平成3059日目

平成9年5月24日(土)

1997/05/24

【イラン大統領選挙】ハタミ氏が圧勝

ラフサンジャニ大統領の任期満了に伴うイラン大統領選挙は24日夕(日本時間同日深夜)までの開票(推定開票率81%)の結果、穏健派と急進派が相乗りしたハタミ師(元イスラム指導相)が約68%の得票率となり、憲法上の条件である投票総数の過半数獲得を確実にして当選を決めた。

本命視されたイスラム保守派のナテクヌーリ師(国会議長)は同日、敗北を認め、ハタミ師の当選を祝福する声明を発表した。ハタミ政権の発足は8月の予定。

ナテクヌーリ師は、最高指導者ハメネイ師に近く、現体制側の本流候補。一方、穏健な社会政策を掲げるハタミ師は野党的な立場とみなされ、現行のイスラム体制への批判票、変化を求める国民の支持を集めた。選挙結果がイラン指導部に大きな衝撃を与えるのは確実で、内政面で一定の見直しを迫られよう。

しかし、新大統領の権限は、ハメネイ師、大統領退任後も国家の政策全般を策定する「最高評議会」議長を務めるラフサンジャニ師に次ぐ事実上ナンバー3になるとみられ、外交を含む基本政策に大きな変更はない見通しだ。

選挙実施本部の発表によると、開票総数は約2270万票で、ハタミ師1549万票、ナテクヌーリ師595万票、ザバレイ司法府副代表62万票など。

イスラム指導相時代の開放的な文化政策で知られるハタミ師は、ラフサンジャニ大統領派高官らによる穏健派政治組織「建設の奉仕者」と急進派組織「闘う聖職者たち」が擁立。選挙戦で女性、若者への社会政策や言論の自由の必要性を訴えた。このため10代の若者など政治に無関心とみられた階層も多く投票し、投票総数はイランの選挙で過去最高に達した。

ナテクヌーリ師は国会議長の知名度に加え、イスラム保守派のイラン最有力の政治組織「闘う聖職者協会」や、財界に当たるバザール商人層の支持を受け、本命視されていた。選挙を監督する立場の護憲評議会やハメネイ師はナテクヌーリ師寄りの発言を行っていた。《共同通信》



【大相撲夏場所】14日目

大相撲夏場所14日目(24日・両国国技館)1敗の横綱貴乃花と、2敗の横綱曙はともに勝ち、優勝決定は千秋楽に持ち越された。結びの一番で貴乃花が曙を倒せば2場所連続17度目の優勝、夏場所5連覇が決まる。曙が勝てば二人の優勝決定戦。曙が結び、決定戦と連勝すると2場所ぶり9度目の優勝となる。この日の両横綱は、貴乃花が大関武蔵丸を左上手投げで下し、曙は大関貴ノ浪を押し出した。関脇土佐ノ海は栃乃和歌を押し出して9勝5敗。小結武双山は9敗目を喫し、12場所守った三役から来場所は平幕に転落する。小城錦が11勝、栃東が10勝目を挙げた。《共同通信》

【Jリーグ第1ステージ】第10節

Jリーグ第1ステージ第10節(24日・カシマスタジアムほか=8試合)鹿島アントラーズが京都サンガに4−0で圧勝し、試合のなかった柏レイソルに代わって再びトップに立った。前節3、4位の対決となった横浜フリューゲルス−ガンバ大阪は横浜Fが後半終了直前、山口の決勝ゴールで振り切った。横浜マリノスはアビスパ福岡を3−1で、ジュビロ磐田は浦和レッズに2−0と、上位チームがそれぞれ快勝した。《共同通信》

【WBAジュニアライト級タイトル戦】松本好二選手、戴冠ならず

世界ボクシング協会(WBA)ジュニアライト級タイトルマッチ12回戦は24日、韓国の水原体育館で行われ、挑戦者で同級9位の松本好二(ヨネクラ)は、チャンピオンの崔龍洙(韓国)に0-3の判定負けを喫し、二度目の世界挑戦に失敗した。松本の戦績は30戦24勝(13KO)5敗1分け。

松本は序盤、接近戦から果敢に攻めてペースをつかんだ。しかし、決定的なチャンスはなく、中盤から地力とスタミナで勝る崔が、右の強打でポイントを挙げた。

これで日本選手の世界挑戦は12戦連続失敗となり、2月20日に当時の世界ボクシング評議会(WBC)ジュニアバンタム級王者、川島郭志(ヨネクラ)が敗れて以来、日本人世界王者は依然として不在。崔は五度目の防衛に成功した。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】聖域設けず歳出削減

橋本龍太郎首相は24日、自民党本部で開いた全国青年活動者研修会で講演し、大詰めを迎えている財政構造改革について「聖域を設けている余裕はない。一律に削減するのではなく、必要度の低い所は思い切って削減する」と述べ、歳出削減策の取りまとめでは一切の聖域を設けず、項目によってメリハリをつける方針を強調した。

橋本内閣の掲げる行政改革など6つの改革については「ばらばらに進めていく余裕はない」とし、一体で進める必要性を強調。

特に社会保障制度の改革では「高齢化、少子化に備えて、自己負担が増えても抜本的な改革が必要だ」と語り、一層の負担増もやむを得ないとの認識を示した。《日経新聞》

【池田行彦外相】英・クック外相と会談

池田行彦外相は24日午後(日本時間同日夜)、クック英外相とロンドン市内の外相公邸で会談、テロ対策で日英両国が協力を進めることで一致した。経済を中心とする両国の良好な関係を維持、強化することも確認した。

池田外相はペルーの大使公邸人質事件で英国から情報面などで支援を受けたことに謝意を表明。クック外相は「テロには断固たる措置を取るべきだ。今後ともテロ対策で日本と協力したい」と述べ、池田外相も同意した。

両外相は第二次大戦中、旧日本軍の捕虜となった英国人に対する補償問題について、今後も協議を継続することを申し合わせた。

池田外相はブレア首相、クック外相の早期訪日を要請、クック外相は「必ず早い時期に訪日するよう進言したい」と約束した。来年5月に予定されている天皇、皇后両陛下の英国訪問に向け、両国が協力することを確認した。

香港返還を控えた中国情勢について、クック外相は「中国が法の支配や人権、民主化を尊重することが大事だ」と指摘した。《共同通信》



5月24日のできごと