平成4745日目

2002/01/04

この日のできごと(何の日)

【小泉純一郎首相】年頭会見

小泉純一郎首相は4日夜、首相官邸で年頭の記者会見を行い、今後の金融政策について「金融危機が起きないようあらゆる手段を講じる。大胆かつ柔軟な措置を準備している」と述べ、金融機関への公的資金の再投入を含め金融危機回避に向け万全の措置を取る考えを表明した。ペイオフ解禁は予定通り今年4月に実施する方針を強調した。


https://www.kantei.go.jp/

抜本的な税制改革については「聖域をつくらずあるべき税制改革の結論を出したい。所得税、法人税、地方税すべて議論してもらう。消費税も議論の対象になる」と述べ、消費税率の見直しや所得税課税最低限引き下げなども議論の対象になるとの見解を重ねて示した。

政府の経済財政諮問委員会議が1月から、与党は2月から税制改正議論を開始、年内に結論を得て2003年度予算に反映させる方針も明らかにした。

首相は今後の経済情勢に関して「不良債権処理が進めば、対応できない企業の倒産もあり得る」と改革に伴う「痛み」を指摘した上で、失業者対策、雇用創出に努める考えを強調。同時に「改革なくして成長なしの方針は一歩も揺るがない」と構造改革断行の決意を示した。《共同通信》

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【小泉純一郎首相】伊勢神宮参拝

小泉純一郎首相は4日昼、平沼赳夫経済産業相、扇千景国土交通相、石原伸晃行革担当相ら6閣僚とともに三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝した。首相の新年の伊勢参りは恒例行事だが、小泉首相としては今回が初めて。

例年に倣い首相らは神職の案内で外宮、内宮を参拝した。首相は「今日の天気みたいに穏やかで平和な年であってほしい、と祈った」と述べた。《共同通信》

【東証・大発会】

新年初の取引である大発会の4日、東京株式市場は米ハイテク株高や為替の円安基調を好感し、日経平均株価(225種)は大幅続伸し、2年ぶりに値上がりの大発会となった。終値は前年末比328円87銭高の1万871円49銭。終値ベースでの1万800円台は昨年12月12日以来。

全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)も21.82ポイント高の1053.96と大幅続伸、5年ぶりに値上がりのスタートとなった。出来高は約3億5900万株だった。

昨年は低迷が続いた日本の株式市場について、市場では「ことし春先まで厳しい状況が続く」(大手証券)との見方が多く、年初の相場が注目されたが、ひとまず堅調なスタートとなった。《共同通信》

【国立小児病院】HP改ざん

国立小児病院(東京都世田谷区)のホームページ(HP)の一部が「日本人は南京大虐殺を知らない」などといった内容の英文に書き換えられていたことが分かり、同病院は4日、警視庁に通報した。

病院や厚生労働省によると、書き換えられていたのはHPの中の小児薬理研究部のフロントページ。「日本人は南京大虐殺を知らない。中国人はもっと声を出すべきだ」「日本人はクズだ」といった内容の英文に書き換えられていたという。

4日午前、厚労省の指摘で書き換えに気付き、HPを閉鎖。病院や同省で書き換えられた時期や侵入経路などを調査しているが、通信記録などを保存するログ部分が消されているという。《共同通信》

【巨人・松井秀喜選手】星陵高訪問

昨季、プロ野球セ・リーグの首位打者を獲得した巨人の松井秀喜選手が4日、金沢市の母校・星稜高を訪れ、後輩ナインの練習を見守ったほか、恩師の山下智茂監督から「日本で55本塁打、三冠王を獲れ」と激励を受けた。

松井選手は後輩ナインに「甲子園を目指して頑張れ」と声を掛けながらサイン色紙を手渡した後、山下監督の自宅で談笑し、あらためて首位打者獲得の祝福を受けた。

球界史上最高年俸の6億円プレーヤーとなり、FA後の動向が注目される松井選手は恩師の「日本で頑張れ」というエールに苦笑いも浮かべ、「星稜が甲子園に出場しないと僕も寂しい。今年の夏は出てください」と逆にエールを送った。《北國新聞》

【イスラエル、パレスチナ】米特使、両首脳と会談

イスラエルとパレスチナの停戦調停再開のため現地入りしている米特使のジニ前米中東軍司令官は4日、イスラエルのシャロン首相、パレスチナ自治政府のアラファト議長と相次いで会談した。

イスラエル放送によると、特使はヨルダン川西岸の自治区ラマラで議長と会談した後、記者団に米当局者の仲介で双方の治安責任者による協議が近く再開すると述べた。特使は開催日には言及しなかった。

イスラエル南部の首相宅で4日朝行われた特使と首相との会談にはペレス外相、ベンエリエザー国防相も同席。首相は自治政府が武器密輸を行うなどテロの脅威が依然なくなっていないと強調し、議長がテロを摘発するよう欧米諸国の圧力を求めた。

一方、アラファト議長は会談後、記者団にあらためて停戦実現への決意を強調した。



1月4日 その日のできごと(何の日)