平成1096日目

平成4年1月8日(水)

1992/01/08

【第70回高校サッカー】四日市中央(三重)帝京(東京)両校優勝

第70回全国高校サッカー選手権は8日、東京・国立競技場に6万人の大観衆を集めて四日市中央工(三重)ー帝京(東京A)の決勝を行い、延長戦の末2−2で引き分け、史上6度目の両校優勝となった。

四日市中央工は初の、帝京は7年ぶり6度目のタイトル。試合は帝京が前半39分にエース松波のシュートで先制。後半18分に追い付かれたが、28分に再び松波が決めて勝ち越した。しかし粘る四日市中央工は残り3分で小倉がゴールして再び同点とし、10分ずつの延長は逆に押し気味に試合を進めながら引き分けた。

四日市中央工は3度目の決勝で初の栄冠。帝京は島原商(長崎)と引き分けた第63回大会に続く2度目の両校優勝となった。《共同通信》



【第44回全国社会人ラグビー】神戸製鋼V4

ラグビーの全国社会人大会最終日は8日、東大阪市の近鉄花園ラグビー場で2万8000の観衆を集めて行われ、神戸製鋼が三洋電機を破り4年連続4度目の日本一に輝いた。

4連覇は、新日鉄釜石の7連覇に次ぎ、八幡製鉄(現新日鉄八幡)に並ぶもので、公式戦(関西リーグ、全国社会人、日本選手権)40連勝。

神鋼は前半、三洋の反則に乗じて細川がPGを正確に決めて18-3とリード。後半は2トライ(2ゴール)を許したが、細川が2PGをあげて逃げ切った。三洋は6度目の決勝進出で初優勝を目ざしたが、2年連続して神鋼に夢を絶たれた。神鋼は15日の日本選手権(東京・国立競技場)で学生代表の明大と戦う。

神戸製鋼は、前半風上立つと右CTB細川の正確なオープンへのパントキックで前進、ほとん三洋電機陣内で攻めた。この攻防の間に神鋼は早い集散からラック、モールを形成。前半34分には相手ゴール前のラインアウトからモールを揮しみ、最後は大八木がトライ。15人一体となった攻めで押しまくった。守勢に回った年は自陣でオフサイド、ボールに倒れ込む重ねてしまった。これに乗じ、細川は右隅約43メートルのPGを難なく決めるなと「足技」が光った。

三洋は後半に入ってFWが奮起。3分N08ラトウの突進を足がかりにトライ、追い上げた。その後、15分から約5分間、神鋼をゴール前5メートルスクラムでクギ付けにしながら攻めきれず33分にトライ(ゴール)を決め、6点差まで詰め寄ったのが精いっぱいだった。《読売新聞》

【金丸信氏】自民党副総裁に就任

自民党竹下派会長の金丸信・元副総理が8日、副総裁に就任した。金丸氏は同日午後、同党本部で宮沢首相と会談した際、正式に副総裁就任を受諾した。22日の党大会に報告される。自民党が副総裁を置くのは7人目で、中曽根内閣時代の二階堂進氏以来、6年ぶり。金丸氏は副総裁就任後も竹下派会長の職にとどまる。

首相と金丸氏の会談は約35分間行われ、首相はとくに、旧ソ連の崩壊などで激変する世界情勢、朝鮮半島情勢、貿易摩擦が深刻化している日米関係などを挙げ、これらの懸案に政府、党を挙げて取り組む必要を強調。その上で、「党務の仕事を全部してほしい」と述べ、党務を金丸氏に全面的にゆだねる意向を示した。

これに対し、金丸氏は首相の姿勢を評価し、受諾の意向を示しながらも、「宮沢内閣は全部満点とは言えない。足らないところは何とかしなければならない」と述べ、「顔が見えない」などの批判や、先の臨時国会での政府の対応の不手際などを念頭に置いて、首相に厳しく注文をつけた。

金丸氏は首相との会談後、記者会見し、先の総裁選で竹下派が宮沢氏支持を決定したことについて「私の判断は間違っていなかった。この人と決めた以上、その人に精魂傾けて打ち込むのが人間の道だ」と述べた。《読売新聞》

【宮沢喜一首相】米・ブッシュ大統領と会談

宮沢首相とブッシュ米大統領の一回目の日米首脳会談が8日午前、東京・元赤坂の迎賓館で開かれた。

会談はまず、両首脳の個別会談で始まった後、両首脳に日米双方の主要閣僚らが加わった全体会合に移り、日米経済問題のほか安全保障、相互交流など二国間問題で意見交換したが、経済問題が論議の中心になった。

この中で、宮沢首相は、貿易不均衡是正のため内需拡大を目指し、来年度経済成長見通し(3.5%)達成に努力する意向を表明するほか、米国からの自動車部品調達目標額を94年度に190億ドル強とすることなどを示し、経済問題で対日強硬姿勢を見せるブッシュ大統領の理解を求めた。

また、政治問題では、ポスト冷戦時代の新情勢を踏まえたうえで、アジア・太平洋の平和、安定には、なお、米国のプレゼンス(存在)が必要との判断から、日米同盟関係の基礎として、安保条約の堅持を確認する。《読売新聞》

宮沢首相とブッシュ大統領の日米首脳会談は8日、東京・元赤坂の迎賓館で、午前の個別会談、全体会合に続いて、午後、ワーキングランチの形で行われ、経済問題を軸に、日米関係全般、国際情勢などを意見交換した。

これを受け両国は、同日夕、「世界成長ストラテジー(戦略)に関する共同声明」を発表、低迷する世界景気の浮揚、貿易システムの強化を目指して制作協調するとともに、我が国の内需拡大策などを通じ、両国間の貿易不均衡是正などを打ち出した。

また、ブッシュ大統領は、関税・貿易一般協定(ガット)の新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)成功に向け、アルトゥール・ドゥンケル・ガット事務総長が提示した最終合意案を枠組みとする考えを示したうえ、コメの市場開放問題を解決するよう求めた。

自動車・同部品問題では、宮沢首相は、輸入・調達拡大に努力する意向を正式に表明した。《読売新聞》

【米・ブッシュ大統領】夕食会の席上で倒れる

来日中のブッシュ米大統領は8日夜、首相官邸で開かれた宮沢首相主催の歓迎夕食会の席上、突然体の悪化を訴えて倒れた。その後大統領は歩いて会場を退席、大統領専用車で宿舎の東京・元赤坂の迎賓館に戻った。

マーリン・フィッツウォーター報道官は、同日夜の記者会見で、大統領は「インフルエンザによる胃腸炎」であり、容体は回復に向かっていることを明らかにした。ただ、大統領は、9日朝の日米ビジネスリーダーとの朝食会出席を取りやめ、また、日米首脳会談の時間もズレ込むなど日程に影響が出ている。 大統領は、昨春、不整脈で入院した経緯があり、今秋の大統領選挙での再選を目指す中で、健康不安が改めて表面化したわけで、「大統領倒れる」のニュースは、東京から世界に速報され、大きな衝撃を与えた。

歓迎夕食会は8日午後7時すぎから、首相官邸大ホールで開かれたが、同8時20分ごろ、大統領は突然、口から食物を吐き、いすから崩れ落ちるように倒れた。会場は騒然となり、隣の宮沢首相はじめ周囲の警備陣はあわてて大統領を抱きかかえた。 4、5分後、大統領は、「大丈夫だ」と言いながら、自分で立ち上がって、「ちょっと、みなさんの注意を引こうと思って」と言いながら出席者に手を振ったが、顔色は真っ青。 日本政府は急きょ、数急車の出動を要請、教急車は官邸玄関口に横づけされ、担架も運び込まれた。

この後、大統領は、バーバラ夫人を残して玄関に向かう途中、出席者と握手しようとしたが、心配げな表情でのぞきこむ宮沢首相は「(握手は)いいですから。大丈夫ですか」と見送った。 大統領は倒れてから約10分後、ホワイトハウスの関係者などに両腕を抱えられるようにして、歩いて官邸前の玄関に待機していた大統領専用車に乗り込み、宿舎の東京・元赤坂の迎賓館に戻った。迎賓館では、助けを借りずに自室に戻ったという。

突然の出来事に、両国政府関係者はショックの様子を隠せないが、夕食会はそのまま続けられ、午後9時前から宮沢首相のスピーチは予定通り行われた。首相は、あいさつの冒頭、「ブッシュ大統領は早く退席されましたが、ご自分で歩いて、先ほど迎賓館に到着された。(バーバラ)夫人がここにいますことからわかるように(大統領の容体は)大丈夫です。どうぞご安心下さい」と付け加えた。

このあと、バーバラ夫人が「今日、大使と組んで、天皇陛下、皇太子殿下とテニスを一緒にやらせていただきましたが、ひどく負けたわけです。ですから私どもが思っていたよりも疲れていたようです」と、緊張した会場をなごますようにあいさつをした。さらに、大統領に代わってブレント・スコウクロフト大統領補佐官が予定していた大統領あいさつを代読した。《読売新聞》

宮沢首相は8日夜、ブッシュ米大統領の容体について、「ちょっと(食物を)もどした。長旅だったし、テニスもしたし、お疲れになったのだろう。だが、大したことがなくてよかった」と述べた。 第二回首脳会談については、「もちろん予定通りだろう」と述べた。首相官邸や都内の私邸前で記者団の質問に答えた。《読売新聞》



1月8日のできごと