平成5687日目
2004/08/03
この日のできごと(何の日)
【ハルウララ】113連敗
高知競馬(高知市長浜)でデビュー以来112連敗中の人気牡馬ハルウララ(8歳)が3日、妹のミツイシフラワー(3歳)や弟のオノゾミドオリ(5歳)とともに「ハルウララ・チャレンジカップ」に出走。オノゾミドオリが1着となり、3頭の直接対決は弟に軍配が上がった。
レース後、ハルウララの馬主で競馬エッセイストの安西美穂子さんが会見し「来年3月21日に高知競馬で行われるレースで武豊騎手が騎乗し、そのレースを最後に引退させたい」と話した。
3日のレースでハルウララは、最終コーナーまで後ろから三番手付近で待機。最後の直線で追い上げたが5着に終わり、連敗記録は113となった。中央競馬の武豊騎手の弟幸四郎騎手が乗ったミツイシフラワーは8着だった。
レースの売り上げは7970万円。ハルウララは3番人気だった。《共同通信》
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【サッカー・アジア杯】
サッカーのアジアカップで3日、連覇を狙う日本が120分の激闘を制し、決勝に進出した。中国・済南で行われた準決勝でバーレーンを延長の末4−3で下した。《共同通信》
【小泉純一郎首相】「人生いろいろ、政治家もいろいろ」
「人生いろいろ。政治家もいろいろ。選挙区もいろいろ。この多様性が大事だ」小泉純一郎首相は3日夜、東京都内のホテルで開かれた自民党若手議員集団のパーティーであいさつし、参院選で党内からも批判をあびたせりふをあえて使い、個性を発揮するよう鼓舞した。《共同通信》
【この日の民主党】
「首相の答弁は残念」記者会見で岡田代表
民主党の岡田克也代表は3日の定例記者会見で、昨日の衆議院本会議での小泉首相の答弁について「十数年前のリクルート事件では、自浄作用を発揮された。今回も対応があれば協力しますと言ったが、答弁はなかった。残念なやりとりだった」と改めて、首相の不誠実な態度を批判した。
また、「この国会が終われば外に出て、世論喚起をしていく」として年金改悪法の廃止法案が否決されても、終わりにせず、あくまで廃止を求める考えを示した。
さらに、訪米について「野党の代表としてだけでなく、日本政治のリーダーの1人として、アメリカ民主党だけでなく、共和党関係者、政府の要人とも会えた。意義のある訪米だった」と述べるとともに、機会があればまた訪米する考えを明らかにした。
[常任幹事会]代表選挙の期日など決定
民主党の常任幹事会が3日、国会内で開かれ、冒頭挨拶で岡田克也代表は、衆参代表質問について「改正年金法はこのままではいけないというのが国民の8割の声なのに、小泉首相は何を聞いても同じ。お座なり答弁で逃げ切って国会を閉じてしまうおうという魂胆が見え見えだ」と首相を批判、「われわれは次の国会に向けて外での活動も行っていく中で、国民の期待に応えていかなければならない」と力説した。
また、訪米について「国会初日を欠席したのは申し訳なかった」と謝るとともに、「訪米は中身があった。民主党大会を視察し、ケリー候補が勝った場合に政権の中枢にいると思われる要人ともあらかじめ会え、また、政府や共和党のポイントになる人にも好意的に会うことができた。英国の野党代表に準じた扱いで、日本も二大政党時代になったと認識していることが分かった]と評価、「今後もいろんな形で米国の政府、民主党、共和党との交流をしっかり進め、人的ネットワークを作っていく必要がある」と説いた。
会議では(1)参院選に伴う常幹、特別機関、総合選対本部の構成(2)集中豪雨災害復興ボランティアの派遣(3)両院議員総会・懇談会を6日開催(4)経団連からの寄附金の取扱い(5)人事委員会構成(6)民主党女性議員ネットワーク日程(9日~10日開催)―─などの報告を承認。
また、代表選挙について(1)期日を9月13日とし、8月30日に公示(2)代表選挙集会(臨時党大会)を9月13日に開催し、翌日の午前中までを臨時党大会とする―─ことなどを決定した。
[参院本会議]江田議員、年金、イラク問題めぐり首相を批判
民主党・新緑風会の江田五月議員は3日、参議院本会議で小泉首相のサミット報告に対する質問に立ち、参議院選挙総括、日歯連事件、イラク問題、改正年金法の問題点等について、静かな口調ながら厳しく小泉首相を追及した。
江田議員は冒頭、欧米先進国と比べ飛びぬけて高い自殺率、ほぼ最低に位置する1・29を記録した合計特殊出生率、農業をないがしろにした結果として陥った食糧自給率40%といった日本の現状を指摘した上で、「こうした日本の国民生活に対してサミットに出席し、何か感じるところはないか」と首相に質した。首相は「子育ての喜びを実感しながら次世代を育むことができる社会を目指す」などと、原稿の棒読みに終始した。
続いて江田議員は、民主党が改選議席数、比例代表の獲得票数でも第一党となった参議院選挙について「自民党、与党は勝ったのか」と首相に質問。3年間の小泉政権の信任を問い、年金制度改革、自衛隊の多国籍軍参加を争点とした参議院選挙で示された民意をどう受け止めるか、答弁を求めた。首相は「自民党は勝ったとは言えない。しかし与党全体で60議席を確保している」とし、民意については「自民党も野党の声にも耳を傾け、反省すべきは反省し、しっかりと改革を進めろとの声と受け止める」などと語った。
日歯連疑惑については、自民党が何も変わっていないことを象徴する事件だと江田議員は指摘。1億円の小切手を受け取りながら「記憶がない」などと居直り続ける橋本元首相に対して、証人喚問を行うよう首相に求めた。しかし、首相はあくまで「調査中なので見守る」との姿勢に終始。江田議員が「粉飾決算は厳しく処罰される行為だ」と厳しく指摘し、収支報告書の記載義務の強化、記載内容の確認システムづくりの必要性に言及したのに対して首相は「各党・会派においてさらに議論を深めていただきたい」などとごまかした。
イラク問題については、江田議員が自衛隊の多国籍軍参加をサミットの日米首脳会談時に首相が単独で表明し、国会や国民への説明を後回しにした点を改めて批判。「非戦闘地域に自衛隊を派遣する」というイラク特措法が定める派遣条件を満たす地域が存在しない今、自衛隊を撤退させるべきとの考えを示した。小泉首相は「サマワは非戦闘地域の要件を満たしていると判断している」などとして、撤退の意思がないことを改めて表明した。
改正年金法の問題点について江田議員は、負担の上限と給付の下限、年金財政を見通す元データとなる合計特殊出生率等が法案成立まで偽りの数字であったこと、また改正法には40カ所もの過誤が判明した点を列挙し、「改正年金法は形式的にも内容的にも破綻している」として改正年金法廃止法案の正当性を主張。年金審議を避けるために国会会期をたった8日間に短縮した小泉首相の政治姿勢を「国会を何だと思っているのか。民主主義は単なる形式ではなく、精神だ」と厳しい口調で批判した。《民主党ニュース》