平成1846日目
1994/01/27
この日のできごと(何の日)
【テニス・全豪オープン】第11日
テニスの全豪オープン第11日は27日、メルボルンで女子準決勝などを行い、伊達公子(ヨネックス)は第1シードのシュテフィ・グラフ(ドイツ)にストレート負けし、四大大会シングルスで日本女子選手初の決勝進出の夢を断たれた。29日の女子決勝は、今大会4年ぶり4度目の優勝を目指すグラフと、初制覇をかけるアランチャ・サンチェス(スペイン)との世界ランク1、2位対決となった。
日本勢で21年ぶりベスト4の伊達は、グラフの強打にリズムを崩され3−6、3−6で屈し、海外初優勝した前週大会(シドニー)からの連勝も10でストップ。一方、昨年の全仏オープンから四大大会で負け知らずのグラフは、メジャー四大会連続優勝(四大大会通算5勝目)へ前進した。
第2シードのサンチェスは6−1、6−2で第4シードのガブリエラ・サバチーニ(アルゼンチン)を圧倒し、1992年全米以来の四大大会決勝へ勝ち進んだ。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【細川護熙首相】「進退をかけ政治改革を実現」
細川首相は27日午後、都内のホテルで開かれた政治改革推進協議会の緊急総会であいさつ、「国民に約束した政治改革の実現ができなければ、首相の地位にいささかもこだわるものではない」と述べ、自らの進退をかけて残された会期中に全力を挙げる決意を表明した。《共同通信》
【政治改革】両院協は決別
政治改革法案をめぐる大詰めの与野党折衝は27日、衆参両院協議会で双方が妥協案を提示したがともに拒否したため、暗礁に乗り上げた。協議は深夜まで続いたが、これ以上の歩み寄りは困難との判断から、議長を務めた市川公明党書記長が両院協打ち切りを置言した。細川首相は同日、「改革が実現できなければ首相の地位にこだわるものではない」と、不退転の決意を表明。与党は首相と河野自民党総裁とのトップ会談で事態打開を目指す構えだ。
トップ会談が不調の場合、衆院本会議での法案再議決に突入する公算が強まっており、攻防は内閣総辞職か衆院解散・総選挙の可能性をはらんだまま最終局面を迎えた。
両院協で野党の参院側は一致して廃案を迫った。しかし与党はあくまで今国会成立を目指すとして、①並立制の定数を小選挙区280、比例代表220②比例の選出単位は全国7ブロックとし、全国集計③地方議員に限り企業・団体献金を5年間だけ認めるーとの妥協案を最初に示した。
自民党は主張には隔たりが大きいとして拒否、定数は小選挙区300、比例171、比例の単位は都道府県などとする対案を提示した。同案は衆院段階で否決された自民党案に沿っており、与党は政治家個人への企業・団体献金を存続させている点などを理由に拒否した。
両院協はこの後も深夜までぎりぎりの折衝が続いた。しかしこのままでは与野党合意の展望が開きにくいとして、両院協を打ち切った。与党内では首相と河野総裁とのトップ会談に最後の判断をゆだねるとの声が出ている。細川首相も同日夕、両院協の進展状況に応じてトップ会談を呼び掛ける意向を表明した。
衆参両院議長あっせんによる収拾策も模索されているが、最終的に与野党折衝が決裂した場合、衆院本会議での再議決を目指すとの動きが与党で強まっている。《共同通信》
【政界談話室】
○…新生党の小沢代表幹事は27日、連立与党の代表者会議に向かう途中、国会内で見学中の小学生とすれ違うと記者団に「あの子供たちの純情な目を見てごらん。君らは全然純情じゃない」と皮肉交じりにマスコミ批判を展開。この直前、記者団から政治改革法案の修正問題をめぐる「両院協議会を今日で打ち切るのが小沢氏にとって一番理想的ではないか」と聞かれたため反発したよう。もっとも代表者会議の冒頭、カメラのフラッシュがたかれる中で「顔のいい人はうらやましいよ。おれも顔がかわいければ…」。マスコミ受けもやはり気になる。
○…中曽根元首相はこの日、都内で講演し「どう納めるか、(細川首相は)終戦時の昭和天皇のような立場にある」「本土決戦派は戦争を続けようとしたが、昭和天皇が終戦を断行されたので日本は助かった。本土決戦派の言うままにやっていたら、日本は焦土になり何百万人が死んだかもしれない」と歴史観を披露しながら、政治改革法案成立へ強硬策を取る小沢新生党代表幹事らをけん制。「昭和天皇の大決断に比べれば小決断だが、首相には考えてもらう必要がある」と、第二次大戦開戦時の近衛首相の孫である細川首相に「終戦」への決断を求めた。《共同通信》
【中国・銭其琛外相】ロシア・コズイレフ外相と会談
中国の銭其琛副首相兼外相は27日午前、北京訪問中のコズイレフ・ロシア外相と会談、双方は経済協力関係の強化で一致するとともに、江沢民国家主席の年内ロシア訪問でも原則合意した。訪口の具体的日程は28日の江主席との会談で話し合われる見通しで、実現すれば中国最高首脳による初のロシア公式訪問となる。
両外相は会談後、中口国境都市での相互往来などについて取り決めた協定に調印した。中国外務省スポークスマンによると、会談は2時間余り行われた。コズイレフ外相は中ロ関係はロシアの対外政策の優先事項であり、国内の政治的混乱の影響を受けることはないと強調。年内に江主席が訪口し、中ロサミットを実現させるよう要請した。
これに対し銭外相は、両国指導者の対話は善隣関係の発展にとって重要な意義があると応じ、中国としても江主席の訪口に賛成であることを確認した。ロシア外務省高官が同日モスクワで共同通信に対し、コズイレフ、銭其琛両外相が合意した江沢民主席のロシア訪問の時期は10月から11月になることを明らかにした。《共同通信》
【ナンシー・ケリガン選手襲撃事件】ハーディング選手が会見
今月6日、米国の五輪代表を決める全米フィギュアスケート選手権大会を前に優勝候補のナンシー・ケリガン選手(24)が暴漢に襲われた事件で、関与が取りざたされているトーニャ・ハーディング選手(23)は27日、米オレゴン州ポートランドで記者会見し、改めて自分は潔白だ、と訴えた。
ハーディング選手は記者団に対し「事件について事前に知っていたなどということは絶対にない」と述べた。ただ、「事件が起こった後に知った事柄を当局に通報しなかったことには責任を感じている」と微妙な言い回しで、これまで事件について沈黙を保ってきたことを釈明した。
事件をめぐってこれまでハーディング選手の前夫、ボディーガードら4人が逮捕され、同選手自身が前夫にケリガン選手襲撃を依頼していたのではないかという疑惑が浮上している。
ハーディング選手は、ケリガン選手が欠場した全米フィギュアスケート選手権大会で優勝し、米国の代表として五輪出場資格を得た。米国のフィギュアスケート協会は特別措置として、ケリガン選手にも五輪出場資格を与えているが、ハーディング選手は「五輪代表選手として倫理にもとることはしていない。来月、リレハンメルで行われる大会にケリガン選手とともに出場したい」と述べた。《共同通信》