平成4114日目

2000/04/13

この日のできごと(何の日)

【北海道・有珠山】一部避難指示解除

北海道・有珠山(732メートル)の噴火活動で、火山噴火予知連絡会が「大規模噴火に移行することを示す現象は見られない」との統一見解を発表したことを受け、周辺3市町は13日、避難指示の一部を相次いで解除、午前中から避難住民がマイカーなどで次々に帰宅した。

噴火前の3月29日に最初の避難指示が出てから最長の人で15日ぶりに戻ったわが家での生活。解除対象は避難指示が出ていた1万3039人のうち4749人で、なお避難生活を強いられる6000人余の住民と明暗を分けた。

避難指示の解除対象は、伊達市が全域の1146世帯2196人、虻田町と壮瞥町が一部地域のそれぞれ841世帯1992人と22世帯61人。避難指示対象の約36%にあたる。

伊達市と壮瞥町が午前9時、虻田町は正午に避難指示を解除。伊達市の避難所「だて歴史の牡カルチャーセンター」では朝食後、帰宅を許された人が「お世話になりました」などと互いに言葉を交わし、長い避離所生活に別れを告げた。

自宅に戻った農家の人たちは早速、ビニールハウスに入ってジャガ芋などの手入れを進め、商店では地震で床に落ちた商品の片付けをする姿が目立った。

立ち入り規制海域も、虻田町の板谷川河口から半径1.1キロに縮小。大半のホタテ養殖施設で操業が可能になり、遅れていた作業が本格的に再開された。伊達市と虻田町間で寸断されていた国道37号は日中の通行禁止が解除された。小中学校も校舎を使った授業を近く再開する。《共同通信》

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【東京都・石原慎太郎知事】「三国人は不良外国人」

東京都の石原慎太郎知事は13日、視察先の東京都奥多摩町の都水産試験場奥多摩分場で「三国人」や「治安出動」の発言問題に触れ「(三国人は)不法に入国した外国人という意味で使った」との見解を繰り返した上で「部分的には東京はゲットになっている。ロス(米国ロサンゼルス)とかみても、そういうものに対処しなければならない」と述べた。

記者団に対し、石原知事は「不良外国人という意味で言ったのに、不法入国というところを切られてしまった。偽造テレホンカードを売っているイラン人、覚せい剤を売っている中国人。それにパキスタン人のことを言っている」と説明した。

三省堂の大辞林は「ゲットー」を「①ヨーロッパの都市で、ユダヤ人が強制的に居住を指定された区域(略)②第二次大戦中、ナチス−ドイツが設けたユダヤ人強制収容所③特定の人種や社会集団の居住する区域。アメリカの黒人街など」としているが、石原知事は、同日の発言での意味を詳しく説明しなかった。《共同通信》

【民主党・鳩山由紀夫代表】ダライ・ラマ14世を歓迎

民主党の鳩山由紀夫代表は13日夕、都内で開かれたチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の来日記念レセプションに出席し、歓迎あいさつをした。

関係者によると、日本の政党代表が14世と直接会うのは極めて異例。チベット独立の精神的象徴でもある14世を「分裂主義者」と位置付ける中国の反発も予想される。

鳩山氏は「政治家というより一人の人間として、この会場にいることに感謝したい。日本は精神的な自我に目覚めていない。特に政治がそうだ。14世には未来に向けた示唆を頂きたい」と述べ、固く握手した。《共同通信》

【森喜朗首相】19日に初の党首討論

党首討論(クエスチョンタイム)の舞台となる国家基本政策委員会の両院合同幹事会は13日午後、次回の党首会談を19日午後3時から実施することを決めた。小渕恵三首相の後継に就任した森喜朗首相にとって、党首討論の「初登板」となる。連立政権から離脱した自由党の小沢一郎党首との直接対決も実現する見通し。《共同通信》

【森喜朗首相】智恵子夫人が“所信表明”

「夫を思う気持ち、自民党を思う気持ちはだれにも負けません」−森喜朗首相の智恵子夫人は13日夜、都内で開かれた自民党衆院議員のパーティーに出席、ファーストレディーとして初めて“所信表明”を行った。

智恵子夫人は、首相が幹事長時代に、日ごろ選挙などの政治活動を支えている夫人たちの親ぼくや情報交換の場として結成された「LDP(自民党)ワイブズ・ネットワーク」の世話人の一人。同日のパーティーには同ネットワークから約15人が出席、智恵子夫人が代表してあいさつした。

この中で同夫人は「実は私は『ワイブズ』の仲間の中で一番おとなしくて控えめで、おしゃべりが一番下手」と切り出し、国政を担う首相や、自民人党を側面から支援していく決意を強調。最後は「みなさまの温かいお力添えを」と頭を下げていた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・社民党の辻元清美広報委員長は13日、党本部で記者団に対し、世界経済フォーラムの「明日のリーダー100人」に選ばれたことを披露。世界の名士約2000人で構成される権威ある会議による選出だけに認定証を手に「びっくりした。何で私が選ばれたのか分からない」と困惑しつつも大喜びの表情。今後、「弱者の声を世界のリーダーに届けたい」と、夢を膨らませた。ところが現実に戻って説にも選挙に通ら何もできない。がんばらなきゃ」と、近づく総選挙で落ちればただの人を思い出したようだ。《共同通信》

【韓国総選挙】ハンナラ党が勝利宣言

金大中政権への中間評価となる韓国総選挙(定数273)の投票は13日午後6時(日本時間同)に締め切られ、即日開票に移った。

テレビ各社の開票速報によると、開票率が80%を超えた段階で与党、新千年民主党(民主党、総裁・金大統領)と最大政党の野党ハンナラ党(李会昌総裁)が第一党の座をめぐり大接戦を繰り広げ、野党のハンナラ党が優勢となった。同党の李総裁は14日未明、事実上の勝利宣言をした。

MBCテレビの14日午前0時半現在の集計によると、地方区227選挙区のうちハンナラ党は109でトップとなり、民主党の97をリード、自民連は12、民主国民党(民国党)は1となっている。MBCは当選確実をハンナラ党六四、民主党五六とした。自民連と民国党は惨敗した。

一方、KBSテレビによると同時刻現在、ハンナラ党が111で民主党の99をリードしている。KBSの14日午前0時現在の当選確実はハンナラ党104、民主党88。

選挙の焦点は民主党がハンナラ党を制して第一党の座を奪えるかどうかにあった。金大中政権は民主党が議席を増やしたことで一定の信任を受けた。《共同通信》

【この日の民主党】

「論戦が病因であるかのような発言は言論府の抹殺」川端国対委員長が批判

川端達夫国会対策委員長は13日の定例会見で、野中幹事長の「白々しい発言」を改めて取り上げ、「幹事長でありながら『自民党を代表していない』というなら、(議院運営委員会で)全面削除と謝罪を求めていく」と述べた。川端委員長は「国会での論戦が病因であるかのような発言は、絶対に看過できない。野党に死ねと言っているのと同じで、言論府の抹殺だ。厳とした姿勢で臨みたい」と述べた。

「政府案は中途半端でかけ声倒れ」中川正春議員が財政投融資改革を追及

中川正春衆院議員は13日の衆院本会議で、「財政投融資制度改革」をうたう政府提案の「資金運用部資金法等の一部を改正する法律案」を党を代表してただした。

中川議員は、政府案を「改革といいながら中途半端で『かけ声倒れ』と批判されても仕方がない」と指摘。さらに、(1)民間の資金供給能力がある以上、公的金融の規模をどこまで縮小するのか明らかにすべき(2)特殊法人発行の財政機関債に国の保証をつけたり、発行できない法人に国が国債発行を肩代わりする政府案は特殊法人の整理に逆行する(3)国鉄清算事業団や国有林事業など巨額の財政負担を強いられる財投機関の整理を具体的に示すべきだと迫った。

宮澤蔵相は、縮小規模について「試行錯誤中」を理由に明言せず、特殊法人・財投機関の整理に関しても「今後自分で市場から資金を調達せねばならないので合理化が迫られ、効率化の方向で見直しが進む」と楽観的見通しを述べるにとどまった。

「人権教育啓発推進法案」骨子、人権アクションプランまとまる

民主党ネクストキャビネットは13日、会議を開き、同和問題をはじめあらゆる不当な差別をなくし、人権を社会に定着させるための「人権教育・啓発の推進に関する法律案」骨子案を了承した。あわせて、「『人権文化』創造のために~アクションプラン2000」案も了承した。民主党部落解放推進委員会で、人権教育・啓発小委員長を務める佐藤泰介参院議員が提案した。

両案とも4月20日から1カ月にわたり、党ホームページなどで内容を公開し、広くパブリックコメントを募る。そのうえで修正を加え、成案にする。

法案では、人権教育・啓発を総合的・計画的に実施するため、国と地方に対し(1)首長を長とする推進組織を新たに設けること(2)5年間の行動計画の策定と実施(3)人権教育・啓発センターの設置などを義務づけている。

◎人権文化の創造を―アクションプラン2000

アクションプランは「人権抑圧や人権侵害を引き起こす様々な無理解や偏見、差別意識という土壌を改革し、多様な文化や価値観の共存を認め、互いの違いを理解し人権を尊重する『人権文化』の創造が必要」として、総合的な人権教育などを通じ、被差別部落や女性、子ども、高齢者、障害者、アイヌ、在日外国人、HIV感染者、ハンセン病患者などに対する差別や人権侵害の予防や解消をはかっていく。

米ジャパン・ソサエティ会長らと意見交換

鳩山代表は13日、党本部でアメリカで日本との文化・政治交流に取り組んでいる「ジャパン・ソサエティ」のマイケル・ソヴァーン会長ら3人と会い、日本の政局や今後の日米関係について意見を交換した。横路孝弘副代表、伊藤英成NC外交・安保大臣、海江田万里NC財政・金融副大臣が出席した。

会談のなかで、ソサエティ側が「民主党は外交政策で自民党とどう違うのか」と質問。鳩山代表は、「両党とも米国との友好を重視する立場は同じだが、民主党はアジア諸国の信頼熟成をより重視している」と説明した。伊藤NC大臣は「自民党は米国のいいなりだが、民主党は主張すべきことは主張する『イコール・パートナー』をめざす。その方が両国の関係強化にとって望ましい」と述べた。



4月13日 その日のできごと(何の日)