令和1954日目

2024/09/04

この日のできごと(何の日)

【日豪防衛相会談】

木原稔防衛相が4日、オーストラリア・メルボルンを訪問し、マールズ副首相兼国防相と会談した。双方は、長射程ミサイルを活用した反撃能力(敵基地攻撃能力)や長距離打撃力の整備に向けて協力することで合意。先月の中国軍機による日本領空侵犯を含む「中国による地域の緊張を一層高める軍事活動」への懸念を共有した。会談後、木原氏が記者団に明らかにした。

オーストラリア海軍が導入を計画する新型艦について日本は入札する方針を固めており、この日の会談で議題に上ったとみられる。木原氏は「オーストラリア側が(日本の護衛艦に)関心を表明し、私たちは情報提供をしている。それ以上のやりとりなど詳細は差し控えたい」と述べるにとどめた。

木原氏は5日に上川陽子外相と合流し、オーストラリアとの外務・防衛閣僚協議(2プラス2)に臨む。

日本は反撃能力整備に向け、国内で制約がある長射程ミサイルの発射試験をオーストラリア国内で行うことを検討。オーストラリアも防衛戦略で長射程ミサイルの購入計画を打ち出している。《共同通信》


【関西空港】開港30年

関西空港は4日、1994年の開港から30年を迎えた。乗り入れする国内航空各社のスタッフらは感謝の気持ちを込め、駐機場で横断幕を掲げて出発便を見送るイベントを開いた。

午前9時ごろ、約140人の乗客を乗せて走り出した日本航空の機体に、各航空会社の客室乗務員や地上職員らが横断幕を持って、手を振った。「Thanks to all of you」と書かれたメッセージを見て、搭乗前の乗客も笑顔で撮影していた。

ターミナル内の国内、国際線到着フロアなどでは、運営会社関西エアポートの職員らが同社公式キャラクター「そらやん」の記念ステッカーを利用客に配布した。《共同通信》

【プロ野球・4日】

オ4―0西

オリックスの山下は直球と変化球のコンビネーションがさえ、7回5安打無失点で3勝目。継投も決まった。打線は二回に杉本の9号ソロで先制し、五回に杉本の2点打などで3点を加えた。西武は好機で1本が出ず、隅田が9敗目。

ソ5―8日

日本ハムが終盤に逆転勝ち。2―5の九回に田宮と石井、水谷の適時打、清宮の2ランなどで一挙6点を奪った。5番手の山本拓が5勝目。ソフトバンクは抑えの松本裕が先頭に四球を与えて降板し、代わった大山と岩井が痛打された。

D6―1広

DeNAが5連勝。一回に梶原、蝦名、佐野の3連打で2得点。さらに宮崎が3ランを放ち主導権を握った。直後に1点を失ったが、二回は梶原がソロ本塁打。ジャクソンが6回1失点で6勝目。広島は序盤にアドゥワが崩れ2連敗。

巨0―3ヤ

ヤクルトは吉村がプロ2年目で初完投を完封で果たした。緩急とテンポが光り、9安打無四球で6月21日以来の白星となる6勝目。打線は四回にオスナの2点本塁打で先制し、八回は中村の適時打で加点。巨人は攻撃陣が低調だった。

神9―4中

阪神が一回、6連打で6点を奪う集中打を見せた。2点を追う攻撃で森下の2点二塁打、佐藤輝の2点打、井上の2ランが出て主導権を握った。村上は六回途中まで4失点で6勝目。中日の小笠原は立ち上がりに崩れて10敗目を喫した。《共同通信》

【東京株式市場】

4日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が急落した。終値は前日比1638円70銭安の3万7047円61銭だった。終値として8月15日以来、約3週間ぶりの安値水準。下げ幅は今年3番目の大きさ。前日の米国株安が波及し、平均株価への影響が大きい半導体関連株を中心に売り注文が膨らみ、全面安の展開となった。外国為替相場で円高ドル安が進行し、輸出関連株の重荷となった。

東証株価指数(TOPIX)は99.78ポイント安の2633.49。出来高は約20億700万株だった。

朝方から幅広い銘柄が売られた。午後は下げ幅が一時1800円を超え、節目の3万7000円を下回った。円相場は一時、1ドル=144円台まで円高が進み、機械や電機など輸出関連株の下落が目立った。平均株価の終値の下落率は約4.2%だった。

前日の米国市場は8月の米製造業総合景況指数が市場予想を下回り、リスク回避の売りが先行。主要な株価指数が軒並み下落した。特に米半導体大手エヌビディア株が大幅下落し、4日の東京市場の半導体関連株安につながった。《共同通信》

【ボルボ】30年のEV専業化目標撤回

スウェーデンの高級車メーカー、ボルボ・カーは4日、2030年までに電気自動車(EV)の専業になるとの目標を撤回すると発表した。世界的なEVの販売減速を受け、一部でハイブリッド車(HV)の販売を続ける。「完全電動化という長期的な目標には引き続きコミットする」と説明している。

ボルボのローワン最高経営責任者(CEO)は「電動化への移行が直線的でないことは明らかだ」と指摘し、市場が成長するスピードに応じて柔軟に対応する必要性を強調した。

ボルボは30年までにエンジン車やHVの販売を終える方針を示していた。《共同通信》

【パリ・パラリンピック】

パリ・パラリンピック第8日(4日)車いすテニス準決勝で、女子シングルスの上地結衣(三井住友銀行)はオランダ選手、男子ダブルスの小田凱人(東海理化)三木拓也(トヨタ自動車)組はスペインのペアに勝って決勝に進み、ともに銀メダル以上が決まった。

競泳女子は100メートル自由形(視覚障害S12)の辻内彩野と、200メートル個人メドレー(知的障害)で18歳の木下あいら(ともに三菱商事)が3位に入った。男子200メートル個人メドレー(知的障害)の山口尚秀(四国ガス)は8位だった。

ゴールボール男子の日本は準決勝で中国に快勝し、銀メダル以上が確定。ボッチャでチーム(脳性まひ)の日本はインドネシアとの準決勝に敗れ、3位決定戦に回った。

陸上男子走り幅跳び(義足・機能障害T64)はマルクス・レーム(ドイツ)が8メートル13で4連覇を果たした。

上地結衣の話 終盤は自分のギア、集中力が上がった。最後まで諦めずに頑張れた。勝てて良かった。とてもうれしい。決勝は、自信を持って最後まで戦い抜きたい。

小田凱人の話 1セット目は落としたが、かなりいい感覚はあった。第2セットは動きがすごく良く、その流れでマッチタイブレークに入れて良かった。とても楽しめた。

三木拓也の話 泥くさく勝ちにくる強敵だということは分かっていた。会場と選手、全員で一体感をつくれた。その中でプレーができて、すごく幸せだった。最近の試合は冷静に徹して、終わっちゃう感じだった。感情的になる試合はなかったが、ここで出し切らなかったら一生後悔すると思った。最高。(小田とプレーして)本当に成長させてもらっている。2人でトップに立ちたい。

辻内彩野の話 (予選が)2番だったので、3位というのはちょっと悔しいところはあるが(表彰台に)食い込むことができてうれしい気持ちの方が勝っている。

木下あいらの話 すごくうれしい。いい調子ではなかったけど、全力で泳げた。最後の自由形はがむしゃらにいった。メダルは重みがあって頑張ってきて良かったと思えた。《共同通信》

【ウクライナ侵攻】

ウクライナ非常事態庁は4日、ロシア軍による3日の中部ポルタワ市への弾道ミサイル攻撃の死者が53人となり、負傷者が290人以上に上ったと発表した。4日早朝にも西部の主要都市リビウ駅に近い市街地に巡航ミサイルによる攻撃があり、市長などによると、子どもを含む7人が死亡、60人以上が負傷した。

ウクライナ軍によると、ポルタワへの攻撃は弾道ミサイル「イスカンデル」2発によるもので、軍の教育機関や、隣接する病院敷地が被害を受けた。ロイター通信は1度の攻撃として今年最悪の犠牲者が出たと伝えた。

国防省は、空襲警報発令から着弾までの時間が極めて短く、被害が拡大したとの見方を示した。《共同通信》

【イスラエル・パレスチナ情勢】

パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルとイスラム組織ハマスは4日、ガザの停戦と人質解放交渉が妥結に至らないのは相手に責任があるとし、非難の応酬を繰り広げた。ネタニヤフ首相は外国メディア向けに開いた会見で「ハマスが全て拒否している」と強調。ハマスは、ネタニヤフ氏が人質の命を危険にさらしていると主張した。

停戦交渉はガザ・エジプト境界でのイスラエル軍の駐留が争点で、早期合意は難しい情勢だ。

イスラエル軍はハマスが拘束していた人質6人の遺体を発見したと1日に発表。ハマスは4日、うち男女2人の生前の映像を公開し、イスラエルに圧力をかけた。男性は映像の中でネタニヤフ氏について「交渉せず、われわれをただ殺そうとしている」と強く批判した。

6人は遺体で発見される数日前に至近距離から銃で撃たれたとされる。イスラエルでは、6人の死はネタニヤフ氏が交渉妥結を遅らせているせいだとして、早期合意を求める大規模なデモに発展しており、4日夜も続いた。《共同通信》

【MLB】

米大リーグは4日、各地で行われ、カブスの今永はシカゴでのパイレーツ戦に先発し、7回無安打無失点、7三振の快投で12勝目(3敗)を挙げた。チームは3投手の継投で無安打無得点試合を達成し、12―0と快勝した。「3番・指名打者」で出場した鈴木は4打数2安打。

パドレスのダルビッシュはタイガース戦に先発して5月29日以来のメジャー復帰を果たし、2回2/3を4安打3失点で勝敗は付かなかった。三回途中から2番手で登板した松井は1回1/3を1安打2失点。チームは延長十回、6―5でサヨナラ勝ちして3連勝とした。

ドジャース大谷、レッドソックス吉田はともに4打数無安打だった。《共同通信》

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