平成6383日目
2006/06/30
【小泉純一郎首相】故エルビス・プレスリー邸を見学
小泉純一郎首相は30日、ブッシュ米大統領夫妻とともに米テネシー州メンフィスを訪れ、「ロックの王様」と呼ばれる歌手、故エルビス・プレスリーの邸宅「グレースランド」を見学した。大ファンであるプレスリーの在りし日の生活に触れ「夢がかなった」と大はしゃぎだった。
プレスリーの元妻プリシラさんや娘リサ・マリーさんらの歓迎を受けた首相は、ギターを持つ手を高く振り上げるプレスリーお得意のポーズを、遺品のサングラスをかけて再現するパフォーマンスを披露。リサ・マリーさんの肩に手を回しながら「強く抱き締めたい」とプレスリーの歌の一節を語り掛けたりもした。《共同通信》
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【プロ野球・巨人】31年ぶりの10連敗
阪神11−0巨人◇30日◇東京ドーム
3点を先行した阪神は、その後も浜中、シーツ、矢野の本塁打と下柳の2点適時打などで大量11点を奪った。下柳は7回を3安打無失点で6勝目。低めを丁寧につく投球が光った。巨人は投打に精彩を欠き、31年ぶりの10連敗。
【この日の民主党】
鳩山幹事長、共生の理念と政権交代へ思い込めた新ポスター発表
鳩山由紀夫幹事長は30日、党本部で定例記者会見し、北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんの夫と見られる金英男さんの問題、日米首脳会談、日銀の福井総裁の問題に言及するとともに、共生の理念と政権交代への強いメッセージをこめた小沢代表による党の新ポスターを発表した。
鳩山幹事長はまず、金英男さんと母親の再会に関して「対面したこと自体は、率直にお祝いする」としながらも、泣きじゃくる母親とは相反して金さんが不自然なほど平然としていたことについて、久しぶりの再会とは異なる雰囲気があったとの印象を語った。また、金さんの記者会見で明らかにされためぐみさんに関する情報については、「北朝鮮の公式表明をなぞっただけの話であった」として、めぐみさんはお元気であるに違いないとの見方を改めて示すとともに、一刻も早い帰国を求めて行く考えを表明した。同時に、金さん本人が「拉致ではなかった」と会見で自ら否定したことから北朝鮮の拉致をめぐる話全体の信憑性が極めて疑わしいものとなったと分析し、国際社会のなかで多くの国々の協力のもとで拉致問題解決に向けた取り組みを進めていく考えを改めて示した。
続いて日米首脳会談に関しては、「おやっと国民のみなさんが思われたのではないか」として、両首脳の認識が国民の心と大きく乖離したものであるとの印象が拭いきれないと指摘。日本国民の最大の関心事である米国産牛肉の輸入再々開における輸入条件の在り方や、3兆円もの拠出が見込まれる在日米軍再編経費負担の問題等に関して、どのように主張を小泉首相が行い、日本の国としての思いをどう伝え、どう議論されたかに関して何ら情報が伝わってこないことを問題視した。「ただ日米関係が大事だということで相手の言いなりになっているのではないかと心配している」とも述べ、北朝鮮の核保有やミサイル発射阻止に向けて日米間で協力体制をとっていくことは重要だと理解するが、イラクにおける陸上自衛隊撤退に伴う形で行われる航空自衛隊の拡充の問題等も含めて、首相は国民への説明責任を果たして行く必要があると指摘。「日米の首脳だけが知っていればいいという問題ではない」とも述べ、そうした問題解明に向け、与党に対して衆参両院で予算委員会の開催を申し入れて行く方針であることを明らかにした。
福井日銀総裁の問題に関しては、「福井総裁なりて、日銀枯れるという状態になっている気がする」と指摘し、究極のインサイダー状況が、刻一刻と強まってきているとの認識を示した。福井総裁が公開した金融資産の中に、米ドル建ての定期預金が12万ドル(約1400万円)含まれていたことについては、「まさに言語道断。為替介入の番人の役割を果たす方が自ら米ドル建てで預金していた。そのような方が日銀の総裁にふさわしくないことは自明。早く身を引いていただかないと、日銀の信頼がますます地に落ちてしまう。そのことが市場に悪い影響を与えてしまう」と語り、改めて辞任の必要性に言及。また、小泉首相らが「辞める必要はない」と発言したこと自体、日銀の独立性が担保されない政治介入を果たしてしまった状況で間違いだとも指摘した。「くさい物くさいものにふたをする政府・与党の発想を断固究明していく」と語った。
「最後に明るいニュースを」と述べた鳩山幹事長は、小沢代表の新ポスターを発表し、全国で張り出して行くと説明した。「明るい小沢代表の笑顔で、『民主党やるぞ、この笑顔でこの国を変えるぞ』というメッセージとして受け取ってほしい」と述べた。同時に、環境との共生もイメージした緑の木立を背景に配したデザインで、キャッチフレーズを「公正な社会、ともに生きる国へ。」として共生の理念を謳い、サブキャッチを「政権奪取、日本が動く。」として、政権交代で日本が動くことを発信して行く考えであるとも表明。「オーソドックスなポスターではあるが、民主党のやる気と共生の国を求める理念。やさしさを感じ取ってもらいたい」と述べた。
小沢代表、明確な政策打ち出し、日常活動で訴える重要性を強調
小沢一郎代表は30日夜、大阪市を訪れ、吉田おさむ前衆議院議員のパーティで挨拶を行った。この中で小沢代表は、民主党としての明確な政策の提示と日常活動の重要性を改めて訴えかけた。
小沢代表は挨拶の中でまず、昨年の総選挙を改めて振り返り、「今までにないような、党全体としての敗北を喫した」が、「支持票のトータルは、今まで以上に私どもに与えていただいた」とも指摘。「大きな自信と、色々な意味での貴重な経験ではなかったか」とした。
一方で、小泉政権5年間についても小沢代表は言及し、「いったい国民のために何をしてくれたのだろうか、そういう思いに駆られるのは私一人ではないと思う」と、厳しい口調で批判を展開。「小泉改革の成果だとうたい上げた諸々のことが、今、色々な不祥事として現れてきている」として、ライブドア問題、村上ファンド問題に加えて、福井日本銀行総裁の投資問題も取り上げた。そして、「個別の色々な問題以上に、日本人の心の中から、モラル、倫理観、道義観というものが全く無くなってしまっているのではないだろうか」とし、「ただ単に多数の中の不心得者というのではなくて、本当に日本の社会の中枢の仕事、責任を担っている人にまで、これが及んでいる」として、モラルが欠如した日本社会の現状への危機感をあらわにした。
その上で小沢代表は、「小泉政治というのは、市場原理、自由競争の名の下に、自分の目先の利益さえ獲得できるなら、何をやってもいいという雰囲気を助長したのではないか」と厳しく指摘。「小泉政治の最大の罪悪は、その点にあると思っている」との認識を示した。小沢代表は更に、格差が拡大している日本社会の現状にも言及しつつ、「忸怩たる思いを持っている人が、多数おられるのではないか」とも述べ、「本来ならば、あんなふざけた政治に国民の支持が向かうはずはない」として、現状の政治に不満を持ち、将来への不安を持っている皆さんの期待に応えなければならないとの認識も改めて示した。
そして、「人のことを責めるよりも、われわれ民主党が、国民の期待に応え切れていない」ことが問題だとして、「みんなと一緒になって、分かりやすい明確な政策を打ち出すこと」の重要性を指摘。民主党の政策には、「曖昧さが、まだまだ色々な面で残っている」とし、「自民党も曖昧だから、という理屈は通用しない」と語った。同時に小沢代表は、「何と言っても日常活動だ」として、その重要性も併せて指摘。「現職も、そうでない候補者もみんな、日常の活動(が重要だ)ということを、私は機会ある度に言っている」とした。
小沢代表はこの点に関して、「一人でも多くの人と語り合って、接して、理解を深めていく」ことが支持につながるとし、「それは民主主義の原点ではないだろうか」と指摘。ブレア首相ら英国の政治家の例も挙げながら、こつこつと歩いて、自らの考えを語り、支持を得ていく、「そういう過程を経て、大いなる指導者、政治家になってきている」と語った。
小沢代表は更に、「われわれ民主党の全ての者が、きちっとした明確な政策をつくり上げ、それを日常活動の中で一人でも多くの人に理解して貰う、そういう態勢になるならば、必ず政権を国民の皆さんから任せていただけると確信している」と力強く訴えかけた。そして、参院選の準備に「一生懸命、全国を歩いているところだ」とし、民主党への一層の支援を呼びかけ、聴衆の大きな拍手を浴びた。《首相官邸》