平成10148日目

2016/10/20

この日のできごと(何の日)

【レスリング・伊調馨選手】国民栄誉賞受賞

リオデジャネイロ五輪レスリング女子58キロ級で金メダルを獲得し、女子個人種目で五輪史上初の4連覇を達成した伊調馨選手(32)に20日、国民栄誉賞が授与された。安倍晋三首相は首相官邸で開いた授与式で「最後まで勝負をあきらめずに国民に深い感動と勇気を与えた」とたたえ、記念品として鳳凰柄を刺しゅうした金色の西陣織の帯を贈った。

10月20日のできごと(何の日)【レスリング・伊調馨選手】国民栄誉賞受賞
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伊調選手は紫地の振り袖で出席し、父春行さんや、アテネ、北京両五輪レスリング銀メダリストの姉千春さんらも同席した。式典後、伊調選手は「身の引き締まる思いがふつふつとわき上がってきた」と喜びを語り、2020年東京五輪に向けて「いろんな選択肢を考え中。自分自身進歩していければいい」と述べた。国民栄誉賞の受賞は伊調選手で24例目。女子レスリングでは、12年に受賞した吉田沙保里選手に次いで2人目となる。《毎日新聞》

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【プロ野球・ドラフト会議】

プロ野球の新人選手選択(ドラフト)会議が20日、東京都内のホテルであり、注目された最速156キロ右腕の田中正義投手(創価大)は5球団が競合し、抽選の末にソフトバンクが交渉権を得た。大学日本代表で主将を務めた柳裕也投手(明大)は2球団が重複し、中日が交渉権を引き当てた。

今夏の甲子園で優勝した栃木・作新学院高の右腕・今井達也投手は西武が単独指名。寺島成輝投手(大阪・履正社高)はヤクルト、藤平尚真投手(横浜高)は楽天がそれぞれ単独指名した。首都大学リーグで53イニング連続無失点のリーグタイ記録を樹立した佐々木千隼投手(桜美林大)は、外れ1位では異例の5球団が重複し、ロッテが交渉権を獲得した。《朝日新聞》

20日、東京都内のホテルで開かれたプロ野球の新人選択(ドラフト)会議。高校ナンバーワン左腕の呼び声が高い寺島成輝(履正社高・投手)は、履正社で6学年上の山田と同じヤクルトから1位指名を受けた。史上初の2年連続トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を達成した強打者とチームメートになることについて「すごい結果を残している先輩と野球できるのはうれしい」と、希望に胸を膨らませた。

大阪府豊中市の同校で、報道陣の前でテレビ中継を見守った寺島は終始、リラックスした表情。それでも「思ったより緊張した。どこでもいいから1位がよかったので、名前を呼ばれた時はゾワッとした」と振り返った。《毎日新聞》

【日本、ASEAN】局長級会議

政府は20日、国境を越えたサイバー攻撃に対処するため、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の情報通信関係省庁との局長級会議を東京都内で開いた。21日までで、電力など重要インフラの防御力強化や情報漏えい対策などを議論する。

会議は2009年に始まり今回が9回目。内閣サイバーセキュリティセンター長の中島明彦官房副長官補は「官民組織への攻撃は増加し、深刻化している。国際協力が不可欠だ」と述べた。

政府はASEANとの連携強化を通じ、情報の自由な流通を重視する観点から、サイバー空間を巡る国際ルールの整備に積極関与する方針だ。《共同通信》

【三菱自動車】日産傘下入り

日産自動車は20日、燃費不正問題で経営危機に陥った三菱自動車への出資手続きを終え、傘下に収めたと発表した。カルロス・ゴーン社長が12月以降、三菱自会長を兼務することも表明。ゴーン氏は日産の筆頭株主、仏ルノー会長も務めており3社を一体的に指揮することでグループ全体の収益力拡大を急ぐが、三菱自の再建への道のりは遠い。

日産は三菱自に2373億円を出資し、三菱自株の34%を握る筆頭株主になった。ルノー・日産連合に三菱自を加えた世界販売は2015年で959万台となり、首位のトヨタ自動車(1015万台)、独フォルクスワーゲン(993万台)、米ゼネラル・モーターズ(984万台)に続く世界4位となる。

日産はゴーン氏を含む幹部4人を三菱自の取締役に、1人を取締役に次ぐ最高執行責任者(COO)として派遣。三菱自の益子修会長兼社長は社長兼最高経営責任者(CEO)として続投させ、再建の陣頭指揮を執らせる。

ゴーン氏は20日、東京都内で記者会見し、「三菱自と益子氏をサポートする。私の会長としての責任は、三菱自に透明性や戦略があり、ルノー・日産連合との関係が円滑だと確認することだ」と述べた。三菱自の会長兼務で日産に関わる時間が減るため、日産の西川広人・チーフコンペティティブオフィサーを11月1日付で日産の共同CEOに昇格させる人事も発表した。《毎日新聞》

【民進党・蓮舫代表】福島第1原発を視察

民進党の蓮舫代表は20日、代表就任後初めて福島県を訪問し、東京電力福島第1原発の廃炉作業の現状や、同県いわき市の仮設住宅を視察した。この後、原発政策に関し「脱原発依存」に向け、道筋を明確にしていく考えを記者団に示した。

蓮舫氏は「再稼働ありきでは国民の理解は得られない。原発に頼らず、新エネルギーで産業や雇用を生む具体的なロードマップを示したい」と述べた。

福島第1原発で蓮舫氏は、事故時の対応拠点だった免震重要棟や、原発周囲の地中を壁状に凍らせる汚染水対策「凍土遮水壁」の冷却設備などを見て回った。バスで原子炉建屋周辺も訪れた。《共同通信》

【米山隆一次期新潟知事】共産など3党訪問

新潟県知事選で当選した米山隆一氏は20日、東京都内で共産党の志位和夫委員長や自由党の小沢一郎共同代表、社民党の吉田忠智党首と相次いで面会した。3党は16日投開票の知事選で、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に慎重な立場を打ち出した米山氏を推薦し、米山氏は与党推薦の候補を破り初当選した。

共産党本部では大勢の職員に拍手で迎えられた米山氏は「皆さんと一緒に約束したことを実現する第一歩だ」とあいさつ。志位氏は「子どもたちの命と暮らしに心配がない新潟をつくるという訴えだったが、中心に来る問題が原発だった」と再稼働への慎重姿勢が支持を得たと強調した。《共同通信》

【中国・習近平国家主席】フィリピン・ドゥテルテ大統領と会談

中国の習近平国家主席とフィリピンのドゥテルテ大統領は20日、北京で会談し、焦点の南シナ海の領有権争いについて、対話で解決を探ることで一致した。習氏は争いを「一時棚上げできる」と呼びかけ、インフラ建設などで支援すると表明した。中比関係が改善に向かえば、中国の海洋進出を懸念する日米は戦略の練り直しを迫られる。

南シナ海の領有権を巡っては、フィリピンのアキノ前政権が2013年、中国をオランダ・ハーグの仲裁裁判所に提訴。16年7月に中国の主張を退ける判決が出たが、直前に就任したドゥテルテ大統領は判決にこだわらない考えを示してきた。

中国側によると、習氏は会談で南シナ海を巡る争いを「2カ国対話でコントロールするのが政治の知恵だ」と持ちかけた。ドゥテルテ氏は関係改善への意欲を示したうえで、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)による融資などフィリピンへの経済支援に期待を表明した。

両国は会談後、鉄道などフィリピンでのインフラ開発のほか経済貿易、麻薬犯罪対策、テロ対策など13分野の協力文書に署名した。製鉄所の建設や鉄道・港湾の整備で協力する。比大統領府によると、中国は麻薬中毒者の更生事業などに90億ドル(約9300億円)超を融資すると約束した。

ドゥテルテ氏は21日に帰国し、25~27日には日本を訪れる。日本は巡視船を供与するなどフィリピンと海洋警備で協力関係を築いている。安倍晋三首相との首脳会談で中比関係をどう説明するかも関心を集めそうだ。《日経新聞》

【フィリピン・ドゥテルテ大統領】「米と決別」

中国を訪問しているフィリピンのドゥテルテ大統領は20日、北京の人民大会堂で開催された経済フォーラムで、伝統的な同盟国である米国との関係について、「軍事的にも経済的にも米国と決別する」と述べた。ロイター通信が報じた。

発言の真意は明確でないが、米政府高官は発言に強い不快感を表明。ドゥテルテ氏の暴言で揺れてきた米比関係のさらなる混乱要因となることは避けられない。

フォーラムには、中国共産党序列7位の張高麗副首相や両国の企業関係者ら200人以上が出席。ドゥテルテ氏は今後、ロシアのプーチン大統領と対話を進める意向も示した。自らが進める強硬な麻薬撲滅対策が欧米から人権上の批判を浴びていることへの牽制の意図もあるとみられる。

発言に対し、米国務省のカービー報道官は20日の記者会見で、「米国とフィリピンが築いてきた友好関係と合致しない。大統領の真意は何か、説明を求める」と述べ、不快感を示した。《産経新聞》

【中国】邦人1人の死刑執行

中国広東省東莞市で20日午後、薬物売買の罪で死刑が確定していた日本人の男に刑が執行された。中国での日本人への死刑執行は、1972年の日中国交正常化後で7人目。日中関係筋が明らかにした。

同筋などによると、男は東莞市で計約8キロの覚醒剤を購入したとして、2011年に死刑判決を受けた。共犯の別の男には執行猶予付きの死刑判決が言い渡された。

中国は薬物犯罪に対して厳罰で臨んでおり、50グラム以上の覚醒剤密輸は最高刑で死刑。《共同通信》

【平尾誠二さん】死去

神戸製鋼ラグビー部ゼネラルマネジャーの平尾誠二さんが、20日に53歳で死去した。昨秋から体調を崩していた。

神戸製鋼を7年連続日本一に導いた「ミスター・ラグビー」は、プレースタイル、生きざまともに「個性」を重んじた生涯だった。京都・伏見工高3年の1980年度に主将として全国高校大会で初優勝、同志社大では82年度から大学選手権3連覇。2年生で日本代表となり、神戸製鋼では88年度から新日鉄釜石に並ぶ日本選手権7連覇を果たした。

FWとバックスが区別なくボールをつないでいく独自の「神鋼ラグビー」を作り上げ、人気を集めた。97年に史上最年少の34歳で日本代表監督に就任し、99年の第4回ワールドカップを指揮した。《毎日新聞》

【田部井淳子さん】死去

女性で世界初のエベレスト(中国名・チョモランマ)登頂に成功し、日本の女性登山家の草分けとして活躍した田部井淳子さんが20日午前10時、腹膜がんのため埼玉県内の病院で死去した。77歳だった。

福島県生まれ。昭和女子大を卒業後、社会人山岳会に入会。1969年、「女子だけで海外遠征を」を合言葉に女子登攀(とうはん)クラブを設立した。

75年、エベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として世界最高峰のエベレスト(8848メートル)に女性として初登頂。当時、山で知り合った夫との間に1児があり、“ママさん登山家”の快挙だった。2度目の出産を挟み、92年には女性で初めて世界7大陸の最高峰登頂をなし遂げた。《日経新聞》



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