【この日の菅直人総理】
参加型民主主義の可能性を感じる
菅直人総理(代表)は10日午後首相官邸で記者会見し、臨時国会を終えての感想を、「新しい民主主義、議会制民主主義、私の言葉で言えば参加型の民主主義の可能性を感じている」と語った。従来の官僚主導、あるいは55年体制下の与野党対決型ではなく、議会で活発に議論し、結論を得るとの国会のあり方を指したもので、歳費自主返納法案、社会保険病院の存続法案が成立したことを念頭に置いたもの。
また、菅総理は、「これからも『国民の生活が第一。』、『元気な日本を復活させる。』との目標を国民的議論で深めていきたい」とした。
さらに、広島、長崎を訪問したことに触れ、核保有国の参加など「核廃絶への大きな流れがさらに前進した」との感想を述べた。
続いて、同日発表した、日韓併合100年にあたっての総理談話に関して、韓国の李明博大統領と電話会談し、大統領から「真心のこもった談話」との評価を受けたことを明らかにした。同時に、これから100年の日韓関係がしっかりと未来に向かって発展するように、そして、そのことが東北アジアの安定、さらには世界の平和につながるようにという思いで一致できたと語った。
そのうえでこれからの政権運営について、「本当に国民の皆さんの声を議会の場で大いに議論をし、また、国際社会の中でも、核廃絶という大きな目標に向かって、お互いに行動をともにしていく仲間を増やしていく、そういう方向に向けて頑張っていきたい」と述べた。
記者の質問に答え、「過去の100年反省すべきは反省し、これからの100年の日韓関係を築くため」と談話の意義を語った。さらに、宮内庁が所蔵している韓国の文化財を返還ではなく譲渡としていることについての質問に、「法律的には解決済みなので、渡すという表現」と答えた。
なお、会見には仙谷由人官房長官、古川元久、福山哲郎両官房副長官も同席した。《民主党ニュース》
菅内閣総理大臣記者会見-平成22年8月10日|政府インターネットテレビ
政府インターネットテレビの動画です。