平成2189日目
1995/01/05
この日のできごと(何の日)
【米国産リンゴ】第1便が到着
昨年8月に輸入が解禁された米国産リンゴの第1便が5日、中国船籍のコンテナ船「民河」(37,143トン)で横浜港に到着した。サンプルが昨年12月、航空便で成田空港に到着しているが、本格的な輸入は初めて。9日に植物防疫所の検査を受け、早ければ9日夕には店頭に並ぶ。
船会社の代理店などによると、今回到着したのは昨年秋に収穫されたワシントン州産のゴールデンデリシャスなど980箱約20トン。冷凍コンテナ6個分で、先月24日に米国のシアトルを出発した。今後、1−3月中に1万5000トンが輸入される予定。
競合する青森県などのリンゴ産地では不安の声も上がっており、生産者団体の青森県りんご協会(弘前市)の三上敏弘参事は「いよいよ来たかという感じ。日本人に合う味覚では日本産が上だが、輸入リンゴの価格がどの程度まで下がるかが心配」と話している。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
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【経団連・豊田章一郎会長】規制緩和「実行の年」
豊田章一郎・経団連会長ら経済4団体首脳は5日午後、都内のホテルで年頭の共同記者会見し、政局や最気動向などについて所感を述べた。豊田会長ら4団体の首脳は、経済の活性化のために「規制緩和の推進が必要」と強調、早急な実行を政府に求めた。
ことしの課題について豊田会長は「活力と創造性あふれる経済、社会を実現するためには規制緩和が重要で、ことしは実行する年」と規制緩和を第一に指摘した。速水優・経済同友会代表幹事は「政治の取りあえずの安定や経済の小康状態などに甘んじて、規制の撤廃・緩和では何も動いていない」と政府の取り組みの甘さを厳しく批判した。
衆院の解散・総選挙の時期では「早い機会に信を問うべきだ」(速水代表幹事)、「一年後くらいがめど」(稲葉興作・日本商工会議所会頭)などと見解が分かれた。
永野健・日経連会長は、解散・総選挙に対して「早い方がいい」と強調。速水代表幹事とともに早期解散を求めた。豊田会長は「政治改革がまとまり信を問うことが必要だが、統一地方選、参院選があり、その兼ね合いで適当な時期」と夏以降の解散を主張した。
景気の現状については、「底を打って少しずつ上向いている」(速水代表幹事)との見方では一致。だが、「企業の設備投資が増えないと本物ではない」(永野会長)と回復の実感の乏しさを挙げる声が目立った。《共同通信》
【堂本暁子参院議員】さきがけ入り
堂本暁子参院議員は5日タ、衆院議員会館で記者会見し、参院会派「社会党・護憲民主連合」から離脱し、新党さきがけに入党することを明らかにした。さきがけにとって初めての参院議員、女性国会議員となる。
今年改選を迎える堂本氏は、7月の参院選での対応について「相談して決めたい」と明言を避けたが、同席したさきがけの鳩山代表幹事は、さきがけの比例代表として擁立したい意向を示した。
会派離脱の理由として、堂本氏は①社会党の方向性がはっきり見えてこない②今夏の参院選で社会党は比例代表候補を党員に限定しているーなどを挙げた。《共同通信》
【村山富市首相】風邪回復、仕事始め
風邪のため体調を崩していた村山首相は5日、都内で開かれた社会党旗開きや経済4団体新年祝賀パーティに出席するなど日程を予定通りこなした。大蔵省からの事務報告を受けるなど通常の執務も行い、事実上の「仕事始め」となった。
記者団に体調を聞かれた首相は「もう大丈夫じゃ」と回復ぶりを強調しており、10日からの訪米など公式日程は予定通り実施される見通しとなった。《共同通信》
【村山富市首相】挙党態勢の新党を強調
村山首相(社会党委員長)は5日午前、党本部で開かれた党の「旗開き」であいさつし、久保書記長が進める「民主主義・リベラル新党構想」について「全面的に支持し、書記長を中心に一丸となって新しい展開ができるような道を開いてほしい」と、挙党態勢での新党移行を訴えた。さらに、「1月、2月が一番大事な時期だ。書記長を中心に党全体が一体となって困難を乗り切り、国民の期待にこたえてほしい」と強調した。
久保氏は乾杯のあいさつで「保守2党に収れんする再編は許さず、保守2党に対じできるよう全力を挙げて頑張っていこう」と呼び掛けた。《共同通信》
【政界談話室】
○…村山首相は風邪の療養から明けた5日午前、首相公邸前で記者団に手を振りながら「大丈夫、大丈夫」と回復ぶりをアピール。昼には主治医の診察を受け「再発の心配なし」のお墨付きももらった。記者団が発熱に引っかけて「首相の(風邪による)熱は下がった方がいいが、上がった方がいい熱は」となぞをかけると「それは国民の期待の熱じゃ。(支持政党なしという層が増えているので)期待の熱を大いに上げてもらってね」と当意即妙に答えが、足元の社会党内の一部で高まる一方の離党熱の方は風邪の熱同様、一刻も早く下げたい?
○…河野外相はこの日、外務省の新年名刺交換会であいさつ。同省庁舎前にある明治の外相・陸奥宗光の銅像を取り上げ「銅像の下に外務省の心得が書いてある。そらんじている人も、一度も見たことのない人もいるだろうが、外務省の人間として一度は見ておく必要がある」と訴えた。さらに来年の抱負として「外に向かって主張すべきは主張し、汗を流すべきは大いに流さなければならない」と国際貢献を強調した。陸奥はちょうど100年前の明治28年、日清戦争終結の際の下関条約締結に当たったが、外交に「河野色」を発揮できない河野氏、新年から大先輩の功績に思いをはせたようだ。《共同通信》
【埼玉愛犬家失踪事件】ペット業者と内妻逮捕
埼玉県の愛犬家らの相次ぐ失踪事件で、一昨年4月から行方不明となっている同県行田市、会社役員Kさん(当時39歳)について、同県警捜査一課と行田署は5日、Kさんが殺害されたと断定、大型犬の売買を巡ってトラブルがあった同県江南町、犬猫繁殖販売業S(53)と内妻の同署、アフリカケンネル社長A子の両容疑者が、Kさんの遺体を群馬県片品村内に運んで焼却、捨てたとして死体遺棄容疑で逮捕した。
同署に捜査本部を設置し、6日朝から同村の数カ所を現場検証するとともに、2人が殺害に関与した疑いもあるとみてKさんの殺害方法の特定を急ぐ。埼玉県内ではこの会社役員のほかに、S容疑者と何らかの関係がある6人が行方不明となっている。
同県警などでは、大型犬の売買トラブルにかかわるなど、特に関係が深いこのうち3人の失踪との関連についても調べる。《読売新聞》
【マイク・マカリー氏】米大統領報道官に
クリントン米大統領は5日、昨年末に退任したマイヤーズ大統領報道官の後任にマイク・マカリー国務省報道官(40)を任命したと発表した。正式な肩書は大統領補佐官兼ホワイトハウス報道官。任命は議会承認が不要で、同日付で発令された。
女性で33歳と若く、政策決定から一部除外されたマイヤーズ氏に対し、マカリー氏は約20年にわたり民主党議員の報道官などを務めた広報一筋のベテラン。今回の起用は、中間選挙に大敗し、支持率も低下してきたクリントン政権てこ入れ策の一環で、広報体制を強化しようとするパネッタ大統領首席補佐官の狙いが反映されている。
マカリー氏は1993年夏から国務省報道官を務め、堅実かつ誠実な上にユーモアあふれる対応で記者団の好感を得ていた。記者会見でクリントン大統領は同氏について「極めて複雑で微妙な幅広い問題に取り組みながら、上手にこなしてきた」と評価した。
同氏は、6日早朝の戦略会議に出席し、ホワイトハウスでの活動を開始するが、毎日の定例会見を始めるのは「自信を持ってから」と述べた。《共同通信》
【福地泡介さん】死去
漫画家の福地泡介さんが5日午後7時14分、肺炎のため東京都目黒区の東京共済病院で死去した。57歳。岐阜県出身。
早大法学部在学中から漫画研究会に入り、園山俊二、東海林さだおらと漫画を勉強、昭和37年独立した。代表作に「ドタコン」「コンチキ社員」「ドーモ君」など。麻雀の名手でパソコン通としても知られた。《共同通信》