平成5107日目
2003/01/01
この日のできごと(何の日)
【小泉純一郎首相】年頭所感を発表
小泉純一郎首相は1日、年頭所感を発表し、「経済を再生し、自信と誇りに満ちた日本社会を築いていくために、本年も不動の決意で改革を進める」と構造改革断行への揺るぎない姿勢を強調した。
首相は「不良債権処理の加速と産業の再生、デフレ抑制など政策強化を通じて改革路線を確固たる軌道に乗せる」と表明。ノーベル賞の同時受賞を例に挙げ「日本には大きな潜在力がある。改革こそが潜在力を発揮させる」と指摘した。
北朝鮮との関係については「拉致事件の被害者、家族の立場を踏まえ、支援と真相解明に努める」と述べるとともに「米韓両国とも連携しつつ、核開発問題の解決など北東アジアの平和に向けた努力を粘り強く積み重ねる」と安全保障上の懸念払しょくに全力を挙げる意向を示した。
自民党総裁としての所感も発表し、統一地方選に向け「国民の期待に応えていくためにも、必勝を期さなければならない」と国民の支持と理解を求めた。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【新年祝賀の儀】
年頭に当たって天皇、皇后両産下が、皇太子ご夫妻ら皇族方や三権の長などからお祝いを受ける「新年祝賀の儀」が1日、皇居・宮殿で行われた。天皇陛下は昨年末に前立腺がんを公表後、初めて公式の場に姿を見せられた。
各国の駐日大使ら外交団との席では、外交団側の代表が祝辞の中で陛下の体調を気遣い、天皇陛下が「お見舞いをありがとう」と笑顔で応じるハプニングがあった。通例、国ごとにあいさつを受ける形式だが、今年は時間短縮のため一括して祝賀を受けた。
これに立ち、小泉純一郎首相や衆参両院議長、最高裁長官、都道府県知事らが両陛下や皇族方にあいさつ。陛下は、「国の発展と国民の幸せを祈ります」と述べた。《共同通信》
【伊丹市役所】警備員が酒に酔い婚姻届受理せず
兵庫県の伊丹市役所で、1日未明、婚姻届を提出しようとした男女のカップルに、酒に酔った宿直勤務の警備員(56)が暴言をはき、約3時間半にわたり届け出が受け付けられなかったことが3日、分かった。
同市によると1日午前0時すぎ、同市役所の夜間受付で、同市のカップルが婚姻届を提出しようとした際、警備会社から派遣された警備員が「白紙の部分がある。あほちゃうか」「酒を飲んで内容を確認できない」などと暴言をはき、婚姻届を取り扱おうとしなかった。
直後に同市の嘱託職員(65)が受理しようとしたが、この嘱託職員も酒を飲んでいたため、カップルと口論になった。カップルが伊丹署に通報、同署から連絡を受けた同市幹部が、午前3時半ごろ婚姻届を受理したが、この騒ぎで、別のカップル1組が婚姻届
を出さずに帰った。警備員らは、12月31日午後10時ごろから、打ち上げと称して、それぞれ350ミリリットル入りの缶ビール1缶と日本酒1合を飲んでいたという。《共同通信》
【サッカー・天皇杯】
第82回全日本サッカー選手権最終日は1日、東京・国立競技場でJリーグ1部(J1)同士の決勝を行い、初の決勝進出の京都が鹿島に2−1で逆転勝ちし、クラブとして初のタイトルを獲得した。
若手中心の京都は、1点を追う後半から反撃。5分に韓国代表の朴智星が頭で決めて同点とし、35分にFW黒部が決勝ゴールを奪った。一昨年にJ2落ちを経験した京都だが、若手への切り替えが奏功した。
2大会ぶりの王座を目指した鹿島は前半15分にエウエルが先制ゴール。しかし、中盤でミスが続き通算10個目のタイトルを逃した。
この結果、3月1日のゼロックス・スーパーカップは、2002年Jリーグ年間王者の磐田と、天皇杯覇者の京都の対戦になった。《共同通信》
【第47回全日本実業団対抗駅伝】
陸上の全日本実業団対抗駅伝は1日、前橋市の群馬県庁前を発着点とする7区間、100キロのコースに37チームが参加して行われ、コニカが4時間44分38秒の大会最高で3年連続3度目の優勝を果たした。3連覇以上は旭化成の2度の6連覇、エスビー食品の4連覇に続き、史上3チーム目。
2位は東日本優勝の日清食品、初優勝を目指した中国電力は3位だった。マラソンの日本最高記録を持つ高岡寿成を擁するカネボウは6位、富士通は9位にとどまった。
1区の磯松大輔が日本人選手最高の3位と健闘したコニカは、2位の松宮隆行で首位に浮上。3区のザカヨ・ガソが独走態勢を築き、5区の坪田智夫の区間賞などで2位に2分14秒差をつけて、楽々と逃げ切った。《共同通信》
【自由党・小沢一郎党首】自由党独自でも選挙準備
自由党の小沢一郎党首は1日午後、都内の私邸で開いた同党所属議員らとの新年会であいさつし「衆院解散・総選挙がいつでもあるべしとの覚悟で臨まなければならない」と今年中に衆院選が行われる可能性が高いと指摘した上で、「通常国会が始まるまでに野党共闘の進展がなければ、自由党は自由党としての態勢を取って日常活動を強化する」と述べ、民主党との選挙協力が早期に具体化しない場合、独自の取り組みを急ぐ以意向を示した。《共同通信》
【ブラジル・ルラ大統領】就任式
ブラジルの左翼攻党の労働党亥権を率いるルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ新大統領の就任式が1日、首都ブラジリアで行われ、国会での宣誓後の演説で「変化が新政府の公約だ」と強調し、任期末までに飢餓問題に終止符を打つと宣言した。
国会や大統領府の前には、国内各地から支持者数十万人が集まり、赤旗や労働党の星の旗を掲げて、旋盤工出身の労組指導者であるルラ新大統領を祝福し、お祭りムードの式典となった。新大統領は同日、ジルセウ官房長官、パロシ財務相をはじめ労働党中心の新内閣を発足させた。
ブラジル民主運動党との連立交渉は不調に終わり、少数与党となったため国会運営は困難が予想される。《共同通信》