平成2656日目
1996/04/16
この日のできごと(何の日)
【米・クリントン大統領】来日
米国のクリントン大統領が16日夕、ヒラリー夫人とともに、羽田着の大統領専用機で来日した。米大統領の国賓としての来日は1992年(平成4年)1月のブッシュ大統領以来、5人目。大統領夫妻は東京・元赤坂の迎賓館に入り、同日夜、迎賓館和風別館で橋本龍太郎首相主催の非公式夕食会に出席した。
大統領の公式日程は17日午前の迎賓館での歓迎式典から始まり、続いて皇居で天皇、皇后両陛下と会見する。
首脳会談では、日米安全保障条約の冷戦後の意義を「再定義」する安保共同宣言と、日米関係全般の協力関係強化をうたった「日米両国民へのメッセージ」の両文書などを取りまとめ、署名後に発表する。
首脳会談後は米軍横須賀基地の米空母インディペンデンス艦上で米軍兵士を激励し、夜は宮中晩さん会に出席。18日午前は、衆院本会議場で国会演説をし、午後に米自動車メーカーのショールームを視察した後、離日。原子力安全サミットのため、ロシアに向かう。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【フジ系連続ドラマ・みにくいアヒルの子】放送開始
【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は16日朝、クリントン米大統領との首脳会談を控えた意気込みを記者団に聞かれ「意気込みだなんて…。どうして君らはそんなドラマチックな言い方をするんだ。いつもの朝と変わりないよ」。さらに「君らの中でスポーツをやっている人はいるかい。試合前に力が入って勝てたかい」と逆質問。「けいこは試合のつもりで、試合はけいこのつもりで」という剣道の師範の言葉を引き合いに自然体を強調した。通産相時代の日米自動車交渉では、カンター通商代表(当時)に竹刀を突き付けられるパフォーマンスを演じるなどで、一本、取った首相だが、大統領相手にはどんな手を?
○・・・小泉純一郎衆院議員はこの日午後、荒井広幸衆院議員主催の討論会に。荒井氏が「拝啓小泉純一郎様『あなたは間違っている』」という題名の郵政3事業民営化論を批判した本を出版したのに合わせて開いたもので、小泉氏は「3事業の民営化は全省庁のリストラにつながる」と力説。一方、荒井氏は民営化では過疎地域にしわ寄せが及ぶと反論、丁々発止とやり合った。とはいえ両氏は同じ旧三塚派で、荒井氏は昨年の党総裁選では小泉氏の推薦者に名前を連ねただけに、小泉氏は「あなたは間違っていると言われれば普通は怒っている」と苦笑い。《共同通信》
【米・クリントン大統領】韓国・金泳三大統領と会談
クリントン米大統領と金泳三韓国大統領は16日、韓国・済州島で首脳会談を行い、現在の休戦協定体制に代わる朝鮮半島での恒久的な平和体制を目指すため、南北朝鮮に米国、中国を交えた「2プラス2」形式による四者会談を無条件で早期に開始することを提唱、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)がこれを受け入れることを強く求めた。
米国と韓国は既に、共同提案の形で北朝鮮や中国に提案を伝えた。米政府高官によると、新提案に対し、中国は理解を示している。
一方、北朝鮮の孫成弼・駐ロシア大使は16日、タス通信に、朝鮮半島の安全保障問題について、北朝鮮は米国とのみ話し合う用意があると強調、「国際会議を開催する必要はない」などと述べ、米国、韓国が提案した四者会談を事実上拒否した。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】基地移転に特別財政
橋本龍太郎首相は16日午前、普天間飛行場など沖縄米軍基地の移転費用について、首相官邸で記者団に「現行の防衛費の枠内では無理だ。予算の性格が違うし、多額ということもある。これからの研究課題だ」と述べ、特別な財政措置が必要になるとの認識を示した。
ただ「(移転には)何年もかかるし、今の時点でどの事業から始め、どの枠内でやるとかを話すこと自体がナンセンスだ」とも述べた。
梶山静六官房長官は記者会見で、予算措置に関し「防衛費とみられるものがあれば、それは防衛費に入るだろう。いずしも今から画一的に仕分けられるものでない」と、現状で防衛費の枠内か否かの判断は困難との考えを示した。日米間の費用負担についても「日本の申し出だから日本が負担するという考えもあるが、細かい分野で米国が持つべき分野もある」と指摘した。
このほか閣議後の記者会見で、久保亘蔵相が「積算はまだだが、日本がかなり負担するようになる」との見通しを表明。田中秀征経企庁長官も日本側の負担が自然だとの考えを示した。《共同通信》