平成2657日目

平成8年4月17日(水)

1996/04/17

【橋本龍太郎首相】米・クリントン大統領と会談

橋本龍太郎首相とクリントン大統領による日米首脳会談が17日昼、東京・元赤坂の迎賓館で行われ、21世紀のアジア太平洋地域の安定と繁栄のため日米安保体制を強化するとともに、テロ対策など地球規模の共通課題にも両国が協力し、新たな同盟関係を構築していくことを確認した。会談後に署名、発表された「日米安保共同宣言」では極東有事を想定、「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)の見直しを明記した。


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冷戦時代の日本防衛を目的とした日米同盟から、広域的で地域紛争抑止型の安保体制に踏み出したことを意味し、戦後66回を数える首脳会談でも大きな節目と位置付けられる。

両首脳は、日米の幅広い協力関係をうたった総括文書「日米両国民へのメッセージ−−21世紀への挑戦」にも署名した。《共同通信》



【米・クリントン大統領】ジョギング

クリントン米大統領は17日朝、忙しい来日スケジュールの合間をぬって東京・神宮外苑絵画館前の並木道をジョギング。桜の花が残る都心の朝の街並みでの息抜きを、約40分にわたり楽しんだ。

午前8時すぎ、大統領は宿舎の迎賓館から専用車で絵画館前へ。紺色のトレーニングウエアに黒いつばの帽子をかぶり、ジョギングシューズという姿。雲一つない青空の下、大統領は沿道を散策している人たちに時折手を上げながら、約10人のSPら警備陣らとともに黙々とジョギングに集中。軟式野球場の外周約1キロのコース6周を走り抜いた。

軽く汗ばんで走り終えた大統領は、ラジオ体操をしていたお年寄りの人たちに近づいて次々笑顔で握手。ある女性は「ただの外国人かと思ったら、クリントンさんと分かってびっくり。随分大きな人なんですね」と感激していた。《共同通信》

【天皇皇后両陛下】クリントン大統領夫妻と会見

国賓として来日したクリントン米大統領夫妻は17日午前、皇居・宮殿「竹の間」で天皇、皇后両陛下と沖縄などを話題に約20分間にわたり会見した。

同席した宮内庁の渡辺允式部官長によると、会談で天皇陛下は「沖縄をめぐる問題は沖縄の人たちの気持ちにも配慮しながら、両政府の間で十分協力して解決されていくことを願っている」と述べられた。

これに対し大統領は「沖縄の人たちの気持ちはよく分かっているつもりだ。米国としては沖縄の人々を含めた日本国民との友情を大事にしていきたい」と述べたという。

席上、大統領から大リーグの連続試合出場記録保持者のカル・リプケン選手のサインボールが陛下に贈られるなど、野球や米国の公民権運動なども話題となり会見は終始、和やかな雰囲気に包まれた。《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】米大統領迎え晩さん会

国賓として来日中のクリントン米大統領夫妻を歓迎する天皇、皇后両陛下主催の宮中晩さん会が17日夜、皇居・宮殿の豊明殿で開かれた。

天皇陛下は「両国民が世界の平和という共通の目標を掲げ、力を合わせて諸問題の解決に努めることを願ってやみません」とあいさつ。大統領も「両国民は普遍的な価値観で結ばれている。それは自由、平和の恵み、そして繁栄という同じ目標を求めているからです」と応じ、友好と協力関係の増進を願った。

晩さん会には、日本側から皇太子、常陸宮両ご夫妻ら皇族方をはじめ橋本龍太郎首相夫妻ら政財界や官界関係者、米国側からはクリストファー国務長官、モンデール駐日大使ら両国合わせて、晩さん会としては最多の計156人が出席した。

宮内庁楽部による「星条旗よ永遠なれ」の演奏が流れる中、燕尾服姿の天皇陛下と大統領、白地に金の縫い取りのあるイブニングドレスの皇后さま、黒色ドレスのヒラリー夫人らが豊明殿のメーンテーブルに着席。シャンデリアが輝き、桜など季節の花々が飾られた会場は優雅な雰囲気に包まれた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は17日朝、首相官邸で、クリントン米大統領からプレゼントされたアトランタ五輪の記念メダルのセットを記者団に披露した。車いすの図柄を彫ったパラリンピック(身障者五輪)記念のメダルを指さしながら「オリンピック記念のメダルとセットにするセンスがすごい。大蔵省にも見習わせないと」と、社労族らしいコメント。しかし記者団が「長野オリンピックで取り入れたらどうか」と水を向けると、一転して首相は「まねするのはくやしい」。日米首脳会談を前に、負けん気の強さをあらためて見せつけていた。

○・・・白川勝彦自民党総務局長はこの日、次期総選挙の同党の公認・推薦候補が計260人に達したことに触れ「(300小選挙区のうち)残りは40人だが、十数人は固有名詞も決まっている。態勢はわが党が一番」とし、解散・総選挙も「いつでもウェルカムだ」と胸を張った。白川氏は「小選挙区で175議席を確保しないと過半数は取れないだろうが、既に160議席は固めた。15議席の上積みも十分可能」と断言。最後には「綿密に調査しており、誤差はプラスマイナス5しかない」と言い切ったが、記者団は「皮算用もここまでくると…」としらけ気味。《共同通信》

【薬害エイズ問題】安部氏「やむを得ず継続使用」

薬害エイズ問題を審議する参院厚生委員会の小委員会が17日開かれ、元厚生省エイズ研究班長の安部英・前帝京大副学長と、同研究班員だった松田重三帝京大医学部助教授らが初めて参考人として意見を陳述。安部氏は危険な非加熱製剤の継続使用について「あるもので命を永らえてもらうしかなかった」と自らの判断はやむを得なかったことを繰り返し強調した。

一方、松田氏は、日本でエイズ1号患者にならなかった帝京大症例について「認定見送りが悲劇の始まり」と語り、昭和58年当時、エイズ認定していれ血友病患者へ感染の拡大は防げたとする考えを示した。

エイズ認定をしなかった背景には「厚生省の上層部や同省から製薬会社に天下リした幹部の圧力があったと推察している」と語ったほか、班員だった塩川優一順天堂大教授(当時、のちに同省エイズサーベイランス委員長)の強い反対論があったと指摘した。

帝京大症例について安部氏は「研究班全体の意見を言わなければならなかったので(エイズではないという結論を)のんだ」と説明。

これに対して松田氏は研究班の会議が一回目と二回目では雰囲気が「がらっと変わった」と指摘。一回目では郡司篤晃・元同省生物製剤課長が加熱製剤の超法規的輸入や安全なクリオ製剤への転換を提言したことを紹介。「厚生省が大変な危機感を持っていると感じた」と証言した。

しかし二回目の会議では危機感は薄まり、帝京大症例についても塩川氏ら3人の班員が態度を一変させて反対の声を強めたためエイズと認定されなかった、と述べた。

松田氏は「大学関係有力者から聞いた」という前提で「帝京大症例が認められれば加熱製剤が緊急輸入され、国内メーカーは大打撃を受ける。厚生省上層部や国内メーカーに天下った方々が圧力をかけたことは想像にかたくない」との見解を示した。《共同通信》

【Jリーグ】第8節

Jリーグ第8節(17日・瑞穂陸上競技場ほか=8試合)横浜フリューゲルスが終了間際の服部の決勝ゴールでアビスパ福岡に4−3で逆転勝ちし、開幕から8連勝。開幕連勝のJリーグ記録を更新し、首位をキープした。

ジュビロ磐田は鹿島アントラーズを2−2からのPK戦で下して2位。名古屋グランパスはストイコビッチの活躍でヴェルディ川崎を3−1で破り3位浮上。浦和レッズは1−0でジェフ市原に勝った。昨季の覇者、横浜マリノスが3−0でセレッソ大阪に快勝、2勝目を挙げた。《共同通信》



4月17日のできごと