令和1953日目
2024/09/03
この日のできごと(何の日)
【ボクシング】井上尚弥選手、TKOで4団体防衛
ボクシングのダブル世界戦が3日、東京・有明アリーナで行われ、世界スーパーバンタム級主要4団体統一王者の井上尚弥が元同級世界王者のTJ・ドヘニー(アイルランド)を7回16秒TKOで下し、4団体の王座を防衛した。世界戦通算23勝目で井岡一翔を抜き、日本選手歴代単独1位となった。井上尚は28戦全勝(25KO)、ドヘニーは26勝(20KO)5敗。
世界ボクシング機構(WBO)バンタム級王者の武居由樹は元フライ級世界王者の比嘉大吾に3―0の判定で勝ち、初防衛を果たした。アッパーを効果的に当ててポイントを稼いだ。武居は10戦全勝(8KO)、比嘉は21勝(19KO)3敗1分け。《共同通信》
【奄美大島】マングース根絶宣言
環境省は3日、世界自然遺産に登録されている鹿児島県・奄美大島で、希少種を食べるなど、生態系に被害を及ぼしてしまうため防除を進めてきた外来種マングースについて、根絶したと宣言した。2018年4月を最後に捕獲数がゼロとなっていることなどから、奄美市で開いた有識者による検討会が同日午前、「根絶した確率が極めて高い」と評価していた。
環境省によると、奄美大島ほどの大きさの島で、広く長期間定着したマングースの根絶が成功すれば、世界的にもまれな事例だという。
マングースはハブ対策として1979年、奄美大島に約30匹が放たれた。しかし、ハブは夜行性で、日中に行動するマングースが襲うことはほとんどなく、天敵にはならなかった。
2000年には約1万匹前後に急増。農作物や在来種への被害が相次ぎ、01〜02年ごろ、国の特別天然記念物アマミノクロウサギは移入前の2割程度に減った。
環境省は00年から本格的な防除事業を始めた。05年施行の外来生物法に基づき、同年、マングースを特定外来生物に指定した。《共同通信》
【プロ野球・3日】
ソ3―6日
日本ハムの伊藤は伸びのある速球を軸に7回3失点で、自己最多、リーグトップに並ぶ11勝目。一回に万波の先頭打者本塁打やレイエスの2点打など、打者一巡で5得点し優位に立った。ソフトバンクは先発のモイネロが乱調だった。
オ3―2西
オリックスが競り勝った。四回に西川が2ランを放ち、2―2の六回に紅林の適時打で勝ち越した。2番手の吉田が4勝目。西武は毎回の14安打を放ちながら拙攻で今季80敗目。高橋は七回途中3失点で、開幕11連敗となった。
D5―1広
DeNAが4連勝。東は低めへの制球が良く、7回2/3を1失点で12勝目を挙げた。一回にオースティンの左前打で先制し、二回は牧が19号ソロ。四回は東、梶原の適時打で3点を奪った。広島は森下が4回5失点で6敗目を喫した。
神4―1中
阪神の高橋が無傷の3勝目を挙げた。丁寧に打たせて取る投球で7回を3安打無失点とした。打線は二回に木浪の2点適時打で先制し、七回は近本の適時打、八回にも1点を加えた。中日は2併殺打などつながりを欠き、反撃が遅れた。
巨3―4ヤ
ヤクルトが連敗を5で止めた。九回に3点差を追い付かれても直後の延長十回、オスナの二塁打を足場とした2死三塁から並木が勝ち越し打を放った。巨人は九回にモンテスが来日初本塁打の同点3ランを放ったが、大勢が誤算だった。《共同通信》
◇
西武は3日、岡田雅利捕手(35)が今季限りで現役を引退すると発表した。膝のけがに悩まされて手術を受けるなどし、2022年の1試合を最後に出場がなかった。球団を通じ「どんな時でも、ファンの皆さんの声援が僕をここまで支えてくれた」などとコメントした。
大阪桐蔭高―大阪ガスから14年にドラフト6位で入団。控え捕手としてチームを支え、通算325試合に出場した。渡辺監督代行は「チームになくてはならないスーパーサブだった」と語った。《共同通信》
【東京株式市場】
3日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が反落した。外国為替市場の円安ドル高が一服したのを受け、輸出関連株などが売られた。
終値は前日比14円56銭安の3万8686円31銭。東証株価指数(TOPIX)は17.28ポイント高の2733.27。出来高は約14億5032万株だった。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
ウクライナの中部ポルタワ州ポルタワ市で3日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、少なくとも51人が死亡し、負傷者は200人を超えた。ゼレンスキー大統領らが通信アプリへの投稿などで明らかにした。前線の東部ドネツク州などに比べ頻度が少ない中部への攻撃で、1度の攻撃としては異例の被害規模。
地元メディアによると、攻撃は午前中に起きたとみられる。ゼレンスキー氏は、弾道ミサイル2発が使用され教育関連施設とその隣の病院が標的になったと指摘した。通信関連施設の一部も損壊したという。現場は軍関連の通信学校。
国防省は、空襲警報発令から着弾までの時間が極めて短く、被害が拡大したとの見方を示した。ゼレンスキー氏は防空態勢と長距離攻撃能力を強化する必要があるとして、各国に一刻も早い支援を求めた。《共同通信》
【イスラエル・パレスチナ情勢】
カービー米大統領補佐官は3日の記者会見で、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉を巡り「われわれは今も妥結に向けて取り組みを続けている」と述べ、合意は可能だとの認識を示した。バイデン大統領も各国の指導者と共に尽力していると強調した。
カービー氏は、ガザでイスラム組織ハマスに拘束されていた人質6人の遺体が見つかったことに関し「処刑されたとしか言いようがない」と指摘。残された人質解放のため「可能な限り迅速に合意を得る必要がある」と訴えた。《共同通信》
【パリ・パラリンピック】
パリ・パラリンピック第7日(3日)競泳の男子200メートル自由形(運動機能障害S4)で鈴木孝幸(ゴールドウイン)が今大会3個目のメダルとなる「銅」を獲得した。
車いすテニス女子ダブルスの上地結衣(三井住友銀行)田中愛美(長谷工コーポレーション)組は中国ペアとの準決勝に勝って決勝に進み、銀メダル以上が確定。男子ダブルスの小田凱人(東海理化)三木拓也(トヨタ自動車)組は準々決勝で韓国ペアを下し、準決勝に進出した。
卓球女子シングルス(知的障害)準々決勝で、和田なつき(内田洋行)はブラジル選手、古川佳奈美(えん・コミュニケーションズ)はウクライナ選手にそれぞれ勝って準決勝進出。3位決定戦がないため、ともに銅メダル以上が決まった。
ボッチャのチーム(脳性まひ)で1次リーグA組の日本は2連勝し、組1位で準々決勝に進んだ。ペア(運動機能障害・脳性まひBC3)の日本は2連敗で1次リーグ敗退。ゴールボール女子の日本は準々決勝でブラジルに0―2で敗れ、カナダとの5、6位決定戦に回った。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは3日、各地で行われ、ドジャースの大谷はアナハイムでの古巣エンゼルス戦に「1番・指名打者」で出場し、三回に適時三塁打を放つなど4打数1安打1打点だった。チームは延長十回、6―2で勝った。
カブスの鈴木はシカゴでのパイレーツ戦に「3番・指名打者」で出場し、4打数1安打だった。試合は0―5で負けた。
レッドソックスの吉田はメッツ戦に「6番・指名打者」で出場し、4打数1安打。チームは2―7で敗れ4連敗。《共同通信》
【ピーコさん】死去
双子のタレント「おすぎとピーコ」の兄で、ファッション評論家として活躍したピーコさんが9月3日、敗血症による多臓器不全のため神奈川県の病院で死去した。79歳。横浜市出身。葬儀は近親者で行った。
高校卒業後、アパレルメーカー勤務を経て専門学校に進み、服飾デザイナーになった。1975年、弟で映画評論家のおすぎさんと共に「おすぎとピーコ」としてタレント活動を開始した。
有名人や街角の人々の服装にアドバイスを送る「ファッションチェック」が話題となり、辛口ながらも温かみを感じさせるコメントで人気を集めた。
おすぎさんは現在、施設で療養中という。《共同通信》