平成5216日目

2003/04/20

この日のできごと(何の日)

【ドジャース・野茂英雄投手】メジャー通算100勝

米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースの野茂英雄投手(34)は21日、サンフランシスコ・ジャイアンツ戦で今季2勝目を挙げ、日本人大リーガーとして前人未到の通算100勝(80敗)を達成した。

野茂投手は日本人大リーガーのパイオニア的存在として活躍し、9年目のシーズンでの偉業達成だった。

野茂投手は今季の開幕戦を完封で飾り、100勝にあと「1」に迫っていたが、その後3連敗。4度目の挑戦となったこの日は7回を投げ6安打4失点だったが、打線が奮起し、ドジャースが16−4で大勝した。《共同通信》

4度目の挑戦実る−。米大リーグ、ドジャースの野茂英雄投手が20日、ロサンゼルスでのジャイアンツ戦に今季5度目の先発で登板し、7回を6安打、7三振、2四球の4失点にしのいで今季2勝目(3敗)を挙げ、大リーグ通算100勝(3敗)の快挙を成し遂げた。野茂は今季開幕戦でダイヤモンドバックスを完封して99勝目を挙げながら、その後は打線の援護に恵まれずに3連敗で足踏み。この日もボンズに先制本塁打されるなど、前半で4失点と苦しんだが、中盤から奮起した打線が18安打で大量点を奪取。ドジャースが16−4で勝った。

大リーグ100勝を挙げた野茂は、米国デビューのころの野茂とは違う。豪快さや三振奪取の魅力が幾分失われた半面、悪くても大崩れしない安定感を身に着けた。

「直球がすべての基本です」。口にする言葉は、8年前と同じだ。いいまっすぐが投げられてこそ、切り札のフォークボールも生きる。野茂が基本とする考えは変わっていない。

その一方、トルネードのひねりを浅くし、スライダーで投球の幅を広げるなど、微調整を図ってモデルチェンジに成功、1998、99年ごろの苦境を抜け出した。

豪快さの半面、好不調の波が激しく、四球を連発して崩れることが多かった20代に比べ、ここ数年は四球が減り、安定度は格段に増した。5試合に先発した今年は、20日の4失点が最多だ。《時事通信》

ヤンキースの松井秀喜外野手は20日、ミネアポリスで行われたツインズ戦に途中出場し、適時二塁打を放った。松井は2度目の7試合連続安打で、打点は4試合連続。通算打率は3割1分4厘で、2本塁打、19打点。打点部門ではトップに1差のア・リーグ3位につけている。

松井は六回、一死満塁で代走で出場し、そのまま左翼の守備に就いた。七回二死三塁で迎えたこの日唯一の打席で左中間へ適時二塁打した。試合はヤンキースが8−2で4連勝を飾った。

松井は休養のため、この試合を欠場する予定だったが、出場を強く希望。トーリ監督がその気持ちを酌み、途中出場となった。

マリナーズのイチロー外野手はアナハイムでのエンゼルス戦に1番右翼手で先発出場し、2二塁打で5打数2安打2得点だった。打率は2割6分。長谷川投手は同点の八回二死満塁で救援し、打者1人を打ち取って今季初勝利。佐々木投手は九回を3安打1失点ながら4セーブ目を挙げた。

メッツの新庄外野手はマーリンズ戦に5番左翼手で先発出場し、4打数無安打1打点で、打率は1割9分に下がった。《時事通信》

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【柔道】

柔道の世界選手権(9月・大阪市)女子無差別級代表の最終選考会を詣ねた全日本女子選手権が20日、愛知県武道館で行われ、塚田真希(東海大)が2連覇を果たした。塚田は決勝で新鋭の近藤悦子(帝大)にけさ固めで快勝し、全試合を一本勝ちで頂点に立った。昨年のフランス国際を制した松崎みずほ(コマツ)は初戦の2回戦で敗退した。

試合後の女子強化委員会では、世界選手権無差別級代表は塚田と薪谷翠(ミキハウス)のどちらかを大会直前に選出することを決めた。《共同通信》

【J1】

Jリーグ1部(J1)第1ステージ第4節最終日(20日・横浜国際総合競技場ほか=2試合)横浜Mは後半21分、中澤が体勢を崩しながらも頭で決勝点を決めて大分に1−0の勝利。3勝1分けの勝ち点10で仙台と並んだが、得失点差で上回って首位を堅持した。大分は1勝3敗。

柏はルーキー矢野貴が先制したあと、2点を追加。C大阪の反撃を終盤の2点に食い止めて3−2で勝ち、2勝2敗に戻した。C大阪は1勝1分け2敗。《共同通信》

【ゴルフ】

再春館レディース最終日(20日・熊本県熊本空港CC=6433ヤード、パー72)首位グループから出た李知姫(韓国)が71で回り、通算イーブンパ−、216で2週連続優勝を果たした。24歳の李は日本ツアー3勝目。賞金1080万円を獲得した。李はボギーなしの1バーディーと、堅実なプレーだった。

69とスコアを伸ばした北田瑠衣が1打差の2位。肥後かおり、高村茶恵ら4人が3位だった。

不動裕理は75とスコアを落として15位。不動らと前日7位に並んでいた岡本綾子は、77と崩れて30位に終わった。《共同通信》

【北朝鮮による日本人拉致事件】

家族会、ジュネーブへ

北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=失跡当時(13)=の母早紀江さん(67)ら家族5人が20日、スイスのジュネーブで開かれる国連人権委員会の強制的失そう作業部会に出席するため成田空港を出発した。22日に作業部会で拉致問題の解決を訴える。

作業部会に出席するのはほかに、めぐみさんの弟の拓也さん(34)、田口八重子さん=同(22)=の兄飯塚繁雄さん(64)、有本恵子さん=同(23)=の母嘉代子さん(77)、増元るみ子さん=同(24)=の姉平野フミ子さん(53)。

出発前の記者会見で団長の飯塚さんは「公式の場で、これまでの経過、家族の悩みを作業部会に訴えたい」と話した。

横田早紀江さんは「わたしたちの子供たちの命を、どうしても救出しなければならない」と語った。《共同通信》

【世田谷区議選】上川あや氏、女性で届け出

20日告示された東京都世田谷区議選に、戸籍上男性だが、性同一性障害と診断され女性として生活する著述業、上川あや氏(35)が立候補。届け出書類には「女性」と記載した。

世田谷区選挙管理委員会は総務省に見解を照会した上で、戸籍と異なる記載があっても立候補の届け出は有効として受理した。公式の選挙記録などには戸籍通り「男性」として記載される。

届け出を済ませた上川氏は、真っ赤なジャケットに黒のズボン姿。似顔絵の入ったたすきを掛け「届け出が無事済んでほっとしました。少数者の立場から、人の多様性が認められる社会の実現を訴えたい」と話し、選挙カーに乗り込んだ。

同区選管は今回の区議選から、区役所で掲示する「候補者届け出の告示」などの文書に性別を記載しないことを決めた。区は「上川氏の立候補が、記載が必要かどうかの議論の一つのきっかけになったことは確かだ」と説明している。《共同通信》

【小泉純一郎首相】土浦市などで街頭演説

小泉純一郎首相は20日、衆参院統一補選応援のため茨城県土浦市などで街頭演説し、北朝鮮の核開発問題について「平和への準備をしなさいと働き掛けていくのが日本の大事な役割」として日米韓3カ国で緊密に連携、中国、ロシアとも協議し平和的解決に全力を挙げる考えを表明した。

多国間協議のメンバーから外れたことは「ケチなことでひがむ必要はない。話し合いの糸口をつかんだというのはプラスだ」と説明。「(北朝鮮との交渉が)進まないから早くしろというが、外交交渉には利害関係が絡み時間がかかるかもしれない」と理解を求めた。

また同県結城市内で記者団に対し、北朝鮮が核再処理問題で挑発的な姿勢を見せていることについて「今後も挑発に乗らないよう冷静に対処する必要がある」と指摘。日朝国交正常化交渉についても「日朝平壌宣言の誠実な履行に向け粘り強い努力を続けていかなければならない」と述べた。

首相は街頭演説で「国民の安全を守り、日本を混乱させない体制を平和のうちに考えるのは大事な問題」と述べ、今国会での有事関連法案の成立に意欲を示した。《共同通信》

【加藤大治郎さん】死去

三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで6日行われたオートバイ世界選手権シリーズ開幕戦のモトGPクラス決勝に出場して転倒し、意識不明の重体になっていた加藤大治郎選手(26)=ホンダ=が22日午前0時42分、収容先の同県四日市市の病院で脳幹梗塞のために死亡した。

鈴鹿サーキットによると、加藤選手は6日午後2時にスタート。3周目に最終コーナー手前の「シケイン」と呼ばれるクランクに入る直前にコース左側にある防護パッドに衝突して転倒。頭や胸を強く打って、ヘリコプターで病院に運ばれ、治療を受けていた。

加藤選手は3歳のころにオートバイに乗り始め、2002年から最高峰であるモトGPクラスに参戦。「天才ライダー」として海外でも評価が高かった。

2001年に世界選手権シリーズの250ccクラスでシーズン最多優勝記録の11勝を挙げ、昨年3月には二輪選手としては初めて文部科学省のスポーツ功労者顕彰を受けた。《共同通信》



4月20日 その日のできごと(何の日)