平成5217日目

2003/04/21

この日のできごと(何の日)

【政府】イラク復興策を決定

政府は21日午後、イラク問題対策本部会議(本部長・小泉純一郎首相)を首相官邸で開き、バグダッドの在イラク日本大使館の早期再開や米国の復興人道援助室(ORHA)と連携した支援など、イラクに対する人道、復興支援策を決定した。

4月21日のできごと(何の日)【政府】イラク復興策を決定
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首相は会合で「戦闘が終結に近づき、人道復興支援が極めて重要な課題だ。できるものから直ちに実施に移すことが必要で、国際協調の下で政府一体となって復興に取り組む」と強調した。

具体的な支援策は、国際機関や非政府組織(NGO)、ORHA、アラブ諸国などと連携した支援のほか(1)人道救援物資の自衛隊機等による輸送(2)周辺地域への経済支援(3)文化遺産の保護について国連教育科学文化機関(ユネスコ)と協力して対応−などが柱。

自衛隊の派遣については「幅広い見地から所要の検討を進める」として、新規立法に基づく派遣について引き続き検討していく方針。ただ、3月20日の開戦時に打ち出した遺棄機雷の処理については、今回は見送ることになった。《共同通信》

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【ソニー】半導体に2000億円

ソニーの安藤国威社長は21日、都内で記者会見し、今後3年間で総額2000億円の半導体設備投資を実施すると発表した。この一部は、東芝が大分市に建設する最新鋭の半導体工場への出資に振り向ける。

有望市場である情報家電向け次世代半導体の基幹部品、MPU(超小型演算処理装置)や、これを搭載したシステムLSI(高密度集積回路)の量産体制を、国内外の有カメーカーに先駆けて構築する。

今回の投資額は国内トップの東芝に次ぐ規模で、ソニーは大手半導体メーカーとしての地位を確立。安藤社長は「他の半導体関連投資もある」と投資額の上積みも示唆しており、業界の勢力図が塗り変わる公算が大きくなった。《共同通信》

【岩手県】知事とサスケ氏、覆面問題で歩み寄り

岩手県議選盛岡選挙区で初当選した覆面レスラー、ザ・グレート・サスケ氏が、覆面着用反対の声を受け議会用マスクを新たに制作していることについて、同県の増田寛也知事は21日の記者会見で「表情を有権者にさらけ出すべきだという私のサインを正確に理解してもらえた。彼の立派な対応だし立派な見識だ」として覆面を容認する考えを示した。

これを受けてサスケ氏は21日午後、盛岡市内の事務所で記者会見し「議会用マスクを作っていることが伝わって、認められたんだと思う。ほっとした」と話した。

覆面問題で見解を異にしていた両者が一転して歩み寄った。サスケ氏は試作中のマスクについて「喜怒哀楽がはっきり見えるよう口の部分を大きく開けるなど露出を増やし、耳の部分に岩手県の県章をあしらった」と説明。5月6日の初登庁には新マスクが間に合うという。

また、覆面論争が全国的な話題になったことでは「お騒がせして申し訳ない」と述べるとともに「プロレスに例えればデビュー前の新人レスラーだが、新人ならではの思い切りの良さを発揮したい」と、議員活動への抱負を語った。

覆面姿での議場入りについて、岩手県議会では第一勢力の自由党会派が容認しているのに対し、第二勢力の自民党会派は反対の立場を打ち出している。《共同通信》

【保守新党・松浪健四郎衆議】ちょんまげ切る

保守新党は21日の両院議員総会で、松浪健四郎衆院議員が、暴力団組員(当時)が会長をしていた建設会社に私設秘書給与を肩代わりさせていた問題で、衆院政治倫理審査会で弁明させることで事態打開を図る方針を決め、自民、公明両党も了承した。《共同通信》

保守新党の松浪健四郎衆院議員は「これで許して」と言わんばかりにトレードマークのちょんまげを切った。「もう一回、生まれ変わらなければ」理由を説明する表情に、いつもの威勢の良さは感じられない。

21日、松浪氏は国会内で記者会見し、バッジを外さない考えを重ねて表明。議員辞職どころか、離党もしない「事態収拾」の方針に、野党議員からは「言い逃れにもなっていない」と怒りの声が相次いだ。《共同通信》

【構造改革特区】始動

小泉純一郎首相は21日午後、地域限定で規制緩和する構造改革特区に選ばれた自治体の代表を首相官邸に招き、特区の認定書を交付した。第一陣として、57特区の規制緩和を同日付で実施、「構造改革の実験」が全国一斉に始動した。

認定式では、小泉首相が「地域から国を変えようという姿勢を小泉内閣は支援する」と知事や市長らに表明、特区が地方分権の一環であることを強調した。

政府の特区募集に対し、111自治体が129件の特区案を申請。第一陣で漏れた申請の多くも、5月中旬に追加認定される見込みだ。今後、認定を受けた自治体は特区の具体化を急ぐが、景気低迷が長引く中での企業誘致は容易ではない。個別省庁や業界団体などの反発も続くとみられ、これまで以上の知恵と行動力が求められる。政府も、一段の規制緩和など工夫が必要になりそうだ。《共同通信》

【新型肺炎】感染者2000人突破

アジアを中心に流行している新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)について中国衛生省は21日、香港を除く中国で死者が前日より13人増え、計92人になったと発表した。感染者数も187人増え、2001人となった。フィリピンでは成田経由でカナダから帰国した女性が死亡、新型肺炎による初の死者とみられる。世界全体では死者が225人になったとみられ、被害はさらに深刻化している。

香港でもさらに死者が6人増え、死者は世界で最も多い計94人となり、治療に当たる医師は新型肺炎のウイルスが流行当初から変異し、凶暴化した可能性があると指摘した。

感染を恐れ、日本から中国へ向かう旅行客やビジネスマンは大幅に減少している。ゴールデンウィークを前に、観光業への影響は必至で、中国にある日本の現地工場などの操業にも深刻な影響が出かねないとの懸念が強まっている。《共同通信》

【MLB】

米大リーグは21日、ミネアポリスなどでア・リーグの4試合が行われ、ヤンキースの松井外野手はツインズ戦に「5番・左翼」で先発したが、5打数無安打に終わった。松井の連続試合安打は「7」で止まり、打率は2割9分3厘へ下がった。

松井は第1打席から遊ゴロ、邪飛、四球、二ゴロ、空振り三振、遊ゴロと快音を響かせることができなかった。試合はヤンキースが5−1で圧勝し、今季2度目の5連勝。《共同通信》



4月21日 その日のできごと(何の日)