平成5480日目

2004/01/09

この日のできごと(何の日)

【自衛隊イラク派遣】先遣隊に派遣命令

石破茂防衛庁長官は9日午後、陸上自衛隊に対し、イラク南部・サマワでの人道復興支援活動実施に向け、治安状況の情報収集と、本隊受け入れの準備を進めるため、約30人の先遣隊を編成し現地に派遣する命令を出した。航空自衛隊に対してもC130輸送機を含む本隊派遣命令を出した。

戦闘が継続している「戦地」に陸自が足を踏み入れるのは初めて。専守防衛を基本とした日本の防衛政策の大転換となる。石破氏は記者会見で「先遣隊の安全確保は十分、と判断し、命令を出した。引き続き安全確保に最大の努力をする」と表明した。

陸自先遣隊は16日にも民間航空機で出発し、クウェート経由でサマワ入り。治安維持に当たっているオランダ軍や現地関係者から治安に関する情報を収集、本隊受け入れの環境整備を行う。《共同通信》

イラクへの自衛隊派遣の報道について石破茂防衛庁長官は9日、新聞、通信、放送各社の報道責任者に対し、派遣に日程や隊員の安全にかかわる報道を自粛し、現地取材を極力控えるよう申し入れた。

省庁が「公式」な形で報道機関に自粛を要請するのは極めて異例。「(報道が)防衛庁の円滑な業務の遂行を阻害すると認められる場合は、それ以降の取材をお断りすることになります」としている。

各社は既に陸上自衛隊が派遣される予定の南部サマワやバグダッドなどで取材を行っている。

派遣命令後に記者会見した石破長官は今回の要請について「あくまでお願いだ」と強調、外国メディアに対しても隊員の安全配慮を求める意向を示した。《共同通信》

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【野球】

野球殿堂入りを決める野球体育博物館の競技者、特別両表彰委員会は9日、今年の被表彰者として近鉄、オリックスの監督で3度のリーグ優勝を果たした仰木彬氏(68)と元大洋(現横浜)投手の故秋山登氏をそれぞれ選出し、発表した。殿堂入りは計151人となった。

競技者表彰で選ばれた仰木氏は1954年から67年まで西鉄(現西武)の内野手として活躍した。88年に近鉄の監督に就任し、パ・リーグ史上に名をとどめる激闘「10・19」ロッテ-近鉄ダブルヘッダーの指揮を執った。89年にはリーグ優勝を果たし、94年からはオリックスを率いて95、96年と連覇を達成、96年には日本一に輝いた。オリックス時代にイチローを抜てきしたことでも知られ、日替わりの打線や意表を突くさい配は「仰木マジック」と呼ばれた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・自民党の安倍晋三幹事長は9日、党本部で今年成人式を迎える若者10人とインターネットでチャット(会話)を楽しみ、「何を基準に投票するか」などと質問を連発。「せっかくツール(道具)があるんだから使いたい」と若者との対話にすっかり興味を持った様子。昨年秋、中曽根康弘、宮澤喜一両元首相に引退問題で調整に腐心しただけに「自民党も新成人から支持を得る政党にならないと」と、党の「若返り」にかける思いは誰よりも強い?。《共同通信》

【民主党・菅直人代表】憲法改正、正式提起へ

民主党の菅直人代表は9日、党本部で開かれた今年初の役員会と常任幹事会で、憲法改正や安保政策をめぐる一連の発言について説明し、13日の党大会で党内論議を進めるよう正式に提起したいと表明した。出席者から異論は出ず、事実上、了承された。

菅氏は冒頭、衆院選躍進を踏まえ「昨年は党として大きなステップを踏んだ。今年は参院選もあるので、いつでも政権を担える政党として頑張っていただきたい」と強調。党内で意見が割れる可能性のある憲法改正問題などでも「逃げない」姿勢を示すことが、政権獲得を目指す「責任政党」として必要との考えを示した。

憲法改正について「昨年暮れ以来、マスコミなどで議論してる。自分たちで自分たちの憲法をつくる姿勢を持つことが民主主義の基本だ。党大会でも問題提起させていただきたい」と述べた。

安全保障政策に関しては「(民主党の目指すべき方向は)小沢一郎代表代行や横路孝弘副代表が議論している方向ではないかと思う」と、両氏が基本合意した「国連待機部隊」創設構想に賛意を表明。「党はイラクへの自衛隊派遣に対する反対姿勢は明確だが、海外で自衛隊がどういう場合に活動し、活動すべきではないかについても適切な時期に方針を固めなくてはならない」と訴えた。《共同通信》

【火星】表面に炭酸塩

火星に着陸した無人探査車スピリットの予備的な観測で、着陸場所周辺に、水のある場所で生成されるカーボネート(炭酸塩)鉱物や結晶中に水分子を含む鉱物など、水と関連する鉱物が存在していることが分かった。スピリットを管制する米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所が9日、発表した。

同研究所は「火星の表面に水が存在したことを示す直接の証拠とは言えない」としながらも「表面に過去に多くの水が存在した証拠を探す上でのきっかけになる、エキサイティングな発見だ」としている。

グループは、スピリットの小型熱放射スペクトロメーターという赤外線観測装置の性能チェックのために取得したデータから、火星の表面近くにある物質が放出する波長を解析。炭酸カルシウムとみられる炭酸塩を主成分とする鉱物や、結晶構造の中に水分子を持っているゼオライトなどの粘土鉱物とみられる物質を確認した。

NASAによると、炭酸塩は水と二酸化炭素が反応してできる物質。地球をつくる鉱物としては一般的で、水のある場所でしか形成されない。だが確認された量はごくわずかで、大気中に存在する水蒸気と、ちりの相互作用によって大気中でできた可能性もあり、今後、本格的な観測で詳しく調べることにしている。《共同通信》

【この日の民主党】

菅代表、憲法・自衛隊海外活動で議論呼びかけ

民主党は今年最初の常任幹事会を9日午後、党本部で開いた。冒頭、挨拶に立った菅直人代表は、憲法問題について「市民革命によって自分たちの憲法をつくることは欧米の歴史の教えるところでであり、民主主義の基本である。大会でも問題提起したいので、議論を深めていただきたい」と提起。またイラクへの自衛隊派遣については「自衛隊が海外のどういう所でどういう活動ができるのか、という問題がある。この間、小沢代表代行と横路副代表とで議論があったが、私もそういう方向ではないかと思っており、しっかりした方針を固めておかなければいけない」として、責任政党に相応しい議論を呼びかけた。就任後、初出席した小沢一郎代表代行も「みんなで力をあわせ、今年こそ良い年になるよう、お互い頑張ろう」と挨拶した。

続いて、岡田克也幹事長から(1)党改革推進委員会の構成について(委員長=岡田幹事長、委員長代理=北橋健治幹事長代理、事務局長=武正公一衆院議員)(2)衆院選の連座制も視野に入れた民主党議員の選挙違反問題について党としての対応方針を検討していることなどについて報告があり、承認された。

さらに協議事項として、(1)代表選挙改正規則案(2)次期衆院選候補者の公認内定追加3名(3)次期参院選候補者の公認決定追加2名について提案があり、承認された。

「党大会を攻めの1年のスタートに」岡田幹事長

民主党の岡田克也幹事長は9日の定例記者会見で、「本日の役員会、常任幹事会で大会準備は完了した。政権交代に向けた攻めの1年にすることを大会方針にも盛り込んだ」と述べ、13日の定期党大会で今年の躍進のスタートを切る決意を語った。

また、自衛隊のイラク派遣に関する国会の事後承認問題で「先遣隊が調査目的との位置付けなら、本体はイラクに行かないこともあり得る。調査中ならば、事後承認にならない。内容が明らかにならないのに事後承認を求めるのはおかしい」と政府の方針を批判した。

菅代表、自衛隊派遣命令の撤回求める

民主党の菅直人代表は9日、石破防衛庁長官がイラクへの陸上自衛隊先遣隊と航空自衛隊本隊に派遣命令を出したことを受けて記者団の質問に答え、「間違った判断に基づく命令に対して、撤回を求める」と語った。

菅代表は、今回の派遣命令の問題性について「まだ戦争状態が続いているイラクに自衛隊を出すこと自体、特措法の趣旨と矛盾している。さらに米英占領軍に協力する形での派遣はイラク国民の理解も得られない」と指摘。また、政府・与党内の一部が陸自先遣隊の派遣目的を「調査のため」としていることにも触れ、「公明党が言い訳できるように配慮しているのだろうが、言い訳を作りながらジワジワと本隊派遣の間を埋めていくというやり方自体が姑息だ」と厳しく批判、派遣に反対する立場から命令の撤回を求める考えを明らかにした。《民主党ニュース》



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