令和1702日目

2023/12/27

【柏崎刈羽原発電】運転禁止命令解除

テロ対策不備で事実上の運転禁止命令が出ている東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)について、原子力規制委員会は27日、追加検査で指摘した改善項目の是正が図られたとして命令を解除した。原発を動かす事業者としての適格性も認められると判断した。再稼働に向けてのハードルは地元同意を残すのみとなったが、稼働時期は早くても来春以降になる見通し。

規制委は同日、規制検査の対応区分を事業者が取り組む安全活動に重大な劣化がある「第4区分」から、自律的な改善が見込める「第1区分」に引き下げた。区分変更は2年8カ月ぶりで、これにより同原発の核燃料を移動させることが可能になる。

柏崎刈羽原発は平成29年、再稼働に必要な審査に合格したが、令和3年に東電社員によるIDカードの不正利用や侵入検知設備の故障などのトラブルが相次いで発覚。規制委は同年4月に核燃料の移動禁止を命じ、運転ができなくなっている。

規制委は27項目の課題を指摘し、延べ4268時間の追加検査を実施。原発事業者としての適格性についても再確認した結果、経済性よりも安全性を優先するという東電の基本姿勢に「問題はない」と判断した。

東電は今年1月、家庭向け電気料金の値上げを国に申請した際、同原発7号機の再稼働を今年10月、6号機を令和7年4月と想定し、運転計画に織り込んだ。《産経新聞》

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【大川原化工機事件】逮捕、起訴、いずれも違法

生物兵器の製造に転用可能な装置を無許可で輸出したとする外為法違反罪などに問われ、後に起訴が取り消された横浜市都筑区の「大川原化工機」の大川原正明社長(74)らが東京都と国に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は27日、大川原社長ら3人に対する警視庁公安部の逮捕や東京地検の起訴をいずれも違法と判断し、双方に計約1億6千万円の支払いを命じた。

審理は証人尋問に出廷した公安部員が事件を「捏造」と証言するなど異例の経過をたどり、捜査の再検証が求められそうだ。大川原社長は判決後、「警視庁、検察庁にはしっかり検証して、できることなら謝罪をいただきたい」と報道陣に述べた。

装置は霧状の液体に熱風を当てて瞬時に粉末化する「噴霧乾燥装置」。外為法の関連規定上、規制対象となる「滅菌または殺菌できるもの」に該当するかどうかがポイントだった。桃崎剛裁判長は公安部について「通常求められる捜査をしていれば、輸出規制の要件を満たさないとの証拠を得られた」と指摘、検察も「有罪立証の上で当然必要な捜査をしないまま起訴した」と判断した。《共同通信》

【辺野古代執行訴訟】沖縄県が上告

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、軟弱地盤改良工事の設計変更承認を国が28日に代執行するのを前に、肺炎で療養していた沖縄県の玉城デニー知事は27日午後、公務に復帰した。県庁で記者団に「大変ご心配をおかけした。国には対話での解決を求める」と述べた。県敗訴とした代執行訴訟の福岡高裁那覇支部判決を不服として、最高裁に上告したと記者会見で明らかにした。

地方自治法に基づき、国が代執行する初の事例となる。防衛省沖縄防衛局は来年1月12日にも、軟弱地盤がある大浦湾側の工事に着手する。上告審で逆転勝訴しない限り、工事を止められない。《共同通信》

【吉本興業】松本人志さん文春報道に抗議

吉本興業は27日、週刊文春の今週発売号に掲載された、同事務所に所属する人気お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さん(60)の異性との性的行為を巡る記事が客観的事実に反するとして、「タレントの社会的評価を著しく低下させ、名誉を毀損するものだ」と抗議するコメントを発表した。法的措置も検討するとしている。

週刊文春は、松本さんらが2015年、東京都内のホテルで複数の女性に性的行為を強要したなどと報じた。記事中で松本さんは文春側の取材に対し、こうした事実を否定していた。

週刊文春編集部は「複数の詳細な証言に基づき、裏付け取材も尽くしたもので、十分に自信を持っています」とコメントしている。《共同通信》

【東京株式市場】

27日の東京株式市場はほぼ全面高の展開となり、日経平均株価(225種)は大幅続伸した。終値は、前日比375円39銭高の3万3681円24銭で、約半年ぶりの高値となった。取引時間中には今年7月に付けたバブル経済崩壊後の終値最高値3万3753円を上回る場面もあった。前日に米国の主要株価指数が上昇したことを好感した。

東証株価指数(TOPIX)は26.54ポイント高の2365.40。出来高は約13億8400万株だった。《共同通信》

【東京地検特捜部】池田佳隆衆院議員の関係先を捜索

自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る事件で、東京地検特捜部は27日、池田佳隆衆院議員(比例東海)の東京・永田町にある議員会館事務所など関係先を家宅捜索した。パーティー券の販売ノルマ超過分の還流を受けながら、政治資金収支報告書に収入として記載しなかったとして、政治資金規正法違反(不記載など)の疑いで捜査。池田氏側は2018年以降の5年間で4千万円超の還流を受け、裏金にしていたとみられる。受領議員側への強制捜査は初めて。

他に捜索があったのは東京・港区の赤坂議員宿舎、名古屋市の地元事務所と池田氏の自宅。同市の秘書宅も対象になった。秘書は池田氏の資金管理団体「池田黎明会」の会計責任者を務めている。

安倍派では販売ノルマ超過分を収支報告書の収入に記載せず議員側に還流。支出にも記載せず、受領した議員側も収入として書いていなかった。安倍派所属99人の大半が還流を受け、池田氏側は高額受領者だった。《共同通信》

【北朝鮮】国防「進展」と評価

北朝鮮メディアは27日、朝鮮労働党と国家の重要政策を決める党中央委員会拡大総会が26日招集され、金正恩党総書記の司会で議題討議を始めたと報じた。今年の政策や内外の情勢を総括し、来年の予算と方針を決める。金正恩氏は政策の執行状況を報告する中で、国防、外交分野などで「新しい変化と進展」が達成されたと評価した。

1年を振り返り、国力向上と国威発揚の点で「偉大な転換の年」だったと強調した。

総会では、核・ミサイルの量産に向けた動向のほか、来年11月に大統領選を控える米国、来年国交樹立75年の中国、関係を深めるロシアとの外交政策が焦点となる。《共同通信》

【イラン】軍事顧問殺害の報復許可

イランの最高指導者ハメネイ師が、イスラエルによるイラン革命防衛隊のムサビ上級軍事顧問の殺害を受けて、革命防衛隊やイラン軍に報復許可を与えたことが27日、分かった。革命防衛隊に近い情報筋が明らかにした。イランでは保守強硬派を中心に報復論が高まっている。情報筋はイスラエルの「主要な動脈を狙う計画が準備されている」と語った。軍事施設や主要インフラを標的としている可能性がある。

イスラエルと敵対するイランは、パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍と戦うイスラム組織ハマスを支援している。実際に報復に出れば、中東情勢のさらなる悪化が懸念される。 《共同通信》

【イスラエル・パレスチナ情勢】

ガザ中南部で作戦拡大

イスラエル軍は27日、パレスチナ自治区ガザ南部の最大都市ハンユニスに追加の部隊を投入し、イスラム組織ハマス掃討作戦を拡大したと明らかにした。ガザ保健当局によると、ハンユニスや北部ベイトラヒヤで28日、住宅への砲撃があり、計約50人が死亡した。軍はガザ中部の密集地の難民キャンプでも地上侵攻を強化、民間人の犠牲拡大が懸念される。

保健当局は28日、10月から続く戦闘のガザ側の死者が2万1320人になったと発表、1日で210人増えた。パレスチナ赤新月社は28日、ハンユニスで運営するアルアマル病院付近への攻撃が相次ぎ、多数の死者が出たと明らかにした。同病院には約1万4千人の避難者が身を寄せているといい、国際社会に声を上げるよう求めた。

ハマスも抵抗を続け、イスラエル軍は28日、新たにイスラエル兵士3人の死亡を確認、10月下旬の地上侵攻開始後、死亡した兵士は計167人。

軍は27日、北部ガザ市のランティシ病院や学校周辺で発見したトンネル網を破壊したとする映像を公開。ハマスが攻撃に利用していたと説明した。《共同通信》

【ウクライナ侵攻】

ロシア大統領、教育見直し強調

ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領は27日、「われわれの勝利の基盤は全て学校で培われる」とし、教育分野に一層力を入れる必要性を強調した。上下両院議長や地方知事らでつくる国家評議会の会合で述べた。長期戦の構えを示した発言とみられる。

プーチン氏は、学校こそが社会と国家を形成する基礎だと指摘。「勝つためにはもっと学校教育に注意を向けなければならない」と述べ、教員の待遇改善などを関係閣僚らに指示した。

今年が大統領令で指定された「教員と指導者の年」だったことに触れ「これは始まりに過ぎない」と強調。地方知事らが教育現場の改善に積極的に関わるよう求めた。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、ドジャースは27日、プロ野球オリックスから山本由伸投手(25)を獲得したと発表した。ポスティングシステムによる移籍で、契約は2035年までの12年。同日午後3時(日本時間28日午前8時)から入団記者会見に臨む。

チーム公式サイトによると総額3億2500万ドル(約465億円=為替レートは入団合意時)は、ヤンキースがゲリット・コールと結んだ9年総額3億2400万ドルを抜いて、メジャーの投手で史上最高額。6年目と8年目の終了時に契約を破棄できる条項が含まれている。オリックスへの譲渡金は5062万5千ドル(約72億円)になる見通し。《共同通信》

【イ・ソンギュンさん】死去

韓国の警察は27日、映画「パラサイト 半地下の家族」などへの出演で知られる人気俳優イ・ソンギュンさん(48)がソウル市内で意識不明の状態で見つかり、死亡が確認されたと発表した。自殺の可能性も含め、詳しい状況を調べている。聯合ニュースが報じた。

「夫が遺書のようなメモを残して家を出た」とする家族の通報を受けて警察が捜索したところ、車の中で倒れているのを発見した。車内からは着火剤が見つかった。イさんは、違法薬物を使用した疑いがあるとして警察の捜査を受けていたが、容疑を否認していた。

イさんは、米アカデミー賞作品賞を受賞した「パラサイト」で、IT社長役を演じた。《共同通信》