令和1011日目

2022/02/04

この日のできごと(何の日)

【北京五輪】開会式

第24回冬季オリンピック北京大会は4日夜、北京市の国家体育場(通称「鳥の巣」)で開会式が行われ、開幕した。新型コロナの影響で1年延期された昨夏の東京五輪に続き、感染対策で厳戒態勢が敷かれる中、91カ国・地域から約2900人の選手が参加。米英などは人権問題を理由に政府代表を派遣しない「外交ボイコット」を決定し、混沌とした世界情勢を映し出す形で雪と氷のスポーツの祭典が始まった。

08年に夏季五輪を開いた北京は史上初の夏冬開催都市となり、覇権主義的な動きを強める中国は内外に威信を示す一大イベントと位置付ける。開会式では習近平国家主席が開会宣言した。

4日夜に開かれた北京冬季五輪の開会式で、中国は聖火の点火者に新疆ウイグル自治区出身のウイグル族の女子選手を起用した。国際社会では同自治区での人権侵害に批判が高まり、米英などは北京五輪の「外交ボイコット」に踏み切っている。中国はこうした動きに対抗し、少数民族が活躍できる社会を実現しているとアピールする狙いとみられる。

点火者2人のうちの1人として登場したノルディックスキー距離のジニゲル・イラムジャン(20)は、新疆北部アルタイ市の出身。五輪は初出場で、国際的にはそれほど名前は知られていない。《共同通信》

少数民族への人権侵害が行われていると米欧が批判する中国新疆ウイグル自治区では4日、北京冬季五輪の開幕に合わせて警戒が強化され、街に多数の装甲車が現れた。緊張感が高まる中、ウイグル族の住民は「開会式も競技も見ない」と冷ややかな口調で話した。

区都ウルムチの繁華街を歩いていた30代の男性は、街頭に設置されたおびただしい数の監視カメラに目をやり「みんな五輪に興味はない」とこぼした。人権や政治だけでなく「五輪でさえ簡単に話せる話題ではない」と声を潜めた。

国際大バザール内にある五輪グッズを扱う店は閑散とした様子だった。《共同通信》

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【将棋・羽生善治九段】初のA級陥落へ

将棋の羽生善治九段(51)は4日、東京都渋谷区の将棋会館で指された第80期名人戦A級順位戦8回戦で永瀬拓矢王座(29)に敗れ、通算成績2勝6敗で最上位のA級から初の陥落が決まった。トップ棋士の証しとされるA級在籍は、名人在位9期を含む29期連続で途絶えた。

日本将棋連盟によると、A級29期連続は中原誠16世名人(74)と並ぶ歴代4位の記録だった。1位は故大山康晴15世名人の44期連続。A級は10人が総当たりで名人挑戦権を争い、下位の2人がB級1組へ降級する。

【富山県・新田八朗知事】「クラスター広げて」

富山県の新田八朗知事は4日の記者会見で、同県滑川市長選(6日投開票)の個人演説会で、自身が応援する候補者の支持を呼び掛ける意味合いで「クラスターを広げて」と発言していたと明らかにし、「適切ではなかった」と陳謝した。

新田知事などによると、告示後の1月31日に発言した。「言葉の意味はタイミングや場の雰囲気などで受け止められ方が違う。演説会では一つの例えとして発言した」と釈明した。

県内では新型コロナウイルスの感染急拡大で、クラスター(感染者集団)の発生が相次いでいる。《共同通信》

【東京株式市場】

4日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は反発した。米企業の好決算を受けて投資家心理が改善し、東京市場でも価格の高い主力株が値を上げて相場を押し上げた。

終値は前日比198円68銭高の2万7439円99銭。東証株価指数(TOPIX)は10.64ポイント高の1930.56。出来高は約13億5765万株だった。《共同通信》

【COVID‑19】国内新規感染9万8374人

国内で4日、新たに報告された新型コロナウイルス感染者が9万8374人となり、3日連続で9万人を超えた。報告された死者は103人で、100人を超えるのは昨年6月3日以来、8カ月ぶり。デルタ株が猛威を振るった昨夏の「第5波」ピーク時を大きく超えた。年末年始には死者の報告がない日もあったが、感染拡大に伴い急増している。

厚生労働省によると、重症者は前日から131人増えて1042人。千人超えは昨年9月28日発表分以来、約4カ月ぶり。今年の元日発表分は51人だったが、1カ月余りで20倍以上に増えた。オミクロン株の重症化率は低いとされるが、状況は深刻さを増している。《共同通信》

【中ロ首脳会談】

中国の習近平国家主席は4日、北京冬季五輪開幕に合わせて訪中したロシアのプーチン大統領と北京の釣魚台迎賓館で会談した。会談の共同声明はウクライナ情勢に関連し、中ロ両国が共に北大西洋条約機構(NATO)拡大に反対すると明記した。中国の人権問題を理由に政府首脳を北京五輪に派遣しない「外交ボイコット」などを巡り米欧と対立する中、中ロ両首脳は共同歩調を取る重要性を確認し、固い結束を誇示した。

新型コロナウイルス流行のため約2年間外遊を控えてきた習氏にとって、会談は首脳外交の本格的な復活を内外に示す意味もある。《共同通信》

【この日の岸田文雄首相】

岸田文雄首相は4日、米国のラーム・エマニュエル新駐日大使と官邸で会談し、台頭する中国や日本人拉致問題を含む北朝鮮への対応で、緊密に連携する方針を確認した。首相が掲げる「核兵器のない世界」の実現に向けた協力でも一致した。政府関係者によると、エマニュエル氏は会談で、首相の地元で被爆地の広島を早期に訪問する意向を伝達。首相は歓迎し、自身も同行したいとの考えを示した。

エマニュエル氏が先月の来日後、首相と面会するのは初めて。首相は会談で「バイデン大統領の信任の厚い大使をお迎えできたのは、今の日米同盟の絆の強さを象徴するものだ」と強調した。《共同通信》

岸田文雄首相は4日、サッカー元日本代表の本田圭佑選手と官邸で面会した。本田選手は子どものスポーツや教育に関する自身の取り組みを紹介した。面会後、記者団に政界へ転身する可能性を問われ「今のところ興味は全くない。国際人として、僕にしか見えないものを社会に還元していきたい」と語った。

首相との面会について「非常にポジティブな意見をもらった」と指摘した。面会には自民党スポーツ立国調査会長を務める遠藤利明選対委員長も同席。本田選手が選挙に出馬する可能性に関し「残念ながら、当面は諦めている」と述べた。《共同通信》

【香港】国安法違反で活動家逮捕

香港警察は4日、香港国家安全維持法(国安法)の「国家政権転覆扇動」の疑いで、社会活動家の古思堯氏を逮捕した。北京冬季五輪開幕に合わせ、中国政府の出先機関「香港連絡弁公室」前で4日に抗議活動を計画していたという。香港メディアが報じた。

警察は具体的な容疑事実を明らかにしていない。報道によると、古氏は「中央政府は逮捕された香港市民を無視し、平和を装って冬季五輪の開催だけを気に掛けている」などと主張し、抗議する計画だった。

古氏は、沖縄県・尖閣諸島の中国領有権を主張する香港の団体「保釣行動委員会」のメンバーで、2012年8月に尖閣諸島に上陸した。《共同通信》

【MLB】選手会、仲裁要求を拒否

米大リーグの選手会は4日、難航する労使交渉を巡り、機構(MLB)が求めた連邦調停局による仲裁に応じないと発表した。声明で「さまざまな要素を考慮した結果、今回の要求を拒否することに決めた。選手側は話し合う準備が整っている」と交渉継続の姿勢を明確にした。調停人による仲裁には、選手会の同意が必要だった。

大リーグは昨年12月からロックアウトに突入。年俸総額が規定額を超えた球団に対する課徴金(ぜいたく税)などの争点で対立し、事態打開の糸口が見えていない。16日に開始予定のキャンプは、遅れが避けられない情勢となっている。《共同通信》



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