平成3060日目
1997/05/25
この日のできごと(何の日)
【大相撲夏場所千秋楽】曙関、13場所ぶり9度目の優勝
大相撲夏場所千秋楽(25日・両国国技館)横綱曙が決定戦の末、13場所ぶり9度目の優勝を逆転で飾った。曙は、結びの一番で横綱貴乃花を右下手投げで下し、13勝2敗で貴乃花と並んだ。優勝決定戦では226キロの巨体を生かして貴乃花を浴びせ倒し、平成7年春場所以来の賜杯を手にした。
優勝決定戦が行われたのは先場所に続き54回目で、1差で追う力士が直接対決に勝って逆転優勝したのは昭和22年に決定戦制度ができてから6度目。新関脇土佐ノ海は小城錦を押し倒して10勝目をマーク。名古屋場所は7月6日から愛知県体育館で行われる。《共同通信》
◇
曙が貴乃花に勝った。それも2番続けて。「持っている力を全部出しきって、感無量です」大逆転でもぎとった13場所ぶりの優勝は、完全復活までの苦しい思いも、横綱同士としては恥ずかしい貴乃花戦7連敗(先場所の決定戦を含む)の屈辱も、まとめて吹き飛ばしたに違いない。
平成7年春場所で8度目の優勝を飾った後、曙は長いトンネルに入った。けがで3場所連続休場もあった。泥酔騒動や結婚問題で世間を騒がせたこともあった。優勝争いに加わってもここ一番では精神面のもろさが出た。着々と優勝を重ねて大横綱への道を歩む貴乃花との差は開く一方。もう二度と優勝できないのでは、という声すら上がった。
2年間のつらい日々のことを聞かれて、曙は「一生懸命やってよかった」と繰り返した。努力に対する最高の報いである勝利が、すべてを忘れさせたのかもしれない。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【競馬・第58回オークス】
競馬の4歳クラシックレース、第58回オークス(G1)は25日、東京競馬場の2400メートル芝コースに16頭が出走して争われ、2番人気のメジロドーベル(吉田豊騎乗)が2分27秒7で優勝、賞金9700万円を獲得した。《共同通信》
【タリバン】アフガン北部3州も制圧
アフガニスタンからの報道によると、イスラム原理主義勢力タリバンは24日に北部の要衝マザリシャリフを制圧したのに続き、25日にはクンドースなど北部3州も勢力下に収めた。タリバンが全土を完全掌握するのは必至の情勢で、89年のソ連軍撤退後内戦状態にあったアフガニスタンは新たな局面を迎えた。
マザリシャリフはタリバンと対立するドスタム将軍派の拠点だったが、同派幹部を含め多数の離脱者が出たため、大きな戦闘はなかったという。ドスタム将軍はウズベキスタン経由でトルコに逃れた模様。
残る反タリバン勢力は北部パンジシール渓谷に拠点を置くラバニ前大統領のマスード元国防相派とイスラム教シーア派だけとなった。《日経新聞》
【橋本龍太郎首相】銀行法「改正必要」
橋本龍太郎首相は25日夕、第一勧業銀行が総会屋グループ融資で大蔵省に虚偽報告していた問題について「現行の刑事罰が軽くて、抑止力にならないのであれば、刑を重くするしかない」と述べ、銀行法で50万円以下の罰金と規定されている虚偽報告の罰則を、強化する方向での改正が必要との考えを表明した。首相公邸で記者団の質問に答えた。
首相は「検査が不十分であれば大蔵省の検査体制に問題があることになるし、偽造、偽証があれば銀行側の問題だ」と指摘。「恥を知る人間であれば、刑事罰が科せられるということは犯罪だから大変なことだ」と重ねて第一勧銀の姿勢を批判。重罰化について「当然のことだろう」と述べた。
銀行法では、蔵相の免許を受けずに銀行業を営んだ場合は、3年以下の懲役または300万円以下の罰金。業務停止命令に違反すると、1年以下の懲役か100万円以下の罰金に処せられる。しかし業務報告書を提出しなかったり、虚偽報告したケースでは、懲役刑に問われず、罰金も最高50万円と比較的軽い。
このため罰則の強化策としては、同法63条を改正して、虚偽報告者への懲役や罰金の大幅な引き上げが検討される見通しだ。《共同通信》