平成4494日目

2001/04/28

この日のできごと(何の日)

【小泉純一郎首相】メーデーに出席

連合系の第72会メーデーが例年より一足早い28日、全国約170カ所で約45万人(主催者推計)が参加して開かれた。東京・代々木公園の中央大会には、26日に就任したばかりの小泉純一郎首相が首相としては5年ぶりに出席。7月の参院選に向け、労働者票の獲得を意識したとみられるが、冷え切った政府、自民党と連合の関係改善を模索する動きとして注目される。

4月28日のできごと(何の日)【小泉純一郎首相】メーデーに出席
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連休中の動員を嫌がる組員が増えたため、連合は中央大会の日程を従来の5月1日から変更し、初めての4月開催。全労連系などはこれまで通りで、中央労働団体で開催日が分裂、連合内でも地方大会では対応が別れた。

約10万人の組合員らの前で小泉首相は「小泉内閣の成立は政権交代と同じ意味合いを持っている。国民、労働者の生活改善のための態勢整備が小泉内閣の使命だ」と支持を訴えた。

鷲尾悦也会長は「看板を塗り替えたと言っても自民党政治の本質が変わるとは思えない」と新政権を批判。「140万人の雇用を創出するといった具体的な政策を明示すべきだ」と注文をつけた。《共同通信》

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【小泉内閣】支持率86%

共同通信社が4月27、28両日に実施した全国緊急電話世論調査によると、小泉新内閣の支持率は86.3%に達した。内閣発足直後の電話世論調査の結果としては、細川内閣の75.7%を上回り、過去最高を記録した。

支持する理由として「政治改革に期待できる」が29.1%でトップ、「首相を信頼する」も21.0%と津好き、小泉純一郎首相の改革への姿勢や首相個人のキャラクターが評価されていることを裏付けた。不支持率は6.0%。

内閣の顔ぶれに庵しては「改革に向けた意気込みを感じる」(48.1%)、「派閥にとらわれず清新だ」(26.0%)が他の項目を圧倒的に引き離し、上位を占めた。田中真紀子外相ら歴代内閣で最多の5人の女性閣僚に対しても「期待する」が計87.7%に上り、小泉首相の組閣人事が好感を持たれ、内閣支持率を押し上げた。

小泉首相は最高の追い風を受けて新政権をスタートさせた形だが、具体的な政策の実績がない時点での調査だけに人気先行型といえる。この勢いがどこまで持続すrか、新内閣の政策遂行力がカギとなりそうだ。《共同通信》

【自由党・小沢一郎党首】田中真紀子氏の政策「聞いたことがない」

「田中角栄元首相の娘だから話がうまいし、下手な落語や漫才よりはるかにおもしろい」自由党の小沢一郎党首は28日、約1年ぶりに地元の岩手県水沢市を訪れて講演、田中真紀子外相評を披露した。

小沢氏は「田中元首相は自分なりの哲学や政策を国民に語りかけていた」と指摘。真紀子氏に対しては「大臣になってびっくりした。真紀子さんも優秀な方だが、小泉首相と同様、具体的な政策を聞いたことがない」と辛口の評も。《共同通信》

【デニス・チトーさん】宇宙旅行へ出発

史上初の「宇宙観光客」となる米人実業家デニス・チトー氏(60)が乗り込むロシアの宇宙船ソユーズTM32が28日午前11時37分、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。

将来の「宇宙ツアー」を含む宇宙の本格的な商業利用の先駆けとなった。計画を進めてきたロシアに払われた旅費は推定2000万ドル(約25億円)。

管制センターによると、ソユーズは打ち上げから10分後、最高高度235キロの予定軌道に乗り、順調に飛行を続けている。

ソユーズは30日午後に国際宇宙ステーションとドッキングする予定。チトー氏はタルガト・ムサバエフ、ユーリ・バトゥーリンの2人のロシア人飛行士と共にステーションに約6日間滞在する。《共同通信》

【日米財務相会談】

日米財務相会談が28日午前、先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)に先立ってワシントンで開かれた。

塩川正十郎財務相はオニール米財務長官に対し、小泉政権が財政支出を抑制しながら、日本の懸案となっている不良債権処理など金融の体質改善や規制緩和など構造改革の実現に全力で取り組む方針を表明、その一方で米側に一層の成長努力を求めた。

米側も、日本の経済改革を歓迎するとともに、米国の不良債権処理を参考にして早期に景気を回復し、世界経済の持続的な発展に貢献するよう促した。《共同通信》

【G7財務相・中央銀行総裁会議】

先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が28日、ワシントンで開かれた。世界経済にとって最大の懸念材料となっている米経済の減速への対応や、不良債権の最終処理による日本経済の健全性回復が主な議題。

先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)は28日夕、日本に銀行の不良債権処理と企業の過剰債務解消をはじめとした金融・企業部門の改革実行や、金融政策で量的緩和策の継続を求める声明を採択し、閉幕した。

為替については「経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)を反映すべきだ」と型通りの言及にとどまり、事実上1ドル=120円台で推移している現在の円安傾向を容認した。

小泉新政権はG7合意に基づき、不良債権処理など構造改革と金融緩和を軸に経済運営を図ることになる。塩川正十郎財務相はG7後の記者会見で「1.7%成長に向け最大の努力をする」と述べ、本年度政府経済見通しの達成に全力を挙げる考えを表明した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、マリナーズの佐々木主浩投手は28日、シカゴで行われたホワイトソックス戦で今季13セーブ目をマークし、4月の大リーグ月間最多記録を更新した。8−5で競り勝ったチームも9連勝で20勝目(4敗)を挙げ、同月の大リーグ最多勝記録を樹立した。イチロー外野手も6打数3安打と活躍し、チームの快進撃に貢献した。

レッドソックスの大家友和投手は地元ボストンでのロイヤルズ戦に先発、六回途中まで投げ、4安打5失点(自責1)で今季初黒星(2勝)を喫した。レッドソックスは2−8で敗れた。エクスポズの吉井理人投手は、ミルウォーキーでのブルワーズ戦に4番手で七回の1イニングを投げ、2安打1奪三振の無失点だった。エクスポズは4−8で敗れた。

メッツはセントルイスでカージナルスと対戦。延長十一回の末6−5で勝ったが、新庄剛志外野手の出番はなかった。《時事通信》

【蔦文也さん】死去

徳島県立池田高校野球部の監督として春2度、夏1度の甲子園制覇を遂げ「攻めダルマ」と呼ばれた蔦文也氏が28日午後、肺がんのため徳島県池田町の病院で死去した。78歳。徳島市出身。

徳島商高時代の1939年から40年にかけて甲子園には3度出場。40年は春夏ともエースとして出場した。

同志社大を卒業後、社会人野球の日鉄広畑(現新日鉄広畑)などを経て50年プロ野球東急フライヤーズ(現日本ハム)に投手として入団。1年で退団し、翌51年から池田高校社会科教諭。52年に野球部監督に就任した。

20年目の71年夏に甲子園に初出場。春7度、夏8度の計15度、池田高を甲子園に出場させた。74年の選抜大会ではわずか11人の部員で準優勝し「さわやかイレブン」旋風を巻き起こした。82年夏、83年春には畠山準投手(元横浜)、水野雄仁投手(元巨人)を擁して春夏連覇。優勝3度、準優勝2度の輝かしい成績を残した。

送りバントを使わず山びこ打線と呼ばれた強打戦は、筋力トレーニングに裏付けされたもの。パワー野球で一世を風靡した。ベンチでのどっしりした姿から「攻めダルマ」と称された名物監督だった。

91年夏の甲子園に出場した時は体調不良のため指揮を後進に譲り、3回戦で敗退後、監督勇退を表明。92年3月、40年に及ぶ監督生活に別れを告げた。《共同通信》



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