令和1396日目
2023/02/24
この日のできごと(何の日)
【ウクライナ侵攻】
侵攻開始から1年
ウクライナは24日、ロシアによる侵攻開始から1年を迎えた。ゼレンスキー大統領は「悪はまだ存在している。私たちは必ず勝つ」と述べ、ロシアに占領された全領土の奪還を誓った。ウクライナのほか、日本を含む世界各国で、戦争犠牲者への追悼行事や反戦デモが行われ、連帯を表明。国連総会はロシア軍の即時撤退を求める決議案を採択した。米国は同日、新たな対ロ制裁や軍事支援を発表、先進7カ国(G7)はロシアへの圧力をさらに強める。
岸田文雄首相は24日の記者会見で、G7として第三国による対ロ軍事支援の停止を求める考えを表明。ロシアへの武器提供疑惑が指摘される中国などをけん制した形だ。
ゼレンスキー氏は24日のビデオ声明などで「数百万人が降伏ではなく、立ち向かうことを選んだ」と国民が結束して抵抗したことに謝意を表明。侵攻初日を「最も長く、困難な日だった」と振り返り、最初の3日間を持ちこたえたことで、世界のウクライナに対する認識が変わり転換点になったと強調した。《共同通信》
◇
ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、ロシアの侵攻開始から1年の節目に首都キーウ(キエフ)で記者会見し、「われわれは勝つ。真実はわが方にある」と決意を表明した。「全支援国が時間通りに宿題をこなせば勝利は確実」とし、支援加速を訴えた。ロシアへの武器提供疑惑が指摘される中国については「第3次大戦につながりかねない」と強くけん制し「武器を与えないと信じている」と訴えた。
先進7カ国(G7)議長国日本の岸田文雄首相のウクライナ訪問については「時期は不明だが心待ちにしている」とし、自らも訪日の打診を受けていると述べた。岸田氏はG7首脳で唯一ウクライナを訪問していない。
中国は24日、ロシアの侵攻に中立的立場を示し、両当事国の歩み寄りと停戦を呼びかけた。G7首脳のテレビ会議後に記者会見したゼレンスキー氏は「中国が関与する用意を示す重要な合図」と評価しつつ「和平案は当事国が作るべきだ」と強調。「全ウクライナ領からのロシア軍撤退を含まない和平案は受け入れない」と訴えた。《共同通信》
◇
ウクライナのゼレンスキー大統領(45)がロシアの侵攻から丸1年を迎えた24日夕に首都キーウ(キエフ)で開いた記者会見。銃を携えた兵士が厳戒態勢を敷くホテルの地下ホールに、国内外の報道陣200人以上が詰めかけた。俳優出身の戦時大統領は2時間半、時に笑いを誘い、時に目をうるませて熱弁を振るった。
「2月、不屈の年」と銘打つ会見。安全上の理由から当日朝まで会場は伏せられ、記者は厳重な検査を受けて入場した。壇上にはゼレンスキー氏と進行役の大統領府職員1人だけ。各国の記者からの質問に資料も一切読まず、椅子から身を乗り出しながら力強く答えた。《共同通信》
林外相、安保理でロシア非難
林芳正外相は24日(日本時間25日)、国連安全保障理事会閣僚級会合に出席し、発言した。ロシアによるウクライナ侵攻について「市民に対する無差別攻撃は戦争犯罪を構成するものだ」と非難。「世界のどこであれ、力や威圧によって領土を変更しようとする試みは断固拒否されなければならない」と強調した。
1年前、安保理でウクライナ情勢を議論している最中にロシアが侵攻を開始したとして「安保理と国連全体に対する侮蔑だ。ロシアがいかに国連を軽視しているかを示している」と指摘。「国際平和に最も重い責任を負うべき安保理常任理事国による明白な国際法違反だ」と批判した。《共同通信》
EU、対ロ追加制裁で合意
EUは24日、ウクライナへの侵攻を続けるロシアに対する追加制裁案に合意した。電子機器など110億ユーロ(約1兆5900億円)超規模の輸出禁止・制限措置などを盛り込んだ。
EUの対ロ制裁は今回で10回目。EU欧州委員会によると、EUはこれまでに対ロ輸出の半分近くに制裁を加えたことになる。
輸出禁止の対象は、電子機器や特殊車両、トラックや航空機エンジンなど、ロシアがEU以外の国から代替輸入するのが困難な製品。ドローンやミサイルなどの電子部品や、レアアースなどの輸出も規制する。軍幹部や政府高官ら約120の個人・団体を渡航禁止や資産凍結の制裁対象に加えた。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【ただいま、つなかん】公開
宮城県気仙沼市の民宿の女将と、東日本大震災のボランティアに参加した若者らの10年にわたる交流を描いたドキュメンタリー映画「ただいま、つなかん」の上映が24日、仙台市内の映画館で始まった。今後、全国のミニシアターで順次公開される。
舞台は、同市で菅野一代さん(59)が営む「唐桑御殿つなかん」。一代さんは震災後、自宅を宿泊場所として開放し、学生ボランティアら延べ500人以上を受け入れた。若者が「帰ってくる場所」として2013年に民宿を開いたが、17年、家業の養殖業で船に乗った夫たちを転覆事故で失う。
映画は、一歩一歩前に進む一代さんと、移住した若者らとの絆を丁寧に描いた。《共同通信》
【総務省】NHKを再び指導
NHKが郵便法に違反し、国の許可を得ていない事業者に信書の送付を委託した問題で、総務省は24日、NHKに報告漏れがあったとして、再発を防止するよう行政指導したと発表した。昨年12月に続く指導。対象となる文書は約2070万通としていたが、これとは別に、約309万通の把握が漏れていたという。NHKが業務を委託した48社にも行政指導した。
文書は2015〜21年度に、NHKが受信契約の締結が確認できない人に契約を促すために送ったもので、期日を指定して返送を求めた。総務省はこうした内容が信書に当たると判断し、昨年12月の指導で法令順守の徹底などを求めていた。《共同通信》
【COVID-19】
国内で24日、6275人の新型コロナウイルス感染者が確認された。都道府県別では東京427人、兵庫385人、神奈川379人など。死者は千葉10人、大阪9人、東京7人など計62人が報告された。
厚生労働省によると、全国の重症者は183人で前日より11人減った。
秋田と広島が過去に発表した数値を修正した。《共同通信》