令和1701日目

2023/12/26

【ボクシング】井上尚弥選手、2階級で4団体統一

ボクシングの世界スーパーバンタム級2団体王者の井上尚弥(30)=大橋=が26日、東京都江東区の有明アリーナでもう1人の2団体王者のマーロン・タパレス(31)=フィリピン=に10回1分2秒KO勝ちし、今年7月のテレンス・クロフォード(米国)に続く史上2人目の2階級での主要4団体王座統一に成功した。最初の4団体統一から要した期間は1年でクロフォードの6年を大幅に更新。獲得した世界タイトルは10個となった。

「モンスター」の異名を取る井上尚は2012年10月にプロデビュー。ライトフライ級、スーパーフライ級で世界王座に就き、昨年12月にバンタム級で4団体王座を統一した。今年7月にはスーパーバンタム級で2団体の王座を獲得。世界4階級制覇も達成した。今回の勝利で通算26戦全勝(23KO)とした。《共同通信》

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦は26日、東京・有明アリーナで行われ、世界ボクシング評議会(WBC)、世界ボクシング機構(WBO)王者の井上尚弥(大橋)が2団体王者のマーロン・タパレス(フィリピン)に10回1分2秒KO勝ちし、史上2人目の2階級での4団体王座統一を達成した。

10回、井上尚の猛攻に耐えてきたタパレスがガードの上からパンチをもらった後、膝から崩れ落ちた。ダメージの蓄積を感じさせるKO劇で、井上尚が史上2人目となる2階級での主要4団体王座統一に成功。「こうして4本のベルトを集めることができたのも、みなさんの応援のおかげ」。1年前、バンタム級での4団体王座統一を果たした有明アリーナで、再び勝ちどきをあげた。

下馬評で有利とされる中、「圧倒的な強さを見せて勝ちたい」と万全の状態でリングに上がった。タパレス戦に向けて積み重ねたスパーリングは116ラウンド。スーパーバンタム級への階級変更初戦だったフルトン戦より30ラウンド以上増やした。「周りの楽勝ムードが一番怖い」。試合に集中し、自身を追い込むための判断だった。

パートナーとして呼んだのは、それぞれタイプの異なるメキシコ人の4選手。タパレスと同じフィリピン人にしなかったのは、情報漏れを警戒したためだ。常に慢心とは無縁の「モンスター」は、従来通りか、それ以上の入念な準備で大一番に備えてきた。

4月に30歳となり、「気持ちと体がすごくいいバランスを保ててトレーニングできている」と充実期を迎えている。次は日本男子初の5階級制覇が期待されるが、当面はスーパーバンタム級で研鑽(けんさん)を重ねるつもりだ。「自分のボクシングキャリアを考えれば、まだここは通過点。この先、日本人が本当にたどり着けない場所まで行きたい」。地に足をつけ、井上尚は己を磨き続ける。(奥村信哉)《産経新聞》

プロボクシングの日本バンタム級タイトルマッチ「モンスタートーナメント」決勝戦10回戦が26日、東京・有明アリーナで行われ、堤聖也(28=角海老宝石)が穴口一輝(23=真正)を3―0の判定で下した。

井上尚弥の4団体統一を記念して開催されたトーナメントの決勝戦にふさわしい、壮絶な打ち合いとなった。3回、穴口の有効打をもらった堤は左目の上をカット。5回終了時の採点ではリードを許したが、その後は連打を繰り出すなど闘志あふれる試合を展開し、計4度のダウンを奪った。8月30日に行われた増田陸との準決勝に続いての流血戦。互いに死力を尽くした激しい試合に、会場は大いに盛り上がった。

「ここで勝って世界行くぞという気持ちだった」と次は初めての世界戦挑戦を見据える。「来年獲ります。待ってろ世界!」。リング上のインタビューで力強く宣言した。

トーナメントを制し、賞金1000万円を獲得。使い道については「ヴィンテージの古着が大好き。1000万円入ると思って、試合前に200万円ぐらい古着を買ってしまったので取り戻せてよかったです」と笑った。《スポニチ》

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【プロ野球】

契約更改

ヤクルトの田口麗斗投手が26日、東京・北青山の球団事務所で契約交渉し、3年総額5億5千万円でサインした。今季から抑えを務め、50試合に登板して3勝5敗33セーブ、防御率1.86の好成績をマークした。今季資格を取得した国内FA権を行使せずに残留し「納得した状態で年を越せる」と笑みを浮かべた。

将来的に米大リーグ挑戦を希望していることを伝えた。順調なら来季中に海外FA権の資格を取得する見込みで、その際には改めて処遇について話し合いの場を持つことで合意した。同学年の松井裕樹投手が大リーグ、パドレスと契約したことについて「絶対に追いかけるからねと連絡した」と話した。(金額は推定)《共同通信》

【東京株式市場】

26日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続伸した。前日の米国株式市場などが休場だったため取引材料に乏しく、上げ幅は限られた。

終値は前日比51円82銭高の3万3305円85銭。東証株価指数(TOPIX)は1.46ポイント高の2338.86。出来高は約10億4887万株だった。《共同通信》

【ロシア】ナワリヌイ氏「北極圏にいる」

ロシア北部ヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所に移送された反政権活動家ナワリヌイ氏は26日、フェイスブックで「北極圏にいる」との声明を発表した。23日夜に到着し長い移動で疲れているが「元気だ」とも表明した。

ナワリヌイ氏はモスクワ東方ウラジーミル州の刑務所に収監されていたが、移送され所在不明だった。広報担当者が25日、弁護士が移送先の自治管区の刑務所でナワリヌイ氏に面会したと明かしていた。

ナワリヌイ氏は「(新年休暇明けの)1月半ばまで発見されないと思った」とし、今月25日の弁護士来訪に「驚いた」と記して支援者に感謝した。《共同通信》

【イスラエル・パレスチナ情勢】

ガザ戦闘「数カ月続く」

イスラエル軍のハレビ参謀総長は26日、パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとの戦闘について「数カ月続く」との見解を示した。軍事圧力によってハマス壊滅と人質解放という目標を達成すると強調。行方を追うハマス幹部を見つけ出すことにも決意を表明した。軍が発表した。

イスラエルはレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとも交戦を継続。イエメンの親イラン武装組織フーシ派は、紅海で船舶攻撃や拿捕を繰り返している。

イスラエルのガラント国防相は26日、多方面からの攻撃に対抗していると主張。いかなる敵対相手も「責任を免れない」と述べ、イスラエルの標的になると警告した。《共同通信》

【ウクライナ侵攻】

クリミアでロシア大型揚陸艦爆破

ウクライナ空軍のオレシチュク司令官は26日、ロシアが併合した南部クリミア半島南東部フェオドシヤで、ロシア軍の大型揚陸艦ノボチェルカスクを爆破したと通信アプリで発表した。昨年、沈没させた黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦モスクワに次ぐ戦果だと強調した。ウクライナ軍によると、攻撃は巡航ミサイルで実施した。

ロシア国防省は26日、同日未明にウクライナ軍のミサイル攻撃でノボチェルカスクが損傷したことを認めた。その一方でロシア側が応戦し、ミサイルを発射したウクライナ軍のスホイ24戦闘爆撃機2機を撃墜したと表明。揚陸艦損傷の被害程度には触れていない。

ロシアが併合後のクリミアに創設した「クリミア共和国」のアクショーノフ首長は26日、フェオドシヤへの攻撃で港湾周辺の住宅などが損傷し1人が死亡、2人が負傷したと明らかにした。

オレシチュク氏は通信アプリで「ロシアの艦隊はどんどん縮小している。空軍パイロットと繊細な任務に関わった皆に感謝する」と述べ、暗闇の中で大規模な爆発が起きる映像を投稿した。

ウクライナ軍が南部クリミア半島フェオドシヤでロシア軍の大型揚陸艦を爆破したと発表したことを受け、シャップス英国防相は26日、過去4カ月でロシア黒海艦隊の艦船の20%が破壊されたとの見方を明らかにした。X(旧ツイッター)に投稿した。

シャップス氏は、揚陸艦の爆破について「ウクライナの戦争が膠着していると信じる人たちが間違っていることを示した」と主張。ウクライナ軍が黒海で成果を上げているとの見方を示した。

タス通信は26日、ロシア内務省の指名手配リストにウクライナ空軍のオレシチュク司令官が掲載されたと伝えた。容疑は不明。オレシチュク氏は大型揚陸艦を爆破したと発表していた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は26日の声明で、南部ヘルソン市の鉄道駅をロシア軍が攻撃したと明らかにした。周辺に多数の市民がおり、クリメンコ内相によると、避難誘導をしていた警察官が砲撃で死亡した。《共同通信》