平成5686日目
2004/08/02
【加古川7人殺害事件】
2日午前3時半すぎ、兵庫県加古川市、無職A子さん(80)方など民家2軒で、いずれも親類の男女8人が包丁で首や腹などを刺されているのが見つかり、A子さんら7人が死亡した。残る1人は重体。
A子さん方西隣のおいの自宅が全焼し、おいは軽自動車で自損事故を起こして「人を刺した」「長年の恨みでやった」と供述したことから、警察はA子さんに対する殺人容疑で、おいの無職F容疑者(47)の逮捕状を取り、加古川署に捜査本部を設置した。
F容疑者は両手に重症のやけどを負っていたため入院し、捜査本部は回復を待って逮捕する。
現場周辺の住民は「F容疑者が暴力を振るうなどしてトラブルが絶えないため、警察に相談した」と話しているが、加古川署はいったん否定。その後、記者会見して2001年7月と02年7月に相談が2件あったことを認めた。相談を受け、パトロールを強化したと説明している。《共同通信》
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【長嶋茂雄氏】アテネ五輪での指揮を断念
アテネ五輪野球日本代表の長嶋茂雄監督(68)が五輪本番で直接指揮を執ることを正式に断念した。健康上の理由から大事を取ったもので2日、東京都内のホテルで日本代表編成委員会の長船委員長が発表した。長嶋氏の監督登録は変更せず、中畑清ヘッドコーチ(50)が指揮を執る。《共同通信》
【小泉純一郎首相】消費税引き上げ「在任中は考えず」
小泉純一郎首相は2日午後の衆院本会議で、将来の社会保障財源に関連し、消費税率引き上げについて「政府の『社会保障の在り方に関する懇談会』で、社会保障制度の負担と給付について幅広く検討する中で、消費税についても議論してほしい」と表明した。
税率引き上げ時期に関しては「在任中に引き上げることは考えていない」と従来の方針を強調した。《共同通信》
【この日の民主党】
[衆院本会議]岡田代表、年金、裏献金事件などで首相を追及
民主党の岡田克也代表は2日、衆議院本会議で小泉首相のサミット報告に対する代表質問に立ち、年金改革、政治とカネ、イラク多国籍軍参加などについて、首相を厳しく追及した。
岡田代表は質問の冒頭、新潟・福島・福井の集中豪雨被害対策における問題を取り上げ、激甚災害指定を迅速に行うための制度改革、被災者の住宅再建支援を可能にする法整備などを求めた。小泉首相は、激甚災害指定については「可能な限りの短縮を指示した」、住宅再建支援でも「様々な議論がある」などと答えるにすぎず、意欲のなさを露呈した。
続いて岡田代表は、参議院選挙で改正年金法や多国籍軍参加に反対する国民の意思が示されたにもかかわらず、今臨時国会の会期を8日間に短縮し、十分な審議を行おうとしないのはなぜか、と質した。しかし首相は「何事にも賛否両論ある」などと意味不明な答弁ではぐらかした。
改正年金法について岡田代表は、負担と給付の限度や出生率をごまかして成立させただけでなく、国民年金の破綻状況などへの対応が欠落した持続可能でない制度であることを改めて指摘。年金法が抜本改革でないことを認め、法律を廃止するよう強く求めた。しかし首相は、「国庫負担率引き上げの道筋を示した」などとして年金法は抜本改革だと強弁し、一元化は「中・長期的課題」だとして彼岸化した。民主党の年金法廃止法案については、「年金財政のさらなる悪化を放置するもの」などと手前味噌な「批判」を開陳した。
政治とカネをめぐっては、日本歯科医師連盟からの裏献金事件について、自民党総裁でありながら何ら調査・説明を行っていないことを批判。とりわけ、橋本元首相が前日歯連会長から1億円の小切手を不正に受領していた問題について責任ある対処を求めた。ところが、元首相の事件について首相は「捜査中であり状況を見守りたい」などと述べるのみで、政治的倫理観のかけらもない姿をさらけ出した。
イラク多国籍軍参加問題で岡田代表は、国会審議を通じて国民に理解を求めようとしなかった理由を質したが、首相は、参加を閣議決定した後の閉会中審査などをもって「議論はやった」などと強弁。北朝鮮問題では、10人の安否不明者についての調査結果も示されないうちに国交正常化交渉を再開することへの危惧を示したが、首相は「曽我さんの家族の帰国で再開の条件は整った」などした。
[衆院本会議]前原議員、戦略なき外交を批判
民主党の前原誠司「次の内閣」ネクスト外務大臣は2日の衆議院本会議で、小泉内閣の戦略なき外交を「国家が外交・安全保障の戦略ビジョンを持っていない。アメリカや中国との関係をうまくマネージメントする能力も、意思もない。エネルギー確保の長期戦略を持ち合わせていない。対応は全て場当たり的」として、これ以上日本の経営を任せられないと決めつけた。
具体的には、米軍のトランスフォーメーションの変更で日本が具体的提案を持っているのか、日本の警告を無視して続けられている中国の東シナ海での石油・天然ガス試掘、海洋調査についてどう対応するのか、プルサーマル計画での政府の対応などを批判。首相は米軍のトランスフォーメーションの変更については「具体的な提案の事実はない」と強弁。前原議員は納得せず「われわれもアメリカと接触している。嘘をついてはいけない」と再質問。首相は「新聞報道と政府間は交渉と違う」と開き直った。他の質問にも首相は不誠実な答弁に終始した。《民主党ニュース》