平成1912日目
1994/04/03
この日のできごと(何の日)
【米・ペリー国防長官】「北朝鮮が核製造着手」
ペリー米国防長官は3日、NBCテレビのインタビューで、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が「2〜3年後に年間12個以上の核兵器が可能となる核開発計画に乗り出している」ことを明らかにした。
長官は、北朝鮮の核問題をめぐる情勢について「差し迫った戦争の危機にはない」とし、当面は(1)この計画を凍結させる(2)既に製造したとみられる1〜2個の核兵器を除去させる–の2点を目標に、外交解決努力に集中する方針を表明した。
しかし半年後に外交的成果がみられない場合には、経済制裁も含めた「包括的な圧力」をかけると指摘。その結果、最終的に「北朝鮮が戦争を開始する可能性も考えられる」と米政府閣僚として初めて戦争の危険性に言及した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【NHK大河ドラマ・花の乱】放送開始
【東北新幹線】強風でまひ
3日の日本列島は、白河(福島)で台風並みの最大瞬間風速40.2メートルを記録するなど、東北地方を中心に北海道から中部地方にかけての広い地域で、強風が吹き荒れた。青森、宮城、福島県には、暴風警報が発令され、東北新幹線は午前10時前から運転がストップ、午後4時20分に運転再開したが、午後11時までに上下線で60本が運休、36本に最大約10時間の遅れが出て約5万6000人に影響が出た。
風による運転ストップとしては昭和57年に東北新幹線大宮—盛岡間が開業以来最長となり、上野、東京駅には遅れて到着した列車から乗客が疲れ切って降り立つなど深夜までダイヤが混乱し、JR東日本は到着する乗客のため首都圏のJR線終電を延長運転するなどした。山形新幹線や東北線など在来線も断続的に運転中止が相次いだほか、宮城県内の東北自動車道でトラックが強い風にあおられ横転したり、鉄骨製の倉庫が倒壊、JR仙山線の架線を切断するなどした。長野県・穂高町では渓流釣りの下見中の男性が倒れた木に頭を直撃され死亡した。《共同通信》
【WBAジュニアバンタム級タイトル戦】鬼塚勝也選手が5度目の防衛に成功
世界ボクシング協会(WBA)ジュニアバンタム級タイトルマッチ12回戦は3日、両国国技館で行われ、チャンピオンの鬼塚勝也(協栄)が挑戦者同級4位の李承九(韓国)に判定勝ちし、5度目の防衛に成功した。鬼塚はデビュー以来24戦全勝(17KO)。
鬼塚は左ジャブを主体にスピードに乗った攻めで順当に滑り出したが、5回2分40秒、強打を誇る李承九の左フックをあごに受け、プロデビュー以来初のダウン。さらに8回にも右アッパーを浴び腰を落とすなど、破壊力を秘める李承九のパンチに再三KOのピンチに立った。
しかし、窮地に追い込まれてからの後半、各ラウンドとも左右のストレートなど手数を出してポイントを挙げ2人のジャッジが1点差の際どい判定ながら3−0で逆転勝ちした。李承九は攻めた後の持久力に乏しく、反撃を許してしまった。《共同通信》
【第66回選抜高校野球大会】第9日
第66回選抜高校野球大会第9日は3日、甲子園球場で準決勝2試合を行い、常総学院(茨城)と智弁和歌山(和歌山)が勝ち、ともに初めての決勝進出を果たした。常総学院は昭和62年夏の選手権大会で準優勝しているが、選抜では初の決勝で、茨城勢としても初めての決勝進出。智弁和歌山は春夏を通じても初、和歌山勢としては第51回大会優勝の箕島以来、15年ぶり7度目の決勝となる。
常総学院は桑名西(三重)に先行されたが、中盤から力強いバッティングで桑名西のエース伊藤竜を攻略。六回に3安打と2犠飛などで3点を挙げて逆転、八回に大量点を加え13―3で快勝した。桑名西は頼みの伊藤竜が力尽き、昨年の大宮東(埼玉)に続く初出場での決勝進出はならなかった。打撃好調の智弁和歌山は四回までに9安打で5点を先行。終盤、PL学園(大阪)の粘りに苦しんだものの5−4の1点差で逃げ切った。《共同通信》
【社会党・久保亘書記長】「与党単独で審議入りも」
社会党の久保書記長は3日のNHK番組で、細川首相の1億円借入金問題などで審議入りが遅れている衆院予算委への対応について「いますぐ考えているわけではないが、審議できないなら、山積する内外の問題に責任を果たせない。(審議)可能な方法を検討せざるを得ない」と述べ、与党単独での審議入りもあり得ることを示唆した。《共同通信》
【渡辺美智雄元外相】閣内協力あり得る
自民党の渡辺元外相は3日のフジテレビ番組で、自民党の一部で「渡辺副総裁構想」が浮上していることについて「直接、要請されていないが、話は聞いている」と構想は認めたものの「河野総裁が就任したとき(副総裁を)要請されたが、そのときは断った」と述べ、就任に消極的な考えを示唆した。
この構想が連立与党との連携を志向している渡辺氏の引き留め策とされる点について「心配しなくてもいい。私だけが少数の者を連れて(自民党を)飛び出すことは考えていない」と離党の考えがないことを重ねて強調した。しかし、連立与党が自民党に協力を求めた場合の対応については「閣内も閣外も選択肢の中に考えられる。頼まれたら協力するのは当たり前だ」と、閣内協力もあり得るとの考えを示した。
また政界再編について、税制改革や朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発疑惑への対応などを挙げ、「政策遂行のために必要だ」と政策面で一致する新生党などとの連携に意欲を示した。《共同通信》