令和1955日目
2024/09/05
この日のできごと(何の日)
【中国】アフリカに7兆円
中国とアフリカ各国が参加する中国アフリカ協力フォーラム首脳会合の開幕式が5日、北京で開かれた。習近平国家主席が演説し、医療・保健や農業、軍事など10項目の支援に向け今後3年間で総額3600億元(約7兆2800億円)規模の資金を拠出すると表明した。
首脳会合は2018年以来、6年ぶり。習氏はアフリカとの「運命共同体」の構築もアピールし、各国との2国間関係を戦略関係のレベルに格上げすることも提案。米欧主導の国際秩序に対抗するため、新興・途上国「グローバルサウス」の結束を呼びかけた。「一帯一路」を通じた経済支援のほか、10億元の無償軍事援助や合同軍事演習の実施を表明した。《共同通信》
【サッカー】
2026年に米国とカナダ、メキシコで共催されるサッカーのワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会のアジア最終予選は5日、埼玉スタジアムでC組初戦が行われ、8大会連続出場を目指す日本は中国に7―0で大勝した。
前半に遠藤と三笘がゴール。後半には南野が2得点し、伊東らが突き放した。
世界ランキング18位の日本は、87位の中国と通算16勝8分け7敗。次戦は10日(日本時間11日未明)にアウェーでバーレーンと顔を合わせる。バーレーンは1―0でオーストラリアを破った。
最終予選は18チームがA―C組に分かれ、各組2位までが出場権を獲得。3、4位はプレーオフに回る。《共同通信》
【プロ野球・5日】
ロ3―1楽
ロッテはカイケルが巧みな投球で5回を3安打1失点で来日4登板目で初白星を挙げた。二回に友杉が先制打の打線は1―1とされた直後の三回にソトの2点本塁打で勝ち越した。藤井が6回3失点だった楽天は打線が振るわなかった。
巨3―0ヤ
巨人が3連敗を免れた。戸郷は直球、変化球ともに切れ、7回を投げて一回先頭の西川の1安打に抑えて無失点。3年連続の2桁勝利に到達した。打線は五回2死から連打で攻め、岡本和が3点本塁打を放った。ヤクルトは打線が沈黙。
神2―1中
阪神が3連勝。三回に森下の適時打などで2点を挙げ、5投手の継投で逃げ切った。大竹は5回を1失点、8奪三振で9勝目。九回を締めたゲラが12セーブ目を挙げた。中日は3連敗。好機でもう一本が出ず、五回の1点止まりだった。
D4―3広
DeNAがサヨナラ勝ちで6連勝。2―3の延長十一回に安打と四球で一、二塁とし、牧の二塁打で同点。さらに2死満塁と攻め伊藤が押し出し四球を選んだ。広島は終盤に2点差を追い付いた粘りが実らず、3連敗で2位に後退。《共同通信》
【岸田文雄首相】宮崎県知事らと面会
岸田文雄首相は5日、河野俊嗣宮崎県知事、清山知憲宮崎市長と官邸で面会し、台風10号による大雨や暴風被害の復旧支援を求める要望書を受け取った。宮崎市を含む県内の市町に、11月分の普通交付税の一部を前倒しして配る方針を伝え「地元の皆さんが一日も早く暮らしを取り戻すことができるように生活再建や復旧支援に取り組む」と述べた。
要望書では、復旧事業の国庫補助率が引き上げられる「激甚災害」への指定を検討するよう求めた。
自治体の財源不足を補う普通交付税は原則として4、6、9、11月の年4回に分けて配布する。《共同通信》
【東京株式市場】
5日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が続落した。外国為替相場の円高ドル安進行を嫌気した売り注文が優勢だった。下げ幅は一時600円を超えた。
終値は前日比390円52銭安の3万6657円09銭。東証株価指数(TOPIX)は12.73ポイント安の2620.76。出来高は約16億273万株だった。《共同通信》
【日豪外務・防衛閣僚協議】
日本、オーストラリア両政府は5日、メルボルン近郊で外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を開いた。上川陽子外相は終了後の共同記者会見で、インド太平洋地域の安全保障環境を巡り「日豪が戦略認識を深く共有している」と強調。太平洋島しょ国の通信インフラ強化に向け、海底ケーブルの敷設を含む新たな支援策を創設すると共同声明に明記した。中国に対抗する狙いがある。
協議で木原稔防衛相は、中国軍機による8月の日本領空侵犯を取り上げ、両国で「強い懸念」(木原氏)を共有。共同声明では、インド太平洋の平和と安定を維持するとして「戦略的な安全保障協力をさらに深化させる」と強調した。 《共同通信》
【パリ・パラリンピック】
パリ・パラリンピック第9日の5日、卓球の女子シングルス(知的障害)で和田なつき(21)=内田洋行=が金メダルを獲得した。決勝で個人の中立選手(NPA)として出場したロシア選手を3―1で破った。日本勢のシングルス制覇は男女を通じ初めて。
大阪府出身。特別支援学校に通っていた2018年に競技を始めた。173センチと卓球選手としては長身で、守備範囲の広さと多彩なサーブが持ち味。初出場の勢いで頂点まで勝ち上がった。
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パリ・パラリンピック第9日(5日)車いすテニスの女子ダブルスで上地結衣(三井住友銀行)田中愛美(長谷工コーポレーション)組が金メダルに輝いた。卓球女子シングルス(知的障害)決勝で和田なつき(内田洋行)が勝利し、日本勢で男女通じて初めてシングルスを制覇した。
陸上男子400メートル(視覚障害T13)では福永凌太(日体大大学院)が48秒07で銀メダルを獲得した。柔道女子48キロ級(全盲)で半谷静香(トヨタループス)は銀。卓球女子の古川佳奈美(えん・コミュニケーションズ)は準決勝で敗れ、3位決定戦がないため銅だった。
ボッチャのチーム(脳性まひ)で日本は3位決定戦で韓国に勝ち、チームで3大会連続の表彰台。車いすフェンシング男子フルーレ団体で日本は準々決勝でフランスに負けて敗退した。
競泳は予選で男子50メートル自由形(運動機能障害S5)の日向楓(中大)、同200メートル個人メドレー(運動機能障害SM9)で川渕大耀(宮前ドルフィン)が落選した。《共同通信》
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パリ・パラリンピック第9日(5日)ゴールボール男子の日本は決勝でウクライナを延長の末に4―3で下し、初の頂点に立った。
車いすテニス男子シングルスの小田凱人(東海理化)は準決勝でアルゼンチン選手を下して決勝に進んだ。
競泳混合200メートルメドレーリレー(運動機能障害)決勝で日本は7位。陸上女子走り幅跳び(義足・機能障害T63)の兎沢朋美(富士通)は5位、前川楓(新日本住設)は6位に終わった。《共同通信》
【フランス】新首相にバルニエ氏
フランスのマクロン大統領は5日、元外相で、英国の欧州連合(EU)離脱でEUの首席交渉官を務めたミシェル・バルニエ氏(73)を新首相に任命した。7月から新内閣が発足できない異常事態が続き政局が混乱していたが、ひとまず収束に向かう可能性がある。ただ自陣営からの首相任命を望んでいた左派連合などからの反発も予想される。
マクロン、バルニエ両氏は組閣作業を進め、近日中に名簿を発表するとみられる。新内閣は来年の予算に向けた準備が喫緊の課題となる。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
ウクライナ東部ドネツク州のフィラシキン知事は5日、ロシアが攻勢を続ける同州の要衝ポクロウシクの住民に避難を急ぐよう呼びかけた。ロシア軍はポクロウシク制圧を目指すが、ウクライナ軍は部隊を増援し抗戦している。
ウクライナ軍のシルスキー総司令官は米CNNテレビとのインタビューで「敵はこの6日間、ポクロウシク方面で1メートルも前進していない」と主張。ウクライナによるロシア西部クルスク州への越境攻撃で、ロシアは同州への部隊投入を強いられ、機動力が低下していると説明した。《共同通信》
【イスラエル・パレスチナ情勢】
イスラエルのネタニヤフ首相は5日、米FOXニュースの番組に出演し、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉の妥結は「残念ながら近くない」と明言した。争点のガザ・エジプト境界でのイスラエル軍駐留継続などでイスラム組織ハマスが合意しないと主張した。ハマスは死亡した人質の映像を連日公開し、イスラエルに揺さぶりをかけている。
停戦交渉では、境界での軍駐留継続を主張するネタニヤフ氏と、軍の完全撤退を求めるハマスの隔たりが埋まっていない。米紙ニューヨーク・タイムズによると、仲介国は隔たりを埋める新たな停戦案を準備しているが、ハマス政治部門幹部のハイヤ氏は5日、受け入れない考えを示した。
イスラエル軍の境界駐留にはエジプトも反対の立場。エジプト軍は5日、ハリファ参謀総長が境界検問所を訪れたと発表した。境界を通じたガザへの武器密輸を防げなかったとしてエジプトを非難するネタニヤフ氏をけん制する思惑とされる。《共同通信》