平成4130日目
2000/04/29
この日のできごと(何の日)
【森喜朗首相】ロシア・プーチン次期大統領と会談
ロシアを訪問中の森喜朗首相は29日午前(日本時間同日午後)、サンクトペテルブルク市内のロシア美術館で、プーチン次期大統領と非公式首脳会談を行った。両首脳は、北方四島の帰属問題を確認した「東京宣言」、2000年中の平和条約締結に全力を尽くすとした「クラスノヤルスク合意」「モスクワ宣言」など過去の両国間の合意をすべて順守することを確認した。
森首相が主要国首脳会議(沖縄サミット)直後の7月24、25の両日、東京で公式会談を開催することを提案したものの、プーチン氏は年内公式訪問を確約しただけで、具体的な時期の決定には至らなかった。
森首相は会談後もプーチン氏との市内視察の機会をとらえて早期来日を重ねて要請したが、ロシア側は応ずる姿勢をみせておらず、日本側の戦略は修正を余儀なくされることになりそうで、今年中の条約締結は厳しい情勢だ。
プーチン氏は会談後の記者会見で、5月に指名する新首相を訪日させる考えを示した。《共同通信》
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ロシアのプーチン次期大統領が今年8月末、日本を公式訪問することが29日夜(日本時間30日未明)決まった。ロシア大統領の公式訪日は1993(平成5)年10月のエリツィン大統領以来約7年ぶりとなる。
サンクトペテルブルク滞在中の森喜朗首相は30日記者団に「大統領として正式に訪問してくれることが大事だ。これまでの宣言などに立脚してやろうとプーチン氏も約束している。良い方向で対話を続けていきたい」と述べ、2000年中の平和条約締結に全力を尽くすとした「クラスノヤルスク合意」の達成に意欲を示した。《共同通信》
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【柔道】全日本選手権
柔道の全日本選手権は29日、38選手が参加して東京・日本武道館で行われ、篠原信一五段(推薦・旭化成)が決勝で井上康生四段(推薦・東海大)を下して、山下泰裕(9連覇)小川直也(5連覇)に次ぐ史上3人目の3連覇を達成した。篠原はシドニー五輪100キロ超級の代表に選出された。
2回戦から登場した篠原は、準決勝の4試合をすべて一本勝ち。一昨年と同じ顔合わせとなった決勝は、力で上回る篠原が終始攻勢に回り、二度の場外で警告を受けた井上に優勢勝ちした。
篠原の五輪代表選出で、日本が五輪出場枠を持つ4階級の代表が出そろった。残る3階級についてはアジア選手権(5月26−28日・大阪市中央体育館)で出場枠獲得を目指す。《共同通信》
【J1】第1ステージ第9節
Jリーグ1部(J1)第1ステージ第9節(29日・仙台スタジアムほか=8試合)前節2位の横浜F・マリノスがガンバ大阪に4−1で快勝して勝ち点8で首位に立った。勝ち点17でセレッソ大阪、ジュビロ磐田、FC東京の3チームが続いている。アジアクラブ選手権出場で1試合少ない磐田は清水のVゴールで3−2とヴェルディ川崎に逆転勝ち。C大阪は森島の2得点などで4−1と柏レイソルに快勝した。東京はツゥットが全得点を挙げる活躍で3−0と京都サンガを下し2連勝。清水エスパルスは2−0で川崎フロンターレを退けた。《共同通信》
【JR室蘭線】有珠山噴火から約1カ月、旅客列車の運行再開
北海道・有珠山の噴火で不通になっていたJR室蘭線の洞爺ー長和間で29日午前、1カ月ぶりに旅客列車の運転が再開した。JR北海道は、噴火の状態をみながら今後1日3往復の運転を予定している。通常ダイヤ再開のめどは立っていない。
JRは復旧区間の4カ所に、安全確認のための社員数人と避難のためのバス1台をそれぞれ配置し、緊急時に備えている。《共同通信》
【海上保安庁】観閲式
海上保安庁の観閲式と総合訓練が29日午後、羽田沖の東京湾で行われ、初参加の海上自衛隊護衛艦やロシア国境警備庁の警備艇など69隻の艦船と航空機16機が、約3800人の見学者が乗った観閲船隊の前を一列で航行した。
続いて行われた不審船逃走を想定した訓練では、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の工作船事件を契機に策定された防衛庁との「共同対処マニュアル」を基に、海自護衛艦「あまぎり」(3500トン)と海保最大のヘリコプター搭載巡視船「しきしま」(6500トン)が高速で並走して追跡。同事件後に導入された高性能機関砲を搭載した小型巡視船が空砲で威嚇射撃するなど、本番さながらの訓練が披露された。
また違反船捕そく訓練には警視庁や神奈川県警、税関の警備艇も初めて加わり、発砲しながら逃走する違反船を協力して包囲した上、巡視艇から自動小銃で応戦して犯人を取り押さえた。
観閲式は30日も行われる。《共同通信》
【ボクシング】WBC、IBFヘビー級タイトル戦
世界ボクシング評議会(WBC)国際ボクシング連盟(IBF)ヘビー級タイトルマッチ12回戦は29日、マディソンスクエアガーデンで行われ、チャンピオンのレノックス・ルイス(英国)が挑戦者マイケル・グラント(米国)に2回2分53秒KO勝ちし、WBCでは7度目、IBFでは初のタイトル防衛に成功した。
ルイスの戦績は38戦36勝(28KO)1敗1分け、敗れたグラントは32戦目で初黒星を喫した。
グラントが積極的に仕掛けたが、王者ルイスが強烈な右で逆襲。1回に三度のダウンを奪い、2回、右アッパーで挑戦者を仕留めた。試合報酬はルイスが1000万ドル(約10億7500万円)グラントが400万ドル(4億3000万円)。
ルイスは昨年、世界ボクシング協会(WBA)、IBF王者のイベンダー・ホリフィールド(米国)に判定勝ちし、自らが保持していたWBCと3団体の統一王者となった。
しかし、ルイスはプロモーターのドン・キング氏からWBAの上位者を相手に選ばなかったとして訴えられ、裁判所はルイスがこの日の試合を行えばWBAのタイトルをはく奪するとの裁定を下していた。《共同通信》
【この日の民主党】
青空の下、なごやかに政見放送用ビデオ撮影=800人が参加
民主党は4月29日、東京・豊洲のベイサイドスクエアで次期衆院選用の政見放送のビデオ撮影を行った。「国民が参加するお祭りのような選挙にしたい」と、ラジオCMや雑誌広告、ホームページで参加者を募ったところ、予想をこえる約800人の一般市民や支援者が集まった。このうち最高齢は78歳、最年少は生後3カ月の赤ちゃん(羽田幹事長のお孫さん=写真下)が両親と一緒に参加した。
撮影は雲ひとつない青空の下、鳩山代表、羽田幹事長、菅政調会長や若手参院議員が群衆にまじり、いっしょに歩いたり、赤いボールを空高く投げるシーンなどを収録。群衆の真ん中で鳩山代表が、「1人ひとりひとりの希望、覚悟が日本を変えていきます。私たち民主党はあなたを信じています」と訴えた。
一般応募者には家族連れや若いカップルもいて、レインボーブリッジや湾岸のビル群を間近に眺める景色を楽しみながら、ピクニック気分。収録の合間には、代表ら党幹部にサインや記念撮影を求める人の輪ができ、なごやかな雰囲気のなか交流を深めた。《民主党ニュース》