平成2933日目
1997/01/18
この日のできごと(何の日)
【ナホトカ号重油流出事故】小松、羽咋にも漂着
島根県沖の日本海で沈没したロシア船籍タンカー「ナホトカ」(13,157トン)の重油流出事故で18日午後、低気圧の接近による強風の影響で重油が新たに小松、松任、羽咋、押水、志雄の各市町の海岸に漂着した。これで重油漂着は加賀から珠洲までの沿岸18市町すべてに及んだが、同日は荒天のため回収作業の大部分が午後までに中止された。
第九管区海上保安本部(新潟市)は、能登半島先端の禄剛崎沖にある油の帯が強風で分散し、富山湾や新潟県沖に向かうのは確実とみて警戒を強めている。
石川県押水町の海岸では18日午後5時ごろ、ゼリー状の油粒が発見されたのに続き、志雄町、羽咋市までの約11キロにわたる波打ち際に最大約10センチの油粒が幅2メートル前後の帯状に打ち上げられているのが見つかった。観光名所である千里浜なぎさドライブウェー(約8キロ)のほぼ全域の砂浜が含まれており、車が油を踏みつぶすと回収が困難になることから、同ドライブウェーは同日午後8時から通行止めとなった。
小松市の安宅海岸では18日午後2時20分ごろ、「安宅の関跡」周辺の約1400メートルに最大10センチの油粒が打ち上げられ、同市事故対策本部は約200人を動員して日没までにドラム缶7本分の重油を回収した。
この日、北陸地方の沿岸部と海上では朝から北寄りの季節風が10メートル以上と強く、4メートル近い高波で大荒れとなった。運輸省油回収船「清龍丸」が途中で作業を打ち切ったほか、漁船も出漁、回収とも中止した。《北國新聞》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【在ペルー日本大使公邸占拠事件】ゲリラ側が政府提案に反発
ペルーの日本大使公邸を占拠する極左ゲリラ、トゥパク・アマル革命運動(MRTA)は18日、共同通信との無線交信を通じて声明を発表、17日にペルー政府が直接交渉の課題を「合法的な退去と人質全員の解放」に限定した提案に強く反発、「交渉を今すぐ開始できない」として提案の見直しを迫った。《共同通信》
【大相撲初場所】7日目
大相撲初場所7日目(18日・両国国技館)全勝の3人が白星を重ねた。横綱曙は玉春日を一方的に押し出し7連勝。横綱昇進をかける大関武蔵丸は剣晃を寄り切り、若乃花は土佐ノ海を引き落として依然土つかず。横綱貴乃花は旭豊を送り出して5勝2敗としたが、大関貴ノ浪は旭鷲山の豪快な左下手投げに屈し4日目から4連敗。関脇同士の一番で、魁皇は琴錦の寄りに敗れ早くも3敗目を喫し、今場所後の大関昇進は絶望的になった。琴錦は初白星を挙げた。1敗の平幕力桜が敗れ、全勝の曙、若乃花、武蔵丸を貴乃花ら5人が2敗で追う展開。十両は出島と久島海が6勝1敗でトップに並んだ。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】「野党とも政策論議を」
自民党は18日午前、都内のホテルで第62回党大会を開いた。総裁としてあいさつした橋本龍太郎首相は20日召集の臨時国会について「社民、さきがけとの連立体制を軸に、民主、21世紀など各党と、今日の危機的状況を打開するために率直な政策論議を展開したい」と強調、野党にも積極的に協力を呼び掛け、平成9年度予算の早期成立を目指す方針を表明した。
大会には社民党の土井たか子党首、さきがけの堂本暁子議員団座長、「21世紀」の新井将敬代表に加え、野党からも民主党の鳩山由紀夫代表が出席。豊田章一郎経団連会長らとともに、労働界から電機連合の岩山保雄会長ら9単産の代表らが初めて顔を見せ、政権基盤の安定化と新たな支持層拡大を狙う自民党の姿勢を鮮明にした。
橋本首相はあいさつで「戦後システムと決別し新しい時代を創造する平成の改革というべき抜本的な改革を行う。これは明治維新、第二次世界大戦後の改革に匹敵する」と述べ、行政改革など六つの改革に取り組む決意を明らかにした。
加藤紘一幹事長は党情報告で「友党との信義を重んじ、信頼関係を保ちながら新たな政治課題に取り組んでいく決意だ」と述べ、自社3党体制を維持していく考えを示した。土井氏や堂本氏は、国会運営などで自民党に協力していく姿勢を表明したが、自民党からの政権参加への呼び掛けについて鳩山氏は、「ありがたいが、要望にはこたえられない」とあいさつした。
大会では、①友党との信義を重んじ、謙虚な姿勢で国政を運営する②労働組合との連携と交流を深める③来年の参院選で議席を持たない「空白県」すべてを奪還する−などとした9年運動方針案を採択した。《共同通信》