平成3301日目
1998/01/21
この日のできごと(何の日)
【米・クリントン大統領】新たな性的醜聞
アーカンソー州知事時代に性的な行為を迫ったとして元同州職員の女性からセクハラ訴訟を起こされているクリントン米大統領がホワイトハウスの元実習生モニカ・ルインスキさん(24)と性的関係を持ち、さらに実習生に大統領との関係についてうその供述をするよう促していたという新たな不倫スキャンダルが21日発覚した。
米紙ワシントン・ポストなどによると、米大統領夫妻の土地開発・不正融資疑惑を調べているスター特別検察官は、このスキャンダルの捜査を始め、同日、ホワイトハウスに関係証拠の提出を命じた。
大統領は先週、セクハラ訴訟で原告ポーラ・ジョーンズさんを前に、被告として証言した際、ルインスキさんとの関係を否定したとされ、ルインスキさんとの性的関係が事実なら偽証の罪に問われる可能性がある。
大統領は21日、米公共テレビとの会見で「この嫌疑は真実ではない」と全面否定したが、セクハラ訴訟に加え、新たな不倫スキャンダルの浮上で政治的なダメージは必至だ。
米議会の共和党有力議員は21日、大統領の不正が立証されれば大統領弾劾の手続きを検討すると語った。
米CNNテレビは21日、大統領がルインスキさんの留守番電話に「寂しい」と親密な関係を示唆するメッセージを残していたと報じた。
また、ルインスキさんは、国防総省の元同僚で友人だったリンダ・トリップさんに、大統領との性的関係を打ち明け、この会話がトリップさんによって録音されていた。特別検察官がトリップさんに会話を録音するよう依頼したという。
ルインスキさんは昨年12月、大統領の過去の女性関係に関する情報を集めていたジョーンズさん側から、性的関係について供述するよう求められ、大統領に相談したところ、関係を否定すればよいと助言されたという。
ルインスキさんは1995年夏、ホワイトハウスで働き始め、翌年、国防総省に移り、昨年12月に退職している。《共同通信》
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【大相撲初場所】11日目
大相撲初場所11日目(21日・両国国技館)単独トップの大関武蔵丸と、1差で追う横綱貴乃花がともに敗れた。2敗の武蔵丸を3敗で貴乃花、横綱曙、大関貴ノ浪の3人が追う混戦になった。
武蔵丸は大関若乃花の右内掛けに屈した。貴乃花は関脇栃東に寄り切られて連日の黒星。若乃花と栃東は7勝目を挙げた。曙は旭鷲山を寄り切り、貴ノ浪は小城錦を決め出しで破って、いずれも8勝目で勝ち越しを決めた。十両は若の里が10勝1敗で単独トップ。《共同通信》
【北陸新幹線・長野−上越間】9年度着工が決定
整備新幹線の新規建設を協議してきた政府、与党の検討委員会は21日、首相官邸で会合を開き、北陸新幹線長野−上越など3区間を9年度に着工し、小松、富山、福井各駅の駅整備事業に着手することなどを正式決定した。工事主体の日本鉄道建設公団は3月に各区間の工事実施計画の認可を藤井孝男運輸相に申請、運輸相は3月中に認可する方針だが、起工式は4月以降の可能性もある。
政府、与党は、JR東日本、JR九州と沿線自治体から並行在来線の経営分離について同意を確認し、3区間を着工することで一致した。優先順位として、1位に東北新幹線八戸−新青森、九州新幹線船小屋−新八代、実質3位となる2位に長野−上越間を確定し、昨年7月から11回開催した検討委の協議を終えた。
小松駅では、連続立体交差事業との整合性を図るため、平成7年以降行われてきた駅部調査を、9年度から駅整備事業に格上げし、「速やかに着手する」(藤井運輸相)こととした。
政府、与党がまとめた検討結果によると、3区間について「収支採算性など基本条件が確認されたため建設に着手する」と明記した。事業費は優先順位に従い配分するが、9年度分については10億円ずつを3区間に割り当てる。
北陸新幹線については、「追加ケースの検討結果」として、福井までフル規格延伸時の収支採算性などを提示し、「北陸地域まで延伸整備を行った場合、大きな需要増が見込まれる」との見解を確認した。
長野−上越間の単独着工に慎重な姿勢を示していたJR東日本は、北陸までのフル規格整備の方針が維持されたことから、最終的に同意した。《北國新聞》
【JOC】長野五輪日本選手団を承認
日本オリンピック委員会(JOC)は21日に開いた理事会で、長野冬季五輪に参加する選手166人(男子100、女子66人)、役員148人の計314人の日本選手団を正式承認した。
26年ぶりの国内開催となる五輪に臨む日本選手団は、冬季大会としては過去最大規模。これまでは1972年札幌大会と、94年リレハンメル大会の110人が最多だったが、カーリング、女子アイスホッケーなど、新しく採用された競技・種目への出場などで、参加人員は大幅に更新された。
理事会後に会見した八木祐四郎団長(JOC専務理事)は、それぞれの競技の目標について「スキーは札幌五輪の(ジャンプ)の金、銀、銅を上回る成績。スケートは初の金メダルが目標。それ以外の競技については、悔いのないよう自分の最高の成績を収めてほしい」と述べた。全体としては「金メダル2個以上」と、地元が舞台となる五輪について抱負を語った。《共同通信》
【日本体育大】アイスホッケー部で婦女暴行
日本体育大(東京都世田谷区、綿井永寿学長)のスケート部アイスホッケー部門の部員5人が昨年5月、部員のアパートで20歳代のOLを集団で暴行してけがをさせ、玉川署が同年7月、婦女暴行致傷容疑で5人を逮捕していたことが21日分かった。
逮捕されたのは4年(23)、2年2人、1年2人。1、2年生は当時18−19歳だった。その後被害者の女性が容疑者側の弁護士を通じて示談に応じ、被害届を取り下げたため4年生は起訴猶予処分、未成年の4人は家裁送致後、保護観察処分となった。
同部は綿井学長などの大学当局や競技団体にも報告せず、部内処分で済ませていた。同大は22日午前10時から学長や教授会で構成する学生委員会で学内処分について検討する。大学体育会では帝京大ラグビー部員5人が20日婦女暴行事件で逮捕されたばかり。
調べなどによると、5人は昨年5月4日未明、部員の一人がアルバイト先で知り合った女性らと世田谷区の部員のアパートでパーティーをした際、女性1人に暴行し、腕などにけがをさせた疑い。
パーティーは3日夜、部員8人と女性5人が集まり、ビールや焼酎などを飲んだ後、5人と女性1人が残っていたという。
8月24日から合宿が始まったが、1、2年生4人が少年鑑別所に収容され参加しなかったことから、中島善彦監督が事件を知った。同監督はスケート部部長の田中邦雄教授に話しただけで、綿井学長や競技団体には報告しないまま、事件を隠していた。
21日深夜、大学で会見した中島監督は「学生の弁護士に相談したところ、示談も済んでいるから必要ないだろうと言われ、自分の一存で大学当局には知らせなかった」と語った。中島監督は5人に日記の形で反省文を書かせ、10月10日からの関東大学リーグ戦7試合中の4試合に出場させない部内処分で済ませていたという。《共同通信》
【国民の声、太陽党、フロムファイブ】新党名は「民政党」
国民の声、太陽党、フロムファイブの3党は21日午前、太陽党本部で合同両院を開き、3党が合流して23日に結成する新党の党名を「民政党」とすることを決めた。また将来の政権獲得を視野に入れた「政権構想委員会」(仮称)を設置、座長にフロムファイブの細川護熙代表を充てるなど主要人事も決定した。
民政党は衆院30人、参院9人の勢力で、参院では5番目の勢力となる。
「民政党」代表に就任予定の羽田孜太陽党党首は総会あいさつで「日本の置かれた状況は深刻だ。そのような時に党を発足させるわれわれの責任は大きい。新しい時代を開く覚悟で臨みたい」と述べ、政権奪取に向け強い意欲を表明した。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】(沖縄)海上基地変えず
橋本龍太郎首相は21日午後の衆院予算委員会で、米軍飛行場返還に伴う海上ヘリ建設について「代替案を考えろと言われ、考えつくような生ぬるい検討で海上基地(案)を出したつもりはない」と述べ、政府が提案している沖縄県名護市沖での建設計画を変更する考えがないことを言明した。
首相は大田昌秀知事が海上基地拒否の意向を固めていることを念頭に「選択肢が否定される限りにおいて、問題解決が難しくなりはしないか心配だ」と指摘。その上で「(海上基地建設に)大きな変更を加えなければならない判断が県から示された場合、県の国際都市形成構想など地域振興策を大幅に見直す必要が生じないか懸念を持っている」と述べ、地元経済振興策に対する政府の支援に影響する可能性も示唆した。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は21日、日本人として初めて船外活動をした宇宙飛行士、土井薩雄さんに内閣総理大臣顕彰状を授与。その後、記者団に「16日間の滞在期間はずいぶん長いなあ、という印象だった」と振り返りながら、土井さんから聞いた宇宙の温度変化や宇宙服の構造など興味深げに説明。記者団が「首相も宇宙遊泳を…」と水を向けると「そりゃ、おれだって当然してみたいよ」と言いながらも、登山や写真が趣味の首相らしく「でも南極の方が先だ」。深刻な不況や金融不安など「難局」の克服の方が先では、との声も。
○・・・この日の与党責任者会議で、大蔵省の財政・金融分離問題をめぐる20日未明までの協議が話題に。社さ両党の固い態度に業を煮やして何度か席を立とうとした自民党の村上正邦参院幹事長に向かって、社民党の伊藤茂幹事長が「村上さんと朝まで付き合ったのは初めてだ」と皮肉まじりに一言。与党合意の後だけに、村上氏は一転して「いつでも付き合いますよ。そう言えば土井たか子社民党党首は夜に強いらしい。これからは二晩くらいは付き合いますよ」と柔軟姿勢。さきがけの水野誠一政調会長にも握手を求めて話し掛けるなど、変わり身の早さを見せた。《共同通信》
【米・コーエン国防長官】普天間代替は海上基地で
来日中のコーエン米国防長官は21日午前、都内の米国大使館で記者会見し、「アジアの安定のためにはロシアと日本、米国、中国4カ国の安定した協力関係が必要だ」と強調、「いつになるかは未定だが将来、共同行動や共同演習を計画することがあるかもしれない」と述べ、ロシア、中国を含む4カ国間の共同演習を前向きに検討する意向を示唆した。
沖縄の普天間飛行場返還に伴う海上へリ基地建設問題について「もしほかに検討されるべきものがあったとすれば、検討されたことは間違いない」と述べ、現在検討されている撤去可能なヘリ基地の建設がふさわしいとの考えを強調した。「ただ(検討されるべきものは今後も)検討されるだろう」との姿勢も示した。
共同演習は米ロ、日ロ、日米間ではそれぞれ行われているが、これら多国間での共同の演習はない。米国としては、4カ国間の共同演習によって不安定な東アジア地域に軍事的な信頼関係を築きたい意向があるとみられる。
また日ロ関係について「重要なことは日本とロシアとが話し合いを持っており、懸案の北方領土問題で何らかの合意に達する可能性があることだ」と述べ、日口対話を歓迎、領土問題解決に期待感を表明した。
米国が進める弾道ミサイル防衛(BMD)構想について「ミサイルの拡散には懸念を持っている。日本も研究に加わってほしい」と述べ、日本の技術協力への参加に強い期待感を表明。朝鮮半島情勢との関連では「韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)とのフェース・ツー・フェースの「対話が必要」と指摘、南北首脳同士の直接会談を支持する考えを示した。
在日米軍の夜間離着陸訓練(NLP)の通告が遅れたことについては「このようなことはないようにしたい」と重ねて再発防止を約束した。《共同通信》