平成887日目
1991/06/13
この日のできごと(何の日)
【故・安倍晋太郎さん】自民党葬
先月10日に死去した自民党の安倍晋太郎・元幹事長の党葬が13日午後、東京・芝公園の増上寺で行われた。葬儀に先立ち、洋子夫人と長男・寛信、二男・晋三両氏は故安倍氏の遺骨と遺影を胸に、車で東京・渋谷の私邸から国会、自民党本部前を通り、旧安倍派事務所に立ち寄った。
葬儀では、葬儀委員長の海部首相(総裁)が「湾岸戦争後の新しい国際社会で、(日本が)果たすべき役割を模索している大事な時に、突然、逝ってしまわれた。先生の高い志を受け継ぎ、国家、国民のためその実現に全力を挙げることを誓います」と弔辞を読み上げた。
また、長谷川峻元法相が、カゼで入院中のため欠席した福田元首相の弔辞を代読。その中で福田氏は「一度、その(総理・総裁の)地位に就いてもらいたかった。日本中の祈り、願いでもあった」と、安倍氏の死を悼んだ。続いて、海部首相、竹下元首相、小渕幹事長のほか土井たか子・社会党委員長な」政界はじめ各界の参列者約3500人が焼香した。《読売新聞》
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【プロ野球・阪神】球団ワースト10連敗
阪神5−19ヤクルト◇13日◇神宮
ヤクルトが今季両リーグ最多の19得点の猛攻で大勝し、4連勝。阪神は球団ワースト記録の10連敗を記録した。
ヤクルトは三回まで2点ずつを挙げ、四回には広沢克、池山が今季3度目の連続本塁打を放つなど、この回に5点を加えて一方的な展開に持ち込んだ。尾花は5点を失ったものの、大量点に守られて1989年5月27日の大洋戦以来2年ぶりの完投勝利で今季2勝目を挙げた。
阪神は繰り出す4投手すべてが打ち込まれ、攻撃陣が手助けする間もなく大敗した。《共同通信》
【社会党・田辺誠党改革委員長】「非同盟・中立」見直し必要
社会党の田辺誠・党改革委員長は13日、改革案の大枠を中央執行委員会に中間報告したことを受けて、読売新聞社のインタビューに応じた。田辺氏は、同党の網領的文書「新宣言」が掲げている「非同盟・中立」について、冷戦構造の終焉を受け、見直すべきだとの見解を明らかにした。
また、自衛隊の「縮小・改組」を打ち出し、そこに向けての努力は憲法の精神に沿うとの考えを示したことについて、従来の違憲・法的存在論とは異なる、「新しい発想で、国民にも分かりやすいと思う」と強調した。
田辺氏は、新宣言について「基本的考え方は今日でも通用する」としながらも、「東欧社会主義が崩壊するなど(宣言を作った時の)物差し自身が変わっている。それらについてはやり直すことが必要だ」と指摘。
その上で、新宣言が基本政策目標として掲げている「同盟・中立・非武装」について、「非同盟・中立は基本政策だが、非武装というのは基本理念だ。これは仕分けした方がいい。基本政策というのは情勢に応して見直していい」と述べ、この点の検討を伊藤茂政審会長に指示したことを明らかにした。《読売新聞》
【インド、パキスタン】また衝突
インドUNI通信が13日伝えたところによると、インド・ジャムカシミール州ブーンチ地区の印パ実効支配線(実質的な国境)周辺で、インド治安部隊がパキスタン軍に対し発砲、少なくとも10人のパキスタン兵が死亡した。
インド側の説明では、再三の警告にもかかわらず、パキスタン側が実効支配線近くにコンクリート製の掩蔽壕を建設したため、強行手段で壕を取り壊したという。
イスラム教徒の多いカシミール地方では帰属問題をめぐり、いまだに印パ両国がいがみあっており、実効支配線周辺ではしばしは両国軍の間で小競り合いが発生している。《読売新聞》
【ゴルフ・全米オープン】落雷直撃
ゴルフの全米オープン選手権第一ラウンドが行われた13日午後1時(日本時間14日午前3時)ごろ、会場となった米ミネソタ州チャスカのヘーゼルティン・ナショナルGCで落雷により観客1人が死亡、1人が重体、4人が負傷する事故が起きた。死亡したのは27歳の米人男性。15番ホールを終了した尾崎選手や日本人観光客、記者団なども現場近くにいたが危うく難を逃れた。このとき、日本から出場の尾崎将司選手は15番をホールアウトした直後だった。
事故があったのは、主催者の米国ゴルフ協会(USGA)がプレー中断を発表した約10分後のこと。「中断が遅すぎたのでは」の声も出ているが、USGAは「4万人のギャラリーをすべて安全な場所に避難させるのは事実上無理」と話している。《読売新聞》