平成4280日目
2000/09/26
この日のできごと(何の日)
【シドニー五輪】第12日
シドニー五輪第12日の26日夜、ブラックタウンのソフトボールセンターで開かれたソフトボール決勝の日本対米国戦は、延長8回裏、米国が2―1でサヨナラ勝ちした。日本は銀メダルにとどまった。
この回、一死一、二塁でローラ・ベルグがレフトへ大きな飛球を放ち、これを小関しおりがグラブに当てながらも落球して二塁走者の生還を許した。終了後日本は円陣を組み、宇津木妙子監督が選手を励ましたが、救援登板していた高山樹里は悔しさから号泣していた。
増渕まり子、リサ・フェルナンデスの先発で始まったこの試合は4回表、3番の宇津木麗華が先制ソロ本塁打を放ち1点リードした。しかし増渕は5回裏、米国の捕手で8番のステイシー・ヌベマンにタイムリーヒットを打たれ、同点に追いつかれた。6回裏から日本はリリーフに高山を投入した。《日経新聞》
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シドニー五輪第12日の26日、シンクロナイズド・スイミングのデュエットで立花美哉、武田美保組(井村シンクロク)が銀メダルを獲得した。
シンクロナイズド・スイミングでの日本のメダル獲得は同種目が採用された1984年ロサンゼルス五輪から5大会連続だが、いずれも銅メダルで、銀は過去最高の成績となる。
予選2位でフリールーティン決勝に臨んだ日本ペアは、前日予選の得点を上回る64.350点をマーク。テクニカルルーティンと合わせて98.650点としたが、予選1位だったロシアには及ばなかった。《日経新聞》
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【メルセデス・ベンツCクラス】フルモデルチェンジ
ダイムラー・クライスラー日本は26日、乗用車「メルセデス・ベンツCクラス」を7年ぶりに前面改良し、発売した。
ヘッドライトをひょうたん形にするなど外観を一新。車体の全長をのばし、社内の居住性を上級クラス並みに高めたのが特徴。価格は「C240」(排気量2600cc)が500万円、「C200コンプレッサー」(2000cc)が450万円。12月から発売する「C180」(同)は390万円。
【紀宮清子内親王殿下】欧州訪問へ抱負
紀宮さまは26日、10月のスロバキア、スロベニア、アイルランドの欧州3カ国公式訪問を前に皇居・御所で記者会見し「(各国との)友好を深める糧となることができればとてもうれしく思います」と抱負を述べられた。3国のうちスーロバキアとスロベニアは、国家が成立して日が浅く、皇族として初の公式訪問。
紀宮さまは、国際児童芸術館のあるスロバキアのブラチスラバについて、児童の絵本の原画展が開催されており、幼いころからなじみ深い場所だとして「このたび希望して訪れたいと思っているところです」と述べられた。
6月に逝去した香淳皇后(皇太后)については「手のぬくもりや柔らかなほほ笑みなどが懐かしく思い出されます」と述べられた。
紀宮さまは10月4日、成田発の全日空機で出発。スロバキア、スロベニア、アイルランドの順で訪問。同月16日、日航機で成田へ帰国する。《共同通信》
【小泉純一郎元厚相】参院選「森政権で戦う」
自民党森派会長の小泉純一郎元厚相は26日、共同通信加盟社の論説研究会で講演し、森喜朗内閣を取り巻く党内状況について「森政権の足を引っ張ろうという動きはなくなった。加藤紘一さんも山崎拓さんも『参院選を森政権の下で戦い、勝利できるよう結束を保つべきだ』との認識で一致している」と述べ、少なくとも来年夏の参院選までは挙党態勢が堅持できるとの見方を示した。《共同通信》
【男女共同参画審議会】夫婦別姓を提言
首相の諮問機関「男女共同参画審議会」(会長・岩男寿美子慶大名誉教授)は26日、「男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方ー21世紀の最重要課題」と題した答申を森喜朗首相に提出した。
答申は、平成22年までに取り組むべき具体的な課題として、夫婦同姓の見直し(夫婦別姓)をはじめ、専業主婦と働く女性の年金、健康保険負担の格差や、主婦の働く機会を阻害する要因の一つとなっている年収要件など現行の年金、健康保険制度、税制の見直しを盛り込んだ。さらに、女性への暴力に総合的に対応する新たな法制度を早急に検討するよう提言した。
政府は答申を基に、年内に基本計画を策定する。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・森喜朗首相は26日の衆院本会議で、故佐藤守良元農相の二男で6月に初当選した自由党の佐藤公治氏への答弁に立つと「お父さんとは同期生で(われわれが)初当選した時はあなたは10歳だった。演説しているのを聞いていると、綿貫(民輔)議長や小沢一郎さんもそう(同期)だが、立派に成長されたと無感量だ」としみじみ。「どうかこれからまじめに、お父さんが果たし得なかった道をしっかり励んでほしい」と激励する余裕もみせた。ただその後の答弁はいつも通りの“棒読み”で、胸を貸すとまではいかず。
【南北国防相会談】
韓国の趙成台国防相と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金鎰喆人民武力相による初の南北国防相会談は26日、軍事的緊張を緩和し、朝鮮半島の恒久的な平和体制の構築が重要との認識などを盛り込んだ5項目の共同報道文を発表し、2日間の日程を終えた。次回会談は11月中旬、北朝鮮側で開催される。
共同報道文には、京義線(ソウル−新義州)連結や道路建設工事で軍当局間の調整を図る実務協議を10月初めに始めることも盛り込まれた。《共同通信》
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韓国の趙成台国防相との初の南北国防相会談を終えた朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金鎰喆人民武力相ら代表団一行は26日夕、北朝鮮への帰途、青瓦台(大統領官邸)で金大中大統領を表敬訪問、会談結果を中心に意見交換した。北朝鮮の軍首脳が青瓦台を訪問するのは初めて。《共同通信》
【この日の民主党】
[参議院で代表質問]北澤俊美参院幹事長が追及
国会は26日、昨日の衆議院に続いて参議院で森首相の所信表明演説に対する各会派の代表質問を行った。民主党・新緑風会からは参議院幹事長の北澤俊美参院議員が登壇した。27日は千葉景子参院議員が質問に立つ。
北澤議員は、まず今国会の位置づけについて、「本来山積する重要課題を審議するはずの臨時国会が、次の参院選を有利にしようとする与党の思惑で、あわてて選挙制度を変えようとする『党利党略のかけこみ国会』にしてしまった」と怒りを表わにし、暴挙を断固阻止するとの決意を表明した。
その上で、週1回の党首討論の実施を必ず果たすことや、党首討論の出席を持って予算委員会の出席を減らすなどの国会対応は行わないよう求めた。
●できるだけ甘くしたい与党の姿勢ありあり
「あっせん利得処罰法」について、北澤議員は(1)立証が困難な「請託」を要件として残した与党案は、適用しづらい現行の「あっせん収賄罪」を改革したものにはならない(2)私設秘書を処罰対象としない与党案は、あえて抜け道をつくったもの(3)第3者供与処罰を明文化していない–ことを与党案の問題点としてあげ、「できうる限り甘いものとしようという姿勢がありあり」と批判した。
これに対し、森首相は、(1)については「刑法の賄賂罪において請託を要求している。あっせんには請託を伴うのが通常」、(3)では「あっせん収賄罪との整合性に配意した」などと説明。さらに、「政治は国民の要望を幅広く行政に反映させる機能も果たしている。こうした機能を阻害することないよう配慮することも必要」などと、問題への認識不足ととれる発言まで飛び出した。
続けて、北澤議員は、非拘束名簿式導入に関する与党の公職選挙法改正案について「特定の圧力団体との不明朗な関係を強引に選挙制度の変更にすり替えることは、数を背景にした党利党略」と厳しく批判。しかし森首相はここでも「(現行制度は)候補者の顔が見えず政治への関心が高まりにくいとの問題点も指摘されている」などと論点をすり替えていた。
補正予算については、「与党の諸君は補正予算を既得権と勘違いし、政権存続のために私物化している」と指摘。また、「本気で旧来型公共事業から構造改革に資するIT関連分野への投資に転換するなら、財源や事業内容等具体的に示すべき」と追及した。
さらに、北澤議員は外交では、特に日露平和条約締結交渉と、朝鮮半島安定への日本の役割への認識などをただした。また、不祥事が相次いだ警察の情報公開についても、見解をただした。
最後に北澤議員は、「総理のIT革命論は、一体どんな国づくりを考えているのか全く理解ができない。総理の述べられたのは単なる手段であって、目指すべき社会ビジョンが全く描かれていない」と迫ったが、森首相からは抽象的な答弁しか得られなかった。
そのため北澤議員は、再質問に立ち、「一番大事なときに森総理がわれわれ国民にきちんとした指針を示さないと言うことは、この20世紀から21世紀にかけての指導者の資格を問われる」とさらに追及したが、首相は「今の段階でどのようなことが必要なのかは、どの国もわかっていないのではないか」などと的を得ない答弁を繰り返すだけだった。《民主党ニュース》