平成5272日目
2003/06/15
この日のできごと(何の日)
【長野県・田中康夫知事】住基ネット離脱でシンポジウム
住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)について、長野県の審議会が田中康夫知事に離脱を促したのを受け、県と同県下諏訪町共催のシンポジウムが15日、同町内で開かれ、審議会委員6人全員と住民ら約350人が意見交換した。
田中知事はあいさつで「住基ネットは便利だが、住民票発行手数料の市町村の年間収入は全国で300億円。(8月の住基ネット本格稼働後は)ゼロに近づく」と財政面の問題を提起した。
審議会委員のジャーナリスト桜井よしこ氏は「住基ネットでメリットがあるのは住民や自治体ではなく官僚だ」と国が個人情報を握る危険性を指摘。別の委員も「今は雑誌の付録に(不正アクセス目的の)ソフトがある」と安全性に疑問を投げ掛けた。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【サッカー】
サッカーのJリーグ1部(J1)浦和レッズ一筋でプレー、日本代表でも活躍し昨季限りで現役を退いた福田正博(36)の引退試合、レッズ歴代選抜−レッズが15日、さいたま市の埼玉スタジアムで約5万人のサポーターを集めて行われた。
福田は歴代選抜で出場、同じく昨季で現役引退した井原正巳やブッフバルト(ドイツ)らかつての同僚とともにプレー。後半途中に一度退いたが、直後に現役チームの一員として再度出場し、後半35分にはヘディングで得点した。試合は4−1(前半2−0)でレッズが勝った。
試合後のセレモニーで「多くの仲間、サポーターと喜び、悲しみ、夢を追い続けてこられたことを誇りに思い、心から感謝します」とあいさつした“ミスター・レッズ”は、真っ赤に染まったスタンドの声援を背に、選手生活に別れを告げた。《共同通信》
【阪神・久保田智之投手】プロ初勝利
巨人0−1阪神◇15日◇甲子園
阪神が今季2度目のサヨナラ勝ち。0−0の延長十回、今岡が失策で生き、送りバントで一死二塁、金本が敬遠の後の二死一、二塁から、片岡が左中間に打ち返し、1点をもぎ取った。
下柳が7回を1安打無失点と好投。十回を抑えた3番手の久保田がプロ初勝利を挙げた。巨人の木佐貫も八回まで力投したが、援護がなかった。《共同通信》
【皇太子殿下】ビオラ演奏
皇太子さまは15日午後、学習院創立100周年記念会館(東京都豊島区)で開かれた「学習院OB管弦楽団第47回定期演奏会」で、ビオラを演奏された。客席には天皇、皇后両陛下と雅子さま、雅子さまの母親の小和田優美子さんも姿を見せた。
岩城宏之さんの指揮の下、皇太子さまはラベルの「ボレロ」など2曲の演奏に参加。公の音楽会で皇太子さまの演奏を聴いたのは二十数年ぶりという両陛下は、雅子さまとともに笑顔で拍手を送っていた。《共同通信》
【片山虎之助総務相】税源移譲目標「無理に盛らなくても」
片山虎之助総務相は15日、大阪府堺市で開かれた政府主催のタウンミーティング後、記者会見し、地方税財政の「三位一体」改革の焦点である補助金の削減幅や税源移譲額の数値目標設定について「(骨太の方針第三弾に)難しいなら無理に盛り込まなくてもいいと思う」と数値目標の明記に消極的な考えを示した。
同総務相は税源移譲について「国税の基幹税を地方税に移すことは塩川正十郎財務相とは一致しているが、その移し方が問題だ」と指摘。その上で塩川財務相が主張する国庫補助負担金を削減のうち約7割を移譲するとの考えに対し「削減の中身を検証しなければだめだ。義務教育など法律で義務付けられたものは丸々移譲し、そうでないものは8割くらいかなという感じ」などと語った。《共同通信》
【小泉内閣】支持率50.7%
共同通信社が6月14、15両日に実施した全国電話世論調査によると、小泉内閣の支持率は50.7%と、前回5月調査の51.1%に並ぶ横ばいで、依然、高水準を維持している。支持理由で「外交に期待できる」が前回比2.4ポイント増の7.7%に上昇。日米首脳会談や主要国首脳会議(エビアン・サミット)で展開した一連の外交姿勢が評価されたとみられる。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は15日、ニューヨークのカージナルス戦で3打数2安打1打点。4試合連続で2安打、打点をマークし、打率はチームトップの2割8分9厘。ヤンキースは5−2で勝ち、4連勝。
マリナーズのイチロー外野手はブレーブス戦で2安打(4打数)、3盗塁で2得点。11試合連続安打で、打率はリーグ4位の3割3分9厘。18盗塁はリーグ1位タイ。長谷川投手は八回途中から登板し、2/3回を無失点。マリナーズが2−1で勝った。
メッツの新庄外野手はエンゼルス戦に先発したが、3打数無安打で打率は1割9分8厘。《共同通信》
【この日の民主党】
菅代表、山形県酒田市で第4回の車座対話集会
民主党の菅直人代表は14、15の両日、山形県酒田市を訪れ、庄内地区の稲作経営者たちや飛島の島民と膝を交えての意見交換を行った。今回の取り組みは、菅代表が2月から開始した車座対話集会による全国行脚の第4弾。現地では、地元・山形4区選出の斎藤淳衆議院議員が同行した。
14日夕刻に酒田入りした菅代表は、同夜、市内松山町の農家宅で庄内地区の稲作経営者たちと対話集会を行った。集会には、地区内の各市町村から約20名の生産者が参加し、「米価下落と減反で収入は減り、農地の維持もままならない」「とても子どもに後を継げと言えない」など、深刻な現状を訴えた。また、「農業を保護するのか、市場任せにするのか、国の基本的な考え方がはっきりしない」「農業は農家だけの問題ではない。地域住民、さらには国民全体の問題として考えるべき」など、政府の農業政策、とりわけ減反に従うことと引き替えに経営安定対策金を支払うといった政府の食糧法改正案に対する厳しい意見が相次いだ。
菅代表は、農業を持続的に経営できる基盤をつくるために直接支払による所得補償を導入し、その上で農産物価格は市場に任せるという民主党の農業政策の基本的考え方を説明。国の強制的減反政策は撤廃すべきだとした。加えて、従来の農政にけるムダをなくすこと、都市生活者の帰農志向の高まりなど“生き方としての農業”といった視点にも積極的に対応していくこと、などを提案。「日本の農業は、大きな仕組みの組み替えをやれば非常にうまくいく可能性を持っている」と呼びかけた。
参加者からは民主党の政策への共感とともに、国会においてもっと農業問題の議論を積極的にやってほしい、といった要望も出された。これに対して菅代表は、「いつか必ず党首討論で小泉首相と農業議論を戦わせる」と表明し、拍手を浴びた。
翌15日、和嶋未希県議、関井美喜男市議、堀孝治市議が加わった一行は、酒田港から1時間半フェリーに乗って、飛島へ渡った。飛島は、鳥海国定公園に含まれる、周囲10km、人口300余名の小さな島。一行はまず、東部海岸で漂着ゴミの現状を視察した。希少な野鳥や植物に彩られた美しい島が、ハングル文字の書かれたプラスチック容器やナイロンの魚網など大量のゴミで汚されている深刻な状況を目の当たりにした菅代表は、「国際的な対策が必要だ」と感想を語った。
島内の旅館で行われた対話集会には、約15名の島民が参加。離島振興のための具体策をめぐって議論が交わされた。とりわけ、欠航が頻繁で島経済の二本柱である漁業と観光にとっても大きな桎梏となっている定期船の大型化、携帯電話通話エリアの拡大などが切実な問題として提起された。菅代表は、それらの問題に斎藤代議士はじめ地元県議、市議が協力して対応することを約束。同時に、島の振興を島単独ではなく本土とのリンクの中で考えるべきこと、本土で働いた後にリタイアして“やっぱり島がいい”と戻ってくる出身者などを、定住者を増やす観点から積極的に受け入れていくといった観点も必要であること、などを提起した。
その後、菅代表一行は、3年前に東京の国立病院を辞めて島内唯一の診療所に赴任してきた杉山誠医師を訪ね、僻地医療の現状と課題について意見交換。夕刻、島を後にした。《民主党ニュース》