平成3315日目
1998/02/04
この日のできごと(何の日)
【西友】ファミリーマート売却を発表
西友と伊藤忠商事は4日、西友が筆頭株主となっているファミリーマートの株式のうち、西友グループの保有する2862万株を伊藤忠グループが月内にも取得すると発表した。譲渡価格は約1350億円の見込み。伊藤忠は既に保有している株と合わせファミリーマート株の30.6%を保有する筆頭株主となり、セゾングループは17.2%で第2位になる。
西友の藤関勝宏会長はファミリーマートを手放すことについて「(グループの)負の遺産を可能な限り早く整理し、西友を小売り主体の健全企業にしたい」と語り、多額の不良債権を抱える西友グループの財務体質改善のため、優良企業ファミリーマートを手放さざるを得なくなったことを認めた。
伊藤忠の室伏稔会長兼社長は「流通の川上から川中、川下までの一貫体制を構築したい」と、小売り分野への本格進出の意義を強調した。
西友は株式売却で得た資金の大半をノンバンク子会社、東京シティファイナンス(TCF)の不良債権処理に充てる。西友は平成6年に、TCFに6年間で約1360億円の償却原資を供与する支援策を策定し、これまでもファミリーマート株の売却などで611億円を供与している。
西友を中心とするセゾングループは、経営権を所有していたホテルチェーンのインターコンチネンタルホテルズ・アンド・リゾーツ株式の大半の売却を決めたばかりで、セゾングループ全体としても財務体質改善を急速に進めることになる。
伊藤忠は多額の不良資産を抱え、11年までに約2000億円の損失処理計画を進めている。経営改善中に大型投資をすることについて、室伏社長は「優良事業に重点投資するが、財務体質改善は計画通り進める」と、強調した。《共同通信》
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【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は4日昼、1997年度補正予算案が参院予算委員会で可決された後、自民党本部で行われた同党米消費拡大プロジェクトチームの出陣式に駆け付けた。消費拡大に一役買おうとの心配りから「参院予算委員会をやっている時から、僕が来るまで(食事が)残っているかと心配だった」とあいさつし、その後おにぎりをぱくついた。会合後、ごはんともちはどっちが好きかと記者団に質問された首相は「朝はおもちだな。新聞を見ながら片手で食べられるからね」とひと言。どうやら国会答弁で野党追及をかわしている粘りの源は「もち」との声も。
○・・・社民党の秋葉忠利政審会長はこの日、国会内で行われた与党責任者会議に出席。自民党の山崎拓政調会長と同じ赤色のネクタイだった秋葉氏は、病気で入院中の伊藤茂幹事長の席を代わりに勧められると「朱に交われば赤くなる」と言って座席を移動し、自民党への協力姿勢を示した。しかし、このやりとりを聞いていた自民党の村上正邦参院幹事長が「いつから幹事長が変わったんだ。赤はいかん、共産党だ」と突っ込まれると秋葉氏は「いやいや」と苦笑い。秋葉氏にとっては、欠席した伊藤幹事長の代わりに気を利かしたつもりだったが、思わぬ反撃を受ける羽目に。《共同通信》
【米・クリントン大統領】イラクの譲歩案を拒否
クリントン米大統領は4日、ホワイトハウスでの演説で「イラクの大量破壊兵器開発とミサイルは(外交、武力行使の)いずれかの手段で阻止する決意だ」と述べ、イラクが外交努力を通じて国連査察の全面受け入れを認めなければ、対イラク空爆に踏み切る用意があることをあらためて強調した。
マカリー大統領報道官は、フセイン・イラク大統領の宮殿に国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)のメンバーらを受け入れると伝えられたイラクの譲歩案について「イラクもようやく、事態の深刻さに気付いたようだ」としながらも「われわれが求めている基準は明確であり、現在の譲歩案は不十分だ」と語り、査察全面受け入れ以外は認められないとの姿勢を示した。
大統領は「すべての米国民に対し(今回の危機で)外交的な解決を望んでいることを指摘しておきたい」と述べ、最良の解決はUNSCOMに「全面的な立ち入り権」が与えられることだとした。その一方で、武力を使ってでも大量破壊兵器開発を阻止するとの決意は「われわれにとって最重要事項だ」と語った。《共同通信》
【ビル・ゲイツ氏】パイまみれに
ベルギー警察当局によると、ブリュッセルを訪問した米マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長が4日、フラマン系(オランダ語地域)政府主催のレセプションに出席するため車を降り歩いていた際、何者かにクリームパイを投げつけられ、パイの一部が顔や肩に当たった。眼鏡などが汚れただけで、会長にけがはなかった。警察は2人を逮捕した。
ベルガ通信によると、会長をパイで思ったのは4−5人グループとみられ、「仲間の一人とみられる人物は「事件」の全容をビデオカメラに収めていた。事件直後、通信社にこのビデオを売り込む電話があったという。マイクロソフト社は、有名人にパイを投げつける愉快犯の仕業とみている。《共同通信》