平成3302日目
1998/01/22
この日のできごと(何の日)
【長野五輪】聖火、長野県入り
長野冬季五輪の聖火リレーが22日午後、相次いで開催地の長野県に入り、住民らが待ちに待った「五輪の灯」を拍手で迎えた。五輪本番まであと半月余り。2月7日に長野市の南長野運動公園で開かれる開会式に向け、いよいよクライマックスを迎える。
西日本・日本海ルートの聖火は日が落ちすっかり暗くなった午後6時半、新潟県から小谷村に到着。役場前で行われた引き継ぎセレモニーで、新潟県の聖火ランナー代表がトーチを郷津久男・小谷村村長に手渡すと「聖火が長野県にやって来ました」とアナウンス。厳しい冷え込みの中、集まった約50人の村民から一斉に拍手が上がった。
郷津村長は「3年前の豪雨被害からの復興が終わり新しい出発の時期に聖火を迎え感無量」とあいさつした。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【長崎市】刃物男、バス乗っ取り
22日午後5時20分すぎ、長崎市内を走っていた長崎バス(本社長崎市)の路線バス内で、男が乗客2人とM運転手(31)を刃物で脅し、「(長崎県警)稲佐署に向かえ」と要求した。
バスは約30分間走り続けた後、パトカーに包囲され同市城栄町の路上で停止。男は乗客の女性会社員(26)=長崎市在住=に灯油をかけライターで火を付けるそぶりを見せたり、首に刃物を突きつけたりして抵抗したが、午後7時10分すぎ、捜査員の説得に応じ監禁の現行犯で逮捕された。乗客2人と運転手も次々解放され、けがはなかった。
男は長崎市石神町、無職A容疑者(47)。小型のナタ、カッターナイフとおもちゃのけん銃を所持ていた。調べに対し「死にたかった」などとあいまい供述をしている。
調べでは、A容疑者はバスで走行中に乗客の男性会社員(24)=長崎市在住=の携帯電話で110番し、「稲佐署(長崎市)のひげの刑事を呼べ」「パトカーでつけるな」などと要求した。《共同通信》
【愛知県警守山署】取調室から被告逃走
22日午後3時半ごろ、愛知県警守山署から、窃盗罪で起訴され拘置中の本籍岡山県玉野市、住所不定、無職A被告(22)が、2階の取調室から妻とともに妻の乗用車で逃げた。愛知県警は、逃走容疑でA容疑者を、被拘禁者奪取などの容疑で妻のB容疑者(25)の行方を追っている。
愛知県警によると、B容疑者は同日午前10時半から30分間、A容疑者に接見し、手紙を差し入れた。A容疑者は午後1時50分ごろから2階の取調室で三重県警捜査一課のC警部補(48)から余罪の調べを受けていた。同3時ごろ、同警部補の携帯電話にB容疑者から「差し入れに行きたい」と電話があり、同警部補が了承した。この際、同警部補はA容疑者に携帯電話を渡し、B容疑者と約10 秒会話させた。
約30分後、B容疑者が取調室に来て、警部補にいきなりスプレーをかけ、ひるんだすきに、同署1階の駐車場につながる裏口から乗用車で逃走した。《共同通信》
【大相撲初場所】12日目
大相撲初場所12日目(22日・両国国技館)体調不十分の横綱貴乃花は平幕蒼樹山に元気なく押し出され10日目から3連敗、横綱になって初の4敗目を喫した。蒼樹山は2個目の金星。貴乃花は取組後、都内の病院に入院、13日目からの休場が濃厚となった。横綱曙も物言い、取り直しの末、大関若乃花の右下手投げに屈し8勝4敗となった。若乃花は勝ち越した。大関貴ノ浪も関脇武双山に一方的に寄り切られて4敗。両横綱と貴ノ浪が大きく後退した優勝争いは、旭豊を寄り切って10勝2敗とした大関武蔵丸が、二番手の4敗グループに星二つの差をつけて独走態勢に入った。関脇栃東は、武双山とともに勝ち越した。新入幕の旭天鵬も8勝目を挙げた。十両は若の里が敗れたが、10勝2敗で依然単独トップ。《共同通信》
【政府】日韓漁業協定「破棄」へ
政府は22日、難航している新たな日韓漁業協定締結交渉について、竹島周辺の暫定漁業水域をめぐる合意は困難と判断、日本側が現協定破棄にあたる「終了通告」を一方的に行うことを決めた。23日に閣議決定したうえで、同日中に外交ルートを通じて韓国側に伝える。
橋本龍太郎首相と村岡兼造官房長官、小渕恵三外相、島村宜伸農相が22日、首相官邸で協議し合意した。《共同通信》
【小泉純一郎厚相】新省名を拒否
「自分が厚相をしている限り、『労働福祉省』という名称は承知できない。納得しないし、サインしない」小泉純一郎厚相は22日、省庁再編に伴う新省庁の名称問題で理解を求める小里貞利総務庁長官の申し出を拒否、名称変更がなければ法案提出に同意しない考えを示した。
会談は中央省庁再編等基本法案提出に向け準備作業を進めている小里氏が厚生省を訪問。「名称は手続き上変えられない。橋本龍太郎首相も同じ意向だ」と、作業時間が少ないことを理由に理解を求めた。
しかし「二文字でもっといい名称を、学識経験者の意見を聞くとか公募して考えるべきだ」と小泉氏は譲らず平行線。やむなく小里氏は「どうするか考えてみる」と引き揚げた。《共同通信》
【高村正彦外務政務次官】インドネシア・スハルト大統領と会談
橋本龍太郎首相の特使としてインドネシア訪問中の高村正彦・外務政務次官は22日、ジャカルタでスハルト大統領と会談し、インドネシアが国際通貨基金(IMF)と合意した経済構造改革を支援するため、500億円を限度とする円借款を来年度に供与する方針を伝えた。
これに対し、スハルト大統領は日本の支援に謝意を示すとともに、改革を断固として実施する決意を表明した。借款はインドネシア援助国会合(CGI)の枠組み内で実施される。「(経済的)弱者救済や人材育成などのため」インドネシア政府がある程度の裁量を持って使えるという。
次官は、既に表明済みの200億円の追加円借款の早期実施と合わせ「総額700億円が足の早い(すぐ使える)援助として供与される。改革に伴う痛みが少しでも和らぐことを期待している」と述べた。大統領の印象については「健康に問題はないと感じた」と述べた。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・村岡兼造官房長官は22日午前の記者会見で、大詰めを迎えた日韓漁業協定問題について聞かれると、外交上の問題であることを理由に「聞かれても言えない」とぴしゃり。村岡氏が政府内での調整役だったことを指摘されても「これも言えない」「内容は明らかにするまで言えない」と再三繰り返し、会見が終わった後も記者団に「これ以上は言えない」ととりつく島もなし。終了通告をすれば韓国側の強い反発が予想される微妙な問題で慎重になったようだが、周囲からは「魚の問題で“貝”になった」。
○・・・自民党の山崎拓政調会長はこの日朝、村上正邦参院幹事長に近い同党参院議員の会合に出席、いつになく丁寧に「お招きを感謝しています」とあいさつ。村上氏から「財政と金融の分離問題では二枚腰、三枚腰の粘り強い姿を見た。いつも高次元の立場から考えてくれる」と持ち上げられても「村上幹事長から適切、強力な指導を受けている。私は一切逆らいません」。将来の総裁候補の一人に挙げられながらも所属する旧渡辺派をまとめ切れない山崎氏にとって、同じ派閥で参院実力者の村上氏の協力は不可欠なだけにひたすら低姿勢に徹していた。《共同通信》