2023 令和5年12月28日(木)　柿沢未途衆院議員、逮捕

令和1703日目

2023/12/28

【柿沢未途衆院議員】逮捕

4月の東京都江東区長選を巡り計約330万円の買収資金を提供するなどしたとして、東京地検特捜部は28日、公選法違反(買収など)の疑いで、前法務副大臣で衆院議員の柿沢未途容疑者(52)=東京15区、自民党を離党=と秘書4人を逮捕した。柿沢容疑者は、政策担当秘書が一覧表にまとめた区議らの現金受領状況の報告を受けていたとみられることも判明。特捜部は木村弥生前区長(58)を当選させるため、柿沢容疑者が買収を主導したとみて調べている。

逮捕前の任意の事情聴取に対し、買収容疑を否認していた。

逮捕容疑には秘書らと共謀し、区長選前の2月ごろ、5人に計100万円を供与し、3人に計60万円の供与を申し込んだ疑いが含まれている。これらは自民系区議らに対する一律20万円の現金提供とみられる。

関係者によると、柿沢容疑者は2月、事務所での会議で現金配布を指示、地域ごとに担当を割り振られた秘書らが区議に提供を持ちかけた。受領しなかった区議もおり、結果を政策担当秘書が取りまとめて一覧表を作成し、報告していたとされる。《共同通信》

【プロ野球】

阪神・近本内野手、村上投手が自主トレ公開

阪神の近本光司外野手と村上頌樹投手が28日、兵庫県淡路市の室内練習場で自主トレーニングを公開した。近本は1番打者として38年ぶりの日本一に貢献。30歳となる来年に向け、珍しい練習にも積極的に取り組み「筋力も落ちるし、体力も落ちる。落ちてきた時のためにやっていることもある」と今後の野球人生を見据えた。

短いバットを両手に1本ずつ持ち、右腕で打った直後に、左腕で次のボールを打つ独特の練習法を公開。「自分の力が発揮しやすい関節の角度がある」と狙いを説明した。

セ・リーグの新人王と最優秀選手(MVP)を受賞するなど能力が開花した村上は「けがをしないように気を付けてやりたい」と話した。《共同通信》

【競馬】

第40回ホープフルステークス(28日・中山11R2000メートル芝18頭、G1)1番人気のレガレイラ(クリストフ・ルメール騎乗)が2分0秒2で牝馬として初めて勝ち、重賞初勝利を挙げるとともに1着賞金7千万円を獲得した。

ルメール騎手はこのレースが2017年にG1に昇格後初制覇で、今年最多の中央G17勝目をマーク。通算50度目のG1制覇となった。木村哲也調教師もこのレースを初めて勝った。

後方2、3番手で脚をためたレガレイラは、最後の直線で大外に進路を取ると一気に末脚を伸ばし、早め先頭に立った2着のシンエンペラーを3/4馬身突き放した。《共同通信》

【千葉】通勤快速廃止で反発

東京と蘇我(千葉市中央区)を結ぶJR京葉線を巡り、来年3月のダイヤ改正で朝夕の通勤快速列車などの廃止方針を打ち出したJR東日本に対し、熊谷俊人知事や千葉市の神谷俊一市長が反発している。同社の土沢壇・千葉支社長は28日、神谷市長と面会し、混雑の平準化といった改正目的を説明。神谷市長は「市民への影響が多大だ。撤回を」と迫った。

JR東は15日、平日の午前9時台までと午後4時台以降の上下線で、通勤快速4本と、快速35本を普通に切り替えると発表。同社によると、朝の上りで蘇我―東京の所要時間は通勤快速で約42分だが、普通なら平均1時間近くかかる。《共同通信》

【林芳正官房長官】めぐみさん拉致現場を視察

林芳正官房長官兼拉致問題担当相は28日、新潟市を訪れ、横田めぐみさん=失踪当時(13)=が北朝鮮工作員に拉致されたとみられる現場周辺を視察した。終了後、記者団に「どこでもあるような住宅街で、拉致という非常に理不尽なことが起きたと改めて痛感した」と話した。

同時に「中学生のめぐみさんが北朝鮮に連れ去られて、46年間も家族に会えず、日本の地を踏めていない。痛恨の極みだ」と強調。岸田文雄首相が条件を付けずに金正恩朝鮮労働党総書記と向き合う決意を示している日朝首脳会談に関し「さまざまなルートで働きかけを絶えず続けており、一層強めていきたい」と述べ、問題解決に向け全力を挙げる考えを示した。《共同通信》

【東京株式市場】

28日の東京株式市場で、日経平均株価(225種)の終値は、前日比141円62銭安の3万3539円62銭だった。5営業日ぶりに値下がりした。

日経平均は前日まで4営業日連続で値上がりし、年初来高値圏にあったことから、利益を確定する売りが出た。中東の地政学リスクを背景に海運株が売られたほか、原油価格の下落でエネルギー関連株の値下がりも目立った。円相場が円高・ドル安に振れ、輸出関連株も下げた。

東証株価指数(TOPIX)は3・38ポイント低い2362・02。《読売新聞》

【中国国防省】台湾軍けん制

台湾総統選を控えて台湾軍が中国軍への警戒を強めていることについて、中国国防省の呉謙報道官は28日の記者会見で、中国軍は台湾軍の動向を「全て把握している」と述べ、けん制した。「われわれはこれまで通りあらゆる必要な措置を取り、国家主権と領土の一体性を断固として守る」と強調した。

中国軍は台湾周辺で軍事活動を活発化させ、独立派と見なす台湾与党、民主進歩党(民進党)への圧力を強化。総統選が迫り台湾海峡の緊張が高まることが懸念される。

呉氏は、民進党が選挙で有利になるために中国による軍事的脅威を意図的に騒ぎ立て、緊張をあおっていると主張した。《共同通信》

【香港】周庭氏逮捕の方針

香港警察は、留学先のカナダで事実上の亡命の意思を示した民主活動家、周庭氏が決められた期日までに香港警察に出頭せず保釈条件を破ったとして、全力を挙げて逮捕する方針を示した。香港メディアが28日報じた。留学に際し、警察は没収したパスポートを返還する条件として定期的に出頭することを求めていた。

周氏は2020年8月、香港への制裁を外国政府に訴えたことを問題視され、香港国家安全維持法(国安法)違反容疑で逮捕された。保釈されたが、同罪で起訴される可能性が残っていた。

香港メディアによると、警察当局者は「処罰を恐れて行方をくらます恥ずべき行為だ」と周氏を非難した。《共同通信》

【イスラエル・パレスチナ情勢】

ガザ南部空爆、20人死亡

パレスチナ自治区ガザ南部ラファの住宅に28日、イスラエル軍の空爆があり、中東メディアによると少なくとも20人が死亡した。住宅には避難民が多数いたという。エジプト境界に近いラファは多くの住民の避難先となっているが、イスラエル軍の攻撃が続いている。

軍は28日、地上侵攻するガザ南部最大都市ハンユニス郊外でイスラム組織ハマスのトンネルを発見し、破壊したと発表した。モスク(イスラム教礼拝所)にもトンネルの縦穴があったとした。軍はハマス指導部が南部の地下に潜伏しているとみて行方を追っている。《共同通信》