平成1845日目
1994/01/26
この日のできごと(何の日)
【大相撲】武蔵丸関、貴ノ浪関が大関昇進
22歳、将来性豊かな大関が2人同時に誕生―。日本相撲協会は26日午前、東京・両国国技館で春場所(3月・大阪)の番付編成会議と理事会を開き、武蔵丸光洋(22)=武蔵川部屋、米国ハワイ州出身=と貴ノ浪貞博(22)=二子山部屋、青森県出身=の大関昇進を決めた。
同協会は直ちに時津風理事(元大関豊山)、境川審判委員(元関脇驚羽山)を使者として東京都荒川区の武蔵川部屋と、高砂理事(元小結富士錦)、間垣審判委員(元横綱二代目若乃花)を同じく同中野区の二子山部屋に派遣し、大関昇進を伝達した。
武蔵丸は外国出身力士としては小錦、曙に続く3人目の大関。貴ノ浪の昇進で二子山部屋は大関が貴ノ花、若ノ花と3人になった。武蔵丸、貴ノ浪はともに、スケールの大きい相撲ぶりから横綱を狙えるヤング大関して期待される。2人の大関昇進により春場所の番付で横綱、大関陣はハワイ勢が2人、二子山部屋勢が3人となる。
武蔵丸 うれしさでいっばいです。きのうはよく寝たけど、今は土俵と変わらないぐらい緊張しています。これからは(優勝、横綱に向けて)一生懸命頑張ります。相撲も押しでいきたい。
貴ノ浪 伝達式ではしっかりと自分の気持ちを伝えようと思いました。大関という、とても大きな役に就いた以上、自分自身に責任を持って頑張る。これからは自分の気持ちを前向きに出して攻撃的な相撲を取りたい。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【無国籍児訴訟】原告側逆転敗訴
東南アジアからの出稼ぎとみられる女性が産み、長野県北佐久郡御代田町の米国人牧師ウィリアム・リースさん(50)夫妻が養子として育てている無国籍の男児アンデレちゃん(3つ)が、日本国籍の確認を国に求めた訴訟の控訴審判決が26日、東京高裁であった。
岡田潤裁判長は「アンデレちゃんの母親はフィリピンから入国した女性である可能性が高い。国籍法の取得条件である『母親が知れない場合』に当たらない」として、日本国籍を認めた一審東京地裁判決を取り消して請求を棄却し、原告逆転敗訴とした。リースさん側は上告する方針。《共同通信》
【大阪愛犬家連続殺人事件】犬訓練士の男逮捕
平成4年夏から昨年秋にかけ、大阪市住吉区の主婦B子さん(47)ら大阪府内の男女4人が相次いで失踪した事件があり、大阪府警と長野県警は26日、「犬」を介した4人の共通の知人で犬訓練士を名乗る男が借りていた長野県塩尻市内の農地で、埋められていたB子さんの遺体を発見した。
両府県警はB子さんが殺害後に埋められたと断定して共同捜査本部を設置。同日夜、死体遺棄容疑で同府八尾市、A容疑者(39)を堺市内で逮捕した。調べによると、同容疑者は昨年11月2日午後、塩尻市洗馬の農地にB子さんの遺体を埋めた疑い。同容疑者は容疑を否認している。《共同通信》
【政界談話室】
○…細川首相は26日、自分の周辺から総辞職説が飛び出しているせいか終始厳しい表情。記者団が「総辞職について知人や有識者から意見を聴いているのですか」と問い掛けると「一切聴いていません」と、きっとして否定。さらに「今後、連立与党の幹部と相談するのか」と記者団が追い打ちをかけようとすると、「しません。昔から自分の進退は自分一人で決めていますから」と質問をさえぎった。残りの会期に政治改革の実現をかけている首相には、進退の話を耳にするだけでも不愉快極まりないといわぬばかり。
○…一方、自民党の「日本の農業を守る特別行動議員連盟」の松岡利勝会長らはこの日、国会内で記者会見し「コメの市場開放は内閣全体の問題だ。内閣不信任案を衆院に提出するよう執行部に申し入れる」と細川首相をやり玉に挙げた。しかし政治改革でぎりぎりの折衝中とあって記者団の中には「なぜこの時期に」と首をかしげる向きも。松岡氏は「去年の延長国会の時に署名を集めていたが、その時は実現できなかったから今出すんだ」と弁明したがいささか説得力不足。メンバーには政治改革慎重派が多数を占めているだけに、狙いはコメ問題とは別のところにありそう。《共同通信》