令和1588日目

2023/09/04

【辺野古訴訟】沖縄県の敗訴確定

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、軟弱地盤改良工事の設計変更を承認しなかった沖縄県に対する国土交通相の是正指示は違法だとして、県が取り消しを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷(岡正晶裁判長)は4日、県側の上告を棄却した。是正指示を「適法」とした県側敗訴の福岡高裁那覇支部判決が確定した。

裁判官5人の全員一致の意見。辺野古移設で県と国が争った訴訟は13件あり、7件で県側敗訴が確定した。4件は和解や取り下げで終結。今回の判決で主要な法律上の論点が出そろい、現在係属中の2件も県の勝訴は厳しい見通しとなった。国が埋め立て工事再開へ向かう可能性があり、法的対立は節目を迎えた。

軟弱地盤改良工事は知事の承認が必要。移設反対を掲げる沖縄県の玉城デニー知事は今回の判決確定に伴って設計変更を承認する義務を負う形となり、今後の対応が焦点だ。松野博一官房長官は記者会見で「沖縄県において判決に沿った対応が速やかになされるものと考えている」と述べた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【野球・U-18W杯】

野球のU―18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)は4日、台北などで行われ、1次リーグB組の日本はベネズエラに10―0と大勝し、開幕4連勝で2次リーグ進出を決めた。四回に5点を先取し、六回は4得点。東恩納(沖縄尚学)武田(山形中央)矢野(大垣日大)の継投で反撃を封じた。ベネズエラは1勝3敗。

前回優勝の米国は6―4でパナマを破り、オランダとともに3勝1敗となった。

A組ではプエルトリコがメキシコに1―0で競り勝ち、負けなしの3連勝。《共同通信》

【プロ野球】

プロ野球西武は4日、強制性交の疑いで書類送検され、嫌疑不十分で不起訴となった山川穂高内野手(31)に無期限の公式試合出場停止処分を科すと発表した。奥村剛球団社長は「不起訴処分となりましたが、今回の事態を重く受け止め、本人の猛省を促すべく、処分した」と理由を説明した。

山川は球団を通じ「プロ野球選手という立場をわきまえずにした行動が招いたものであり、深く反省しています。真摯に受け止め、再びチームの役に立てるように地道に練習に励みます」などとコメントした。

球団は、飯田光男球団本部長の役員報酬を一部自主返納するとした。

書類送検容疑は昨年11月、港区のホテルで20代女性に性的な暴行をした疑い。女性が被害届を提出し、警視庁麻布署が捜査。今年5月に書類送検され、東京地検が8月下旬に不起訴処分とした。

山川は沖縄県出身で、富士大から2014年にドラフト2位で西武に入団。18年にパ・リーグMVPに選ばれ、昨季は3度目の本塁打王と初の打点王に輝いた。今年3月のWBC優勝に貢献していた。《共同通信》

【自民党、公明党】東京での選挙協力が復活

岸田文雄首相(自民党総裁)と公明党の山口那津男代表は4日、国会内で会談した。次期衆院選の相互推薦対象から外れていた東京都で両党の選挙協力を復活させることで正式合意し、文書に署名した。衆院解散・総選挙に向け、東京の候補者調整を巡り悪化した関係の修復を図る。同席した自民の茂木敏充幹事長は「言い過ぎや行き違いがあった。他の地域よりも遅くなったことを遺憾に思う」と述べた。 合意文書によると、次期衆院選の東京の小選挙区で、自民は29区(荒川区、足立区西部)の公明候補を推薦。公明は残る選挙区の中で、協力体制が整ったところから自民候補を推薦する。《共同通信》

【岸田文雄首相】処理水、水産支援1000億円に拡大

岸田首相は4日、野村農相と官邸で協議し、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に伴う追加の水産事業者支援策を取りまとめた。新たに予備費207億円を投じ、既存の基金800億円と合わせ計1007億円の対策とする。水産物加工施設の整備や輸出先の開拓を柱に据えた。

処理水放出に反発する中国が日本産水産物の輸入を全面停止したことを受けた対応。風評被害対策300億円、漁業継続支援500億円の基金が既に設けられており、予備費の追加で全国の水産業支援に万全を期す。

首相は記者団の取材に「水産業を守り抜く」と述べた。

支援策は「消費拡大・生産持続」「風評影響対応」「輸出先転換」「加工体制強化」「迅速かつ丁寧な賠償」の5本柱となる。水産物の加工能力強化に向け、機器の導入などを支援。まず中国に輸出し、中国で殻むき加工した上で現地消費や米国向けなどに販売しているホタテに関し、日本に加工体制を整備して米国や東南アジアに直接販売できるようにする。

ナマコなど輸出の落ち込みが懸念される品目の一時買い取りなども進める。《共同通信》

【米・エマニュエル駐日大使】福島産品に舌鼓

米国のエマニュエル駐日大使は4日、来日中の下院議員団と東京・日本橋にある福島県の物産館を訪れ、同県産の魚を使ったかまぼこを試食して安全性をアピールした。東京電力福島第1原発の処理水放出を巡る中国による日本産水産物の全面禁輸措置について「強制的なやり方は受け入れられない」と批判した。

議員団は民主、共和両党の十数人で構成。ハイムズ議員(民主)は「中国は事実に基づいた対応をすべきだ」と指摘。ステファニク議員(共和)は「超党派で日本の漁業に対する支持を示すために来た」と福島との連帯を強調した。

桃を購入したエマニュエル氏は「子どもたちが食べたがっているので買った」と笑顔を見せた。《共同通信》

【ウクライナ侵攻】

ロシア、南部港湾地域に連夜攻撃

ウクライナ当局は4日、南部オデッサ州イズマイルに4日未明、ロシア軍の無人機(ドローン)攻撃があり、倉庫や農業機械などに被害を受けたと明らかにした。イズマイルはルーマニアとの国境のドナウ川に面し、穀物積み出し港がある。川沿いの港湾地域への攻撃は2夜連続。

ウクライナ軍はロシア軍の無人機17機を撃墜し、破片が落下した民間施設で火災も起きた。ロシア軍は前夜、同じくドナウ川沿いに港を持つ同州レニも攻撃していた。

ロシアが7月に黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意から離脱後、ドナウ川は輸出の主要代替ルートとなり、イズマイルとレニに対する攻撃が相次いでいる。《共同通信》

ウクライナ国防相、辞表提出

ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相は4日、最高会議(議会)議長に辞表を提出したと明らかにした。ゼレンスキー大統領が3日、更迭方針を表明していた。レズニコフ氏は欧米からの兵器調達交渉で存在感を発揮し、国際的知名度を高めた側近。国防省を巡る汚職疑惑で高まった国民の不満を沈静化させ、政権の求心力を保つ狙いがある。

レズニコフ氏は4日、「ウクライナの現代史において最も厳しい時期に任務に就けたことは光栄だった」とX(旧ツイッター)に投稿した。

ウクライナでは1月、軍の食料調達を巡って汚職疑惑が浮上した。レズニコフ氏に対し、監督責任のある国防省トップとして不適格との批判が広がっていた。

ゼレンスキー氏は、加盟を目指す欧州連合(EU)が重視する汚職対策を強化している。3日の声明では、加盟交渉に向けて「今後数カ月内に幾つかの具体的な結果を出す必要がある」と強調した。

新国防相には、国有財産基金トップで元最高会議(議会)議員のルステム・ウメロフ氏が抜てきされる見通しになった。《共同通信》

【ロシア】穀物合意復帰に否定的

ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領が4日、ロシア南部ソチで会談した。プーチン氏は会談後の記者会見で、欧米がロシア産穀物と肥料の輸出を「妨害し続けている」と述べ、黒海を通じたウクライナ産穀物輸出合意への復帰の条件は整っていないとの認識を示した。

両首脳の直接会談はロシアが7月、トルコと国連が仲介した穀物合意を離脱して以来初めて。

プーチン氏は会談の冒頭で、穀物合意の再開問題やウクライナ危機などを率直に話し合う用意があると述べた。エルドアン氏は穀物合意の行方が「アフリカ諸国を含む世界にとって重要な意味を持つ」と応じた。

トルコは従来の合意への復帰を呼びかけているが、ロシアはカタールの資金援助を受けて100万トンのロシア産穀物をトルコで加工し、アフリカや中東諸国に渡す新たな方策を提案している。

エルドアン氏はプーチン氏のトルコ訪問を招請してきたが、ロシア側は応じず、エルドアン氏が訪ロする形となった。 《共同通信》

【MLB】

米大リーグは4日、各地で行われ、カブスの鈴木は本拠地シカゴでのジャイアンツ戦に「6番・右翼」で出場し、二回に先制の15号ソロを放つなど4打数2安打3打点で5―0の勝利に貢献した。移籍1年目だった昨季の14本塁打を上回った。

レッドソックスの吉田はレイズ戦に「6番・左翼」で出場し、15号2ランを含む4打数2安打2打点だった。7―3で勝ったチームは3連勝。

エンゼルスの大谷は右脇腹張りのためオリオールズ戦の直前に先発から外れ、そのまま欠場した。チームは3―6で敗れて4連敗。《共同通信》