平成6424日目
2006/08/10
【この日の小泉総理】
モンゴル訪問
平成18年8月10日、モンゴル国訪問のため羽田空港を出発した小泉総理は、同日午後(日本時間同)首都ウランバートルに到着しました。
スフバートル広場で行われた歓迎式典に出席、その後政府庁舎に移動し、エンフボルト首相と首脳会談を行いました。
会談では、北朝鮮と国交を持ちロシア・中国と国境を接するモンゴルに対して、アジア地域情勢について情報交換する対話の場を持つことや、モンゴルの地下資源開発への日本からの投資環境の整備に対する政策的支援を得ることについて合意を得るとともに、国連安保理改革について、日本の常任理事国入りを今後も支持する発言がありました。
会談後、経済協力に関する署名式に引き続き、小泉総理から日本の民話「かさじぞう」と「鶴の恩返し」を贈りました。これは、今年3月にエンフボルト首相が来日時に、モンゴルの教科書に日本の物語を載せたいという提案に応えたものです。その後共同記者会見を行いました。
夕方、国立オペラ劇場で、オペラ「チンギスハーン」を鑑賞し、迎賓館でエンフボルト首相主催の晩餐会に出席しました。《首相官邸》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【パロマ湯沸器事故】経産省、パロマを立ち入り調査
パロマ工業製のガス湯沸かし器で相次いだ一酸化炭素中毒事故で、経済産業省は10日、ガス事業法などに基づき、名古屋市の同社本社と親会社パロマ本社などを立ち入り検査した。
同省は7月末と今月7日の2回、パロマ工業から報告書の提出を受けたが、同社は製品の欠陥などを否定。そのため二十年以上にわたり計21人が死亡した原因の究明には徹底した調査が不可欠と判断したもようだ。今後、業務改善命令を含め、パロマ側への処分を検討する。《共同通信》
【ロンドン警視庁】旅客機同時テロを阻止
ロンドン警視庁は10日、英国から米国に向かう複数の旅客機を爆破させるテロ計画を阻止したと発表した。空中同時爆破を狙ったとされ、主犯格を含む容疑者21人が逮捕された。英捜査当局によると、数日後に計画実行の予定だった。《共同通信》
【自民党総裁選】額賀、山崎両氏が出馬を見送り
自民党総裁選は10日、自民党内の大勢が安倍晋三官房長官支持となり、総裁選後の「安倍首相」誕生の方向が強まった。津島派が同日、額賀福志郎防衛庁長官の擁立を見送る方針を固めたためで、出馬に意欲をにじませていた山崎拓前副総裁も自ら率いる山崎派幹部に「出馬に慎重な派内の声を真摯に受け止める」と立候補断念の意向を伝えた。《共同通信》
【この日の民主党】
鳩山幹事長、大阪を訪問
鳩山由紀夫幹事長は10日、大阪府茨木市などを訪れて、各地方議員や関係者との懇談や、連合をはじめとする関係各団体などとの意見交換を精力的に行い、民主党の主張への更なる理解を求めた。
こうした意見交換を終えた鳩山幹事長は、記者団の質問に答えて、特に自民党との対抗軸の問題に関して言及。「(次期首相が)安倍さんになることを予想すれば、結局は小泉政治の延長だ」と切って捨て、「再チャレンジとか色々なことをおっしゃっているが、要するに強い者と弱い者をつくって格差を相当大きくしていく」政治がまかり通っていると厳しく批判を展開した。
その上で鳩山幹事長は、今春の衆議院千葉7区補欠選挙で主張を展開した「負け組ゼロ作戦、まさにそのことはまだ続いている」と指摘。「負け組を無くすという社会をどうやってつくるか、われわれはそういう政治をめざす」として、「それが『共生』の政治だ」と改めて強調した。
農林漁業対策本部本部長の菅代行、視察・意見交換後に佐賀で会見
菅直人代表代行は10日、党農林漁業再生本部本部長として農林漁業視察で訪れていた佐賀市内で会見を行った。視察に同行した山田正彦『次の内閣』ネクスト農林水産大臣のほか、県連代表の原口一博、県連副代表の大串博志両衆議院議員、来年の参議院選・佐賀選挙区で民主党公認として立候補予定の川崎稔さんが同席した。
農林漁業再生本部視察報告として菅代表代行は、前日の9日に東与賀町で有明海の干潟を視察するとともにノリ養殖業者と川副町で意見交換を行ったことを報告。ノリ養殖に関しては数年前に船で現場視察を行ったことがあるとしたうえで、「みなさんは畑という表現をされていたが、今日に至るまで有明海の畑が諫早干拓事業の影響を受けて問題が生じ続けている。現時点では生産者のみなさんの努力によって、一定程度の収入にはなっているが、地域によってはかなり厳しいところがある」と指摘。一日も早く畑・海そのものを元に戻してほしいとの陳情に対して、締め切られたままの潮受け堤防の中長期開門調査の実施を政府に強く働きかけることを含め、あきらめることなく自然界の回復を目指して活動していきたいとの思いを示した。
また、同日は集落営農のモデル地区ともいえる佐賀市鍋島町江里桜の農事組合法人えりさくらを視察し、農業者との意見交換を行ったことも明らかにし、集落営農はこれからのひとつの農業のあり方といえるとの見方を示した。同時に、時間的余裕がない兼業農家にとって時間短縮・作業効率化のためにも農機具の整備が不可欠でサラリーマン収入を購入費に当てることで乗り切っていくという構図ができあがっていると分析。その背景には農業収入向上だけでなく、先祖伝来の農地を守っていくとの視点も大きな動機であり、法人として集落営農を実施することで、農機具の共同保有による個人負担の軽減、農作業の共同作業化による効率化と地域をあげての農地保全・環境保全が実現している点を指摘。「集落で法人化しての共同事業が理想的な形で出来上がっていた」との感想を語った
同時に農業関係者との車座集会の印象については、「現場の話を聞くと改めて、日本の農業改革がこの間おかしな方向に進んできたものをいかに本筋に戻していくかという重要性を改めて感じた」として、農業そのものの再生が重要であると改めて強調するとともに、「本来の農林漁業を取り戻す、再生する重要性を改めて感じた」と述べた。
さらには党B型・C型肝炎総合対策推進本部長として、血液製剤や集団予防接種で肝炎になった患者の救済を求めるB型・C型肝炎訴訟に言及。九州におけるC型肝炎訴訟の原告と弁護人を紹介し、今月30日に予定されている福岡での判決について、大阪地裁が血液製剤によるC型肝炎感染で国の責任を認める判決を出したことに触れ、先の大阪での判決と同様に原告の主張が通る形での判決を期待していると表明。その上で、裁判だけでは解決できない問題であるとして、判決を踏まえた行政的、政治的な対応を推し進めていく必要があると指摘し、「場合によっては特別立法も必要になるかもしれない」と語った。
続いて、次期参院選に佐賀県から立候補予定の川崎さんについて、「日本銀行に勤務し、経済・財政の専門家である。一連の視察にも同行したが、この佐賀に生まれ育って、農林漁業を含めた佐賀の問題にもしっかりと取り組んでいこうという姿勢が期待できる」と述べた。
山田ネクスト農林水産大臣は、「品目横断的直接支払いの問題など、いろんな問題が出てきているが、直接お話を聞き、参考になった」と感想を述べた。大串議員は、視察を通して見えてきた農業・漁業の現実が、いかに政治の場に届いていないかということを痛感したとして、「現場の声をぜひ、政治の場に届けて行きたい。それが民主党の政策作りの根本。現場に根ざした政策作りができる党として政策に100%活かして行きたい」とした。
原口議員は有明海の再生についてまず言及。「第三者委員会も福岡高裁の判決も中長期の開門調査を求めているにもかかわらず、政府はそれを無視して、有明海をまさしく事業ありきで宝の海を壊している。漁家のみなさんも大変大きな怒りと不安をもっていらっしゃるということが(視察を通して)よくわかった」と述べるとともに、農業政策については「一言でいうと、肝心なことが知らされていないということだ」と強調。民主党が提案する直接保障についても、WTOの枠のなかで3兆9000億円の補助ができるにもかかわらず、農業者には知らされていないばかりか、コメに対する負担金もいくらであるか、明確に知らされていない実態があると指摘した。
B型・C型肝炎訴訟に関しては、「この佐賀県は肝臓疾患の問題など、全国でも有数の問題を抱える地域であるが、薬害によってもたらされたこの疾患の問題は、福岡の判決においては自分たちの不作為の問題を国が認め、一日も早く患者のみなさんへの損害の賠償、謝罪、それからすべての肝炎対策への施策につなげていけるよう頑張っていきたい」と語った。
会場に顔を見せた原告団代表者は「政治的な解決が必要」と語り、この問題に積極的に取り組んでいる民主党への期待感を示した。自民党もやっとプロジェクト・チーム(PT)を立ち上げたが原告とは会っていないことを明らかにし、民主党が対策を練っていく中で、自民党が重い腰をあげるきっかけとなるよう働きかけてほしいとの意向が示された。《民主党ニュース》