平成2934日目
1997/01/19
この日のできごと(何の日)
【ダカールラリー】篠塚建次郎選手が日本人初の総合優勝
19回目を迎えた自動車のダカール・ラリーは19日、セネガルのサンルイから首都ダカールまでの最終第15ステージ(競技区間18キロ)を行い、四輪部門で篠塚建次郎(三菱パジェロ)が日本人初の総合優勝を果たした。48歳の篠塚は、パリ−ダカール・ラリー時代から12回目の出場での悲願達成だった。
同じパジェロに乗るジャンピエール・フォントネが2位、ブルーノ・サビー(ともにフランス)が3位。
ラリーは4日にダカールをスタート、マリ、ニジェール、モーリタニアの4カ国を通過、約8000キロを走破した。
篠塚建次郎 ついにダカール・ラリーを制したと思うと万感迫るものがある。12回の出場でいつも優勝を狙っていたが、やっと夢が実現した。ダカール・ラーリーは日本で最もよく知られたモータースポーツのイベントだ。私にとっても三菱にとっても最高の結果。ラリー中、パジェロを運転していて本当に楽しかった。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【大相撲初場所】8日目
大相撲初場所8日目(19日・両国国技館)横綱曙、大関の武蔵丸と若乃花が8連勝で勝ち越しを決めた。3力士がストレートで給金を直したのは平成6年秋場所以来。曙は関脇琴錦を突き、押しで圧倒し押し出した。横綱昇進を狙う武蔵丸は関脇魁皇を一方的に攻めて押し出し、通算38場所(幕内32場所)連続勝ち越しを決めた。魁皇は4敗で今場所後の大関昇進は消えた。若乃花は栃乃和歌を無難に押し出した。横綱貴乃花は肥後ノ海を寄り切って6勝目。大関貴ノ浪は連敗を4で止めた。旭鷲山は、元気のない小結武双山を破り4勝4敗の五分に戻した。この日の結果、全勝の3人を2敗で追うのは貴乃花、貴闘力と入幕2場所目の栃東の3人になった。十両は出島と久島海が7勝1敗でトップを守った。《共同通信》
【ナホトカ号重油流出事故】
福井県内10市町村に被害拡大
ロシア船籍タンカー「ナホトカ」の重油汚染事故で、三国町安島に座礁した船首部からの重油抜き取り作業は19日、荒天のため再開できなかった。船首付近に新たな重油の塊や帯が漂っているのが第八管区海上保安本部などによって確認された。
また重油は敦賀市白木など敦賀半島へ漂着。沿岸12市町村のうち、三方と河野を除く沿岸10市町村に被害が拡大した。《福井新聞》
珠洲の塩田にも漂着
島根県沖の日本海で沈没したロシア船籍タンカー「ナホトカ」の重油流出事故で、能登半島東沖の重油の帯は19日、分散しながら南と南東向きに進み、一部は新潟県糸魚川市・姫川河口の北西約23キロにまで接近した。
第九管区海上保安本部(新潟市)は、20日夕にも同市から東にかけての海岸に漂着する可能性があるとみている。 富山湾方向に向かう分散した油塊や油膜はさらに南下しているのが確認された。
石川県内では19日、観光塩田で知られる珠洲市仁江海岸などで新たな重油の漂着があったほか、志賀原発の冷却水取水口の周囲に張られたオイルフェンス内には、18日に続いて少量の油膜や油塊が見つかり、作業員が回収した。
19日は10メートル近い強い北寄りの風にもかかわらず、県内ではこれまでで最高の1万7765人が18市町で回収作業を繰り広げ、集めた漂着油の総量は1482キロリットルに上った。珠洲市では長橋海岸を中心に約4300人で除去に取り組んだが、岩場での作業のため7人が切り傷などの軽いけがをした。
福井県三国町沖で座礁した船首部からの重油抜き取り作業は、荒天のため17日午後以来の中断が続いた。陸上から抜き取るための仮設道路の建設は19日午後、波打ち際までの陸上部分が完成した。《北國新聞》
民主党・鳩山由紀夫代表、政府の対応を批判
民主党の鳩山由紀夫代表は19日、岐阜市で開かれた民主党岐阜の結成総会で講演し「沖縄の米軍基地の一坪地主の土地収用問題や日米安保のガイドラインの見直しの期限が来る。このような時に三本の矢(自社さ)がまとまって飛んで行くとは到底思えない。今年中に政局が動くかもしれない」と自社さの枠組みについて従来の考え方を重ねて語った。
鳩山代表は、同日午後、名古屋市内のホテルでも講演し、タンカー重油流出事故について「橋本総理は重大性に気付くのが遅れた」と指摘。政府のこれまでの対応についても「(想定できる)災害について対策マニュアルができているのかどうか。それが最低限の役目だ」と批判した。《共同通信》
【在ペルー日本大使公邸占拠事件】
73人が捕らわれたままの日本大使公邸人質事件は19日、ペルー政府とトゥパク・アマル革命運動(MRTA)双方とも交渉再開に向けて新たな提案を示すことなく、大きな動きがなかった。この日の午後、シプリアニ司教が日曜のミサ用の祭服で公邸に入ったが、仲介役のミニグ赤十字国際委員会ペルー事務所代表は姿を見せず、公邸周辺に特別な動きは見られなかった。
ゲリラ側は18日、交渉の議題にすべてのテーマを含めるよう要求、服役中の仲間の釈放を求めた当初からの立場をあらためて強調した。政府の出方をうかがいながら回答を待っているとみられる。
同日午前には、扇山明久二等書記官ら人質2人が、相前後して公邸の建物の外に出た。数回にわたり、公邸敷地内に駐車した車からバッテリーを取り外す姿が見えた。一方、日本政府の要請で19日午後3時から15分間、地元FMラジオ局が公邸内の人質のため、日本のラジオ体操と歌謡曲を放送した。《共同通信》