平成3061日目

平成9年5月26日(月)

1997/05/26

【橋本龍太郎首相】沖縄県・大田昌秀知事と会談

橋本龍太郎首相は26日夕、首相官邸で沖縄県の大田昌秀知事と会談、この後都内のホテルで夕食を共にしながら、約4時間懇談した。4月の米軍用地特別措置法(特措法)改正後、二人が会うのは初めてで、同問題でぎくしゃくしていた政府と県の関係修復を図った。

会談で、首相は沖縄の経済振興について「(米軍用地の暫定使用期間に入った)5月14日以降も真剣に取り組んでいる」と述べ、今後も沖縄振興に積極的に取り組んでいく考えを強調した。大田知事は「国際都市形成基本計画実現に向けて、政府がどのような具体的政策を出すか期待している」と、大胆な規制緩和など政府の沖縄振興策に強い期待感を示した。

首相は4月のワシントンでの日米首脳会談について報告。普天間飛行場の代替海上ヘリポート建設についてはキャンプ・シュワブ沖での事前調査が始まったことを評価し「政府としても(実現に向けて)頑張っている」と述べた。

知事は夜の懇談で、沖縄県から国費で米国に留学生を派遣する制度の創設に触れ「経済振興も大事だが、人材育成も重要だ。今の沖縄には明るい希望を持てるきっかけが必要だ」と、謝意を表明した。《共同通信》



【尖閣諸島】香港、台湾の漁船など3隻が領海進入

尖閣諸島の領有権を主張する台湾、香港の活動家グループの乗った漁船など約30隻が26日、同諸島の領海周辺水域に到着、このうち計3隻が領海内に侵入した。活動家は海上保安庁の巡視船艇に飛び乗ったり、海中に飛び込むなどの抗議行動を展開したが、抗議船団はいずれも同日午後4時すぎまでに領海外へ出て台湾へ向かった。

巡視艇に飛び乗った香港、台湾の活動家計3人は台湾側の船にいずれも引き渡された。与謝野馨官房副長官は記者会見でこのうち香港活動家2人について「入管難民法違反と考えられるので身柄拘束した上で、強制退去処分にした」と発表した。《共同通信》

【東海道新幹線・品川駅】起工式

JR東海が東海道新幹線の輸送力増強のため建設する新幹線品川駅の起工式が26日午前、関係者約70人が参加して東京都港区のJR品川駅近くの建設予定地で行われた。

新駅の開業は2003年度の予定。工事費は約950億円。今後品川駅付近を走る同新幹線の高架橋を約1.9キロに渡り撤去し、線路を地上に移設。長さ410メートルのホーム2つを建設する。《日経新聞》

【兵庫県相生市】ポリ袋に16歳少年の遺体

26日正午ごろ、兵庫県相生市相生の空き地で、黒いポリ袋に包まれた遺体が手押し車の上に放置されていると110番通報があった。県警相生署の調べで、遺体は大阪府門真市の土木作業員、Aさん(16)と判明した。頭部を鈍器で殴られたような跡があり、同署は殺人事件として捜査を始め、Aさんの後輩で相生市内の中学3年生の少年(15)を殺人、死体遺棄容疑で逮捕した。

調べでは、この少年は25日午前3時ごろ、自宅でAさんの頭をバットのようなもので数回殴打し殺害。遺体をポリ袋にくるむなどして捨てた疑い。Aさんは相生市内の祭りを見るため、24日夜、少年宅を訪れていた。

遺体の発見場所近くに住むこの少年が26日午前中から行方が分からなくなっていたことから、同署などが捜査。同日午後姫路市内で友人と一緒にいた少年から事情を聞いたところ、犯行を認めた。

調べに対し少年は「金をせびられたうえ、殴るけるの暴行を受けたため、このままではやられると思って殺した」と供述しているという。《日経新聞》

【仏・ジュベ首相】辞意表明

フランスのジュベ首相は26日、野党、保守・中道連合の指導者との会合で、6月1日のフランス下院総選挙第二回投票で、与党が勝利した場合でも、首相職を辞任すると表明した。首相は「わたしの役割は終わった、われわれは、新首相による内閣が必要だ」と語った。

首相は、下院総選挙で与党を率いてきたが、25日の第一回投票で、与党が予想外の苦戦を強いられ、最終的に過半数を維持できない可能性が出てきたことから引責辞任を決断したとみられる。セガン前下院議長など与党の一部幹部の間からもジュベ首相の退陣を求めるが出ていた。首相は会合の前に、シラク大統領と会談して、辞任を決断した。

民間調査機関による第二回投票まで見込んだ予測では、与党の共和国連合(RPR)とフランス民主連合(UDF)で構成する保守・中道連合の最終的な獲得議席は255−287。これに対し、社会党と共産党の議席は259−305に達するとみられ、与党の劣勢は明らかだった。与党側は、支持率が低迷していたジュベ首相を「党の表看板」から外すことで、第二回投票へ向けた陣営の立て直しを急ぐ構えとみられる。《共同通信》



5月26日のできごと