平成5271日目
2003/06/14
この日のできごと(何の日)
【大阪・八尾ヤミ金心中事件】
大阪府八尾市のJR関西線で14日未明、同市内の清掃作業員の男性(61)と妻(69)、妻の兄(81)が電車にはねられ死亡した心中とみられる事件で、ヤミ金融の借金返済に苦しみ、心中を決意した経緯をつづった手紙を、妻が知人に送っていたことが分かった。業者に借金の7倍余の額を払わされ、毎晩電話で督促されていたことを訴えていた。府警八尾署は業者の強引な取り立てが心中の背景にあるとみている。
手紙は便せん4枚で14日午後、知人の無職男性(78)宅に届いた。夫婦は4月に「にっちもさっちもいかなくなった」と男性から25万円を借りた。
手紙は「悪徳業者にひっかかり、大へん困っております。2万円借り入れして15万円も払わされている」と窮状を報告。業者の電話に「お金がない」と言うと、「近所からとるからな」と脅され、「毎晩、毎晩、デンワに怯えています。主人も兄も私に同情して死を決意してくれました」とつづり、「死をもってお詫びします」と結んでいた。
無職男性に未返済の20万円のうち5万円は妻が13日夕に支払いに訪れた。あと10万円については夫の給料で返済できると手紙に書いていた。また、妻は警察に相談に訪れていたといい、手紙は「警察の方は絶対に払わないようにいわれております」と記していた。無職男性は「私にも業者から『保証人だから支払え』と電話がかかってきた。3人の死が無念」と話した。《毎日新聞》
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【民主党・菅直人代表】「必ず政権交代を実現」
民主党は14日午後、党本部で全国幹事長・選挙責任者会議を開き、党執行部が想定する「10月衆院解散、11月総選挙」に向け、全300小選挙区で自由、社民両党と統一候補擁立の調整に入ると報告、了承された。
菅直人代表はあいさつで小泉純一郎首相の政権運営について改革が実行されていないと批判し「(次期衆院選で)必ず政権交代を実現し、民主党中心の政権をつくるため頑張りたい」と決意を表明した。
岡田克也幹事長は、自由党との合流問題に関連し「無理に党内をまとめても問題が起きるので先送りせざるを得ない。衆院選前の合流が100パーセントないとは言っていないが、これからは選挙対策に集中したい」と述べ、独自候補の擁立や野党間の選挙協力を優先させる方針を示した。《共同通信》
【新幹線800系】報道陣に公開
来年3月に部分開業予定(新八代-西鹿児島)の九州新幹線の新型車両800系「つばめ」が完成、日立製作所笠戸事業所(山口県下松市)で14日、純白の車体が報道陣に公開された。
カモノハシをイメージさせる700系がベースだが、「つばめ」の先頭車両は、シャープな流線形。ヘッドライトを縦長とするなど、面長ですらりとした印象だ。伝統の車名を示す「初代つばめ」のヘッドマークを模したマークもワンポイントで配置した。
9月下旬からは線路上で試験走行が始まる予定で、年内にもダイヤや料金が決まる。博多-西鹿児島の全面開業は2013年ごろの予定。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は14日、ニューヨークでカージナルス戦に「6番・中堅」で先発。一回の二死満塁で走者一掃の先生二塁打を放つなど4打数2安打4打点と活躍し、打率も2割8分5厘に上げた。ヤンキースは13−4で大勝し、3連勝。
マリナーズのイチロー外野手はブレーブス戦に「1番・右翼」で先発し、3打数2安打、1四球、1盗塁。連続試合安打を「10」に伸ばし、打率はリーグ5位の3割3分7厘となった。マリナーズは1−3で競り負けた。
メッツはエンゼルスと対戦したが、新庄外野手の出番はなかった。メッツは3−13で敗れた。《共同通信》
【この日の民主党】
全国幹事長・選挙責任者会議で総選挙対策の推進を確認
民主党は14日、党本部ホールで全国幹事長・選挙責任者会議を開催し、次期総選挙へ向けた活動方針などについて意志統一した。
冒頭、挨拶に立った菅直人代表は、「これから半年間の間に、ほぼ間違いなく衆議院の解散・総選挙がある。この総選挙で必ず政権交代を実現して、民主党中心の政権をつくる覚悟をもちろん皆さんもお持ちだと思うが、その方向に向けて、お互いに頑張って行こう」と檄を飛ばした。
菅代表はまた、「『民主党が政権をとれば、これまでできなかったことができる』ということを自信を持って国民に伝えられるかどうかが、この次の選挙の大きなポイントだ。なぜ自民党・小泉政権にはできず、民主党・菅政権にはできるのか。それは『ビジネスモデル』が違うからだ」とし、政権交代後の与党と政権のあり方についての持論をあらためて展開した。
続いて岡田克也幹事長、赤松広隆選対委員長らが次期総選挙対策の推進などについて報告。今後予想される総選挙までの準備期間を総選挙態勢準備期、解散総選挙準備集中行動期、総選挙本番態勢切替の3期に分け、必要な対策を推進することを提案した。候補者擁立については、(1)当面衆議院250以上の選挙区での候補者擁立を行い、現状で空白区となっている38選挙区についても7月末までに候補者擁立を進め、空白区の完全解消に努めること、(2)自由党・社民党との選挙協力・候補者調整を最大限に進め、全小選挙区で野党選挙協力による統一候補の実現に向け努力する–との方針を示した。枝野幸男政策調査会長からは、総選挙政策・「マニフェスト」策定計画についての提案があった。
活発な討議ののち、すべての提案が全参加者の拍手で確認され、角田義一参議院議員会長の音頭による「団結がんばろう」で会を締めくくった。《民主党ニュース》