令和1704日目

2023/12/29

【坂田利夫さん】死去

漫才コンビ「コメディNo.1」で活躍し、「アホの坂田」の愛称で親しまれたお笑いタレントの坂田利夫さんが29日、老衰のため死去した。82歳。大阪市出身。葬儀・告別式は近く近親者で執り行う。

昭和39年、研究生として吉本新喜劇に入り、42年に新喜劇所属の前田五郎さんとともに、「コメディNo.1」を結成して漫才に転向した。平成21年に解散するまで人気、実力を兼ね備えたコンビとして活躍した。昭和54年に上方漫才大賞を受賞。「あ~りが~とさ~ん」のギャグでも知られた。

愛称である「アホの坂田」は漫才のさなか、前田さんの「おまえ、アホやろ」への返しをきっかけに定着した。47年に作曲家のキダ・タローさんが曲を手掛けた「アホの坂田」がリリースされると大きな話題に。舞台に登場する際に使われるなど、自身のテーマ曲にもなった。《産経新聞》

「アホの坂田」の愛称で親しまれたコメディアンの坂田利夫さんが、29日に老衰のため大阪市内で亡くなった。82歳だった。

坂田さんは1964年にデビュー、67年に前田五郎さん(故人)と漫才コンビ「コメディNo.1」を結成し、数々の賞を受賞。若手のころから、西川きよし・ヘレン夫妻と仲が良く、西川家に居候して3人で若い時代を切磋琢磨した。「あっちこっち丁稚」(朝日放送)で共演した後輩の間寛平とは54年間の親交があり、先日は82歳の誕生日を間寛平夫妻が祝い、大変喜んでいたという。最期も親族と間寛平夫妻に見守られながら息を引き取った。

代表的なギャグは、「あ~りが~とさ~ん」や「あんたバカね、オホホ~」などで、記憶に残るものが多数。舞台に出るとき、「アホな顔していってくるわな」と話し、1972年に発売し大ヒットしたレコード「アホの坂田」に合わせて舞台に向かっていく姿はおなじみとなった。

自らアホキャラを演じ、「アホの坂田」の愛称で全国のお茶の間で愛されるキャラクターとなり、テレビ番組やCM、映画など多方面で活躍。コントや吉本新喜劇などにも出演し、劇場のお客様に愛されてきた。2016年には「第51回大阪市市民表彰(文化功労)」を受けるなど、関西演芸界の発展にも貢献した。

2009年に「コメディNo.1」を解散した後は、「坂田利夫スペシャルコント」で主になんばグランド花月、よしもと祇園花月などの舞台で活躍。2022年4月には、吉本興業創業110周年特別公演「伝説の一日」にも出演した。同年7月30日、 YES THEATER で開催された「さざなみ寄席」に出演したのが最後の舞台となった。

吉本興業は「皆様には、故人生前に賜りましたご厚誼に深く感謝しますとともに、謹んでお知らせ申し上げます」とのコメントを寄せている。《産経新聞》

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【佳子内親王殿下】29歳に

秋篠宮家の次女佳子さまは29日、29歳の誕生日を迎えられた。この1年、東京都外への訪問は計10回に上り、11月にペルーを公式訪問するなど多くの公務に携わった。宮内庁によると、誰もが安心して暮らせ、幅広い選択肢を持てることが当たり前の社会になるように願い、活動に取り組んでいる。

佳子さまは5月、宮城県を訪問し、石巻市の津波復興祈念公園で供花して東日本大震災の犠牲者を追悼した。震災の記憶と教訓を伝える「津波伝承館」や小学校跡を見て回り、震災について語り継ぐことの大切さを改めて感じたという。

11月のペルー訪問は、4年ぶり2度目の海外公式訪問となった。《共同通信》

【バスケットボール】

バスケットボールの全国高校選手権最終日は29日、東京体育館で福岡県勢対決となった男子決勝が行われ、福岡第一が福岡大大濠を63―53で下し、4大会ぶり5度目の優勝を果たした。両チームが決勝でぶつかるのは2019年大会以来、2度目。

福岡第一はガードの崎浜秀斗を中心に厳しい守備から素早い攻撃に転じ、前半で38―14とリード。後半は守備の強度を上げた福岡大大濠に点差を詰められたが、逃げ切った。崎浜秀斗が両チーム最多の18得点だった。《共同通信》

【鹿児島・悪石島沖】フェリー火災

29日午前6時40分ごろ、鹿児島県本土と奄美大島を結ぶ「フェリーとしま2」から「悪石島沖で機関室から火災が発生した」と、第10管区海上保安本部(鹿児島)に通報があった。フェリーを運航する十島村によると、乗客乗員は計29人で、けが人の情報はない。

10管によると、フェリーは悪石島沖で停泊し、乗客11人は漁船などで悪石島に避難した。10管の巡視船と航空機が現場に向かい、救助活動に当たっている。

十島村によると、フェリーは29日午前2時に奄美大島の名瀬港を出発し、十島村の各島を回って鹿児島港に着く予定だった。《共同通信》

【北陸新幹線】延伸で運転習熟訓練

JR西日本は29日、来年3月16日の北陸新幹線金沢―敦賀(福井県敦賀市)間の延伸開業に向け、運転士が営業用車両「W7系」で延伸区間を試運転し、運転技術の習熟度を高める訓練を始めた。開業直前までほぼ毎日、同区間を1日最大約20往復する予定。

試運転では、営業時と同様に最高時速260キロで走行。運転士は勾配やカーブの具合を踏まえ、ブレーキ操作のタイミングなどを確認する。来年1月以降は車掌や駅係員も参加し、車両ドアの扱いや駅から発車する際の基本動作を確かめる。

W7系を運転した木野寛生さん(36)は「乗務員一丸となって安全安心で最高の乗り心地を提供したい」と話した。《共同通信》

【東京株式市場】

2023年最後の取引となった大納会の29日、東京株式市場で、日経平均株価(225種)の終値は、前日比75円45銭安の3万3464円17銭だった。

年末の株価としては、史上最高値だった1989年(3万8915円87銭)以来、34年ぶりの高値で取引を終えた。終値を昨年末と比較すると7369円値上がりし、年末の株価は2年ぶりに前年を上回った。

東証株価指数(TOPIX)は4・37ポイント高い2366・39。《読売新聞》

東京証券取引所で29日、2023年最後の取引となる大納会の式典が開かれた。今春に開催された野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した日本代表前監督の栗山英樹さんが「来年こそは世界が日本経済に憧れるようになる」と述べ、取引を締めくくる鐘を鳴らした。

東証を傘下に置く日本取引所グループ(JPX)の山道裕己最高経営責任者(CEO)はあいさつで、24年1月に少額投資非課税制度(NISA)が拡充されることに触れ「貯蓄から投資への流れが大きく加速する1年になる」と展望した。

JPXによると、式典には証券関係者ら約100人が出席した。《共同通信》

【アルゼンチン】BRICS「非加盟」を決定

アルゼンチンの右派のミレイ政権は29日までに、中国、ロシア、インド、ブラジル、南アフリカによる新興5カ国(BRICS)に加盟しないことを決定し、5カ国へ書簡で伝えた。大統領府によると、書簡は22日付。

今年8月のBRICS首脳会議でアルゼンチンの加盟が決まっていたが、12月に就任したミレイ大統領が方針を転換した。サウジアラビアとイラン、アラブ首長国連邦(UAE)、エチオピア、エジプトの5カ国は来年1月1日に加盟する。

書簡では外交方針が左派のフェルナンデス前政権と異なることを説明し、加盟は「適切でないと判断した」と伝達。アルゼンチンのメディアは、加盟を強力に後押しした中国をミレイ政権が「軽視」していると指摘した。

ミレイ氏は就任前に、BRICSに入っている中国やロシア、ブラジルの左派政権を「共産主義」などと批判していた。 《共同通信》

【中国】国防相に董軍・前海軍司令官

中国全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会の会議は29日、国防相に董軍・前海軍司令官を充てる人事を決め、閉幕した。董氏は同日、習近平国家主席の任命を受け就任した。国営メディアが伝えた。3期目の習指導部は外交・軍事の担当閣僚が次々と動静不明となる異例の事態で政権運営が安定せず、人事刷新で立て直しを図る。李尚福前国防相が解任された後、軍事外交の顔役である国防相は2カ月にわたり空席が続いていた。

米中両国は董氏とオースティン米国防長官との間で国防対話の枠組みの一つである「ハイレベル対話」を行う方針。台湾や南シナ海を巡り緊張が高まる中、調整を急ぐ。

董氏は海軍出身。東海艦隊副司令官や南部戦区副司令官を歴任し、2021〜23年に海軍司令官を務めた。

今年3月に就任した李前国防相は8月ごろに動静不明となり、10月に解任された。昨年12月に就任した秦剛前外相は今年6月ごろに消息を絶ち、7月に解任された。いずれも解任理由は公表されていない。《共同通信》

【中国】ロケット軍前トップら解任

中国全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会は29日、核ミサイル部隊を管轄するロケット軍トップを務めた李玉超前司令官など軍高官ら9人の全人代代表(議員)の解任を発表した。理由は明らかにしなかった。30日付の複数の香港紙はロケット軍の装備品調達を巡る汚職疑惑との関連を指摘し、当局による調査は広がりを見せているもようだ。

解任されたのは他に、ロケット軍の周亜寧元司令官や空軍の丁来杭前司令官ら。報道によると上将3人、中将4人が含まれ、ほぼロケット軍や兵器の開発・管理を取り仕切る軍装備発展部の現役幹部か元幹部という。 《共同通信》

【ウクライナ侵攻】

開戦後最大空爆、死者39人

ロシア軍は29日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を含む各地の都市を一斉攻撃した。最大規模の攻撃で、ウクライナ大統領府高官によると、26人が死亡し、120人以上が負傷した。ゼレンスキー大統領は、産科病院や教育施設、商業施設が攻撃を受けたと述べ「テロには必ず報復する。全ての国民の安全を確保するために戦う。ロシアは敗北しなければならない」と強く非難した。

ウクライナ軍のザルジニー総司令官は、イラン製無人機シャヘドのほか、地対空ミサイルS300やS400、極超音速ミサイル「キンジャル」、弾道ミサイル「イスカンデルM」など計158の兵器の攻撃があったとし、110以上を迎撃したと主張した。

キーウのほか、東部ドニエプロペトロフスクやハリコフ、西部リビウ、南部オデッサ、ザポロジエの各州で死者が出た。

ロイター通信によると、ポーランド軍当局者は29日、ロシアのミサイルが一時、ポーランド領空を通過した可能性があると述べた。通過したのは3分以内で、その後ウクライナ側に戻ったという。《共同通信》

ウクライナの英字紙キーウ・インディペンデントは30日、ロシアによる29日の全土一斉攻撃の死者が39人になったと報じた。負傷者は160人を超えた。ウクライナ当局によると、昨年2月の開戦後、最大規模の空爆。ロシアのミサイルが一時、ウクライナの隣国ポーランドの領空を通過した可能性があり、ポーランド外務省は29日、ロシアの臨時代理大使を呼び出したと発表した。

産科病院や住宅、学校、商業施設、倉庫などが攻撃され、首都キーウ(キエフ)では16人の死亡が確認された。

ポーランドは北大西洋条約機構(NATO)加盟国で、NATOは加盟国が攻撃を受けた場合、武力行使を含む必要な行動を直ちに取ると規定する。ロイター通信によると、ミサイルは領空を3分近く飛んだ後、ウクライナ側に戻ったとみられる。

国連安全保障理事会は29日、今回の一斉攻撃を受けて緊急公開会合を開き、日本や欧米は民間施設を標的にしたとしてロシアを非難した。《共同通信》