令和525日目
2020/10/06
この日のできごと(何の日)
【日、米、豪、印】外相会談
日本、米国、オーストラリア、インド4カ国の外相は6日、東京都内で会合を開いた。覇権主義を強める中国を念頭に、ルールに基づく国際秩序の構築など「自由で開かれたインド太平洋」の推進に向け、4カ国が連携を強化することで一致した。海洋安全保障や質の高いインフラ整備などでの協力も確認した。
会合には、茂木敏充外相とポンペオ米国務長官、ペイン豪外相、ジャイシャンカル印外相が出席した。
茂木氏は会合で、「さまざまな分野で既存の国際秩序は挑戦を受けている。新型コロナウイルスの発生、拡大はこの傾向を加速させている」と指摘。「4カ国は(民主主義など)基本的価値観を共有し、ルールに基づく自由で開かれた国際秩序を強化していく目的を共有している」と述べた。
ポンペオ氏は、新型コロナの感染拡大をめぐり、「中国共産党が隠蔽したことで事態は悪化した」と批判。南シナ海や東シナ海、台湾海峡などでの活動にも警戒感を示した。
会合は昨年9月に米ニューヨークで初めて開かれ、2回目。年1回の開催をめどに定例化する方針だ。
新型コロナの感染拡大後、国内で対面の閣僚級会合が開かれるのは初めて。外相らは自国出発前と入国時のウイルス検査や、外出制限などの感染対策を徹底した。
4カ国会合に先立ち、茂木氏はポンペオ氏と約70分間会談した。茂木氏は「菅義偉政権でも地域や国際社会の平和と安定の礎である日米同盟を一層強化していく方針に変わりはない」と述べた。
両氏は北朝鮮による拉致、核、ミサイル問題の解決に向け、緊密に連携することも確認した。サイバー攻撃対策をめぐり、ポンペオ氏が米側の取り組みを説明し、茂木氏は協力を深めたい考えを伝えた。《産経新聞》
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【東京株式市場】
6日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続伸した。新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領が退院し、米政治動向を巡る不透明感が和らいだ。ただトランプ氏がまだ完全回復はしていないとして様子見ムードも強かった。
終値は前日比121円59銭高の2万3433円73銭。東証株価指数(TOPIX)は8.50ポイント高の1645.75。出来高は約9億8971万株だった。《共同通信》
【神戸市北区】ヤマト運輸で死傷事件
6日未明、神戸市北区の「ヤマト運輸神戸北鈴蘭台センター」で、パート社員のA子さん(47)が男に腹などを包丁で刺されて死亡し、男性従業員(60)が手に軽傷を負った。男は軽乗用車で逃走。兵庫県警は、現場近くで軽乗用車をパトカーにぶつけたとして、元パート社員のB容疑者(46)(神戸市北区)を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。
発表によると、B容疑者は「人を刺した。昨日解雇されて腹が立ってやった」などと供述している。県警は解雇を巡るトラブルなどが背景にあるとみて、B容疑者から殺人容疑などでも事情を聞く。
事件を受け、ヤマト運輸の広報担当者は「ご迷惑をおかけし、深くおわびします」と話した。B容疑者については「元社員だが、退職の状況や理由については捜査中のため答えられない」としている。《読売新聞》
【COVID-19】
国内感染新たに500人
国内では6日、新型コロナウイルスの感染者が25都道府県と空港検疫で新たに500人確認された。死者は愛知県3人、東京都、神奈川県、京都府、大阪府各1人の計7人に上った。
都内では177人の陽性が判明し、1日当たりの感染者は2日ぶりに100人を超えた。一方、入院患者は976人で、7月23日(964人)以来、約2か月半ぶりに1000人を下回った。重症患者は前日と同じ25人。直近1週間の平均陽性率は3・3%だった。《共同通信》
GoTo利用、延べ1689万人 旅行割引支援額は735億円
観光庁は6日、政府の観光支援事業「Go To トラベル」を利用して9月15日までに宿泊した人は、少なくとも延べ1689万人だったとの速報値を発表した。割引支援額は少なくとも735億円だった。
事業予算は事務委託費を含め約1兆3500億円。宿泊旅行で7300万人分、日帰り旅行で4800万人分を想定して確保した。適用期間は当面来年1月末までとしているが、予算の消化状況によっては延長もあり得るとしている。
観光庁は旅行、宿泊事業者らから運営事務局に報告があった分を随時、集計。9月15日に公表した速報値では8月末までに少なくとも延べ1339万人が利用していた。《共同通信》
ジャニーズ事務所、47都道府県にPCR検査装置を寄贈
ジャニーズ事務所は6日、新型コロナウイルスへの対応を支援するため、47都道府県にPCR検査装置を寄贈した。事務所を代表し、人気グループ「V6」の坂本昌行さんら4人が全国知事会に目録を手渡した。
事務所が行っている社会貢献活動の一環。PCR検査装置と検査に必要な備品は、知事会を通して都道府県に届けられる。
坂本さんは、「これからインフルエンザや風邪がはやる。PCR検査体制を整えておくことが、皆様の生活を守ることにつながると考えた」と話した。知事会の古尾谷光男事務総長は「寄贈を全国に知らせたところ、大変喜んでいた。機器をしっかり役立てたい」と述べ、感謝状を贈呈した。《読売新聞》
【プロ野球・6日】
ロ0―3オ
オリックスが快勝した。三回に小田の今季初本塁打とT―岡田の適時打で2点を先制し、四回には大下の適時打で1点を加えた。山本は8回を散発2安打で無得点に抑え8勝目を挙げた。ロッテは打線が三塁すら踏めなかった。
日5―3楽
日本ハムが連敗を3で止めた。2―3の五回に大田の2試合連続となる11号3ランで逆転。上沢は七回途中まで7安打を浴びながら3失点と粘って8勝目を挙げた。楽天は則本昂が6回5失点と乱れて勝率が5割に戻った。
西3―1ソ
西武が4投手の継投で逃げ切った。七回途中まで2安打無失点の高橋光が6勝目を挙げ、増田が24セーブ目。打線は五回に森の犠飛で先制し、八回には森の2点三塁打で加点した。ソフトバンクの連勝は4で止まった。
中4―0ヤ
中日が3位に浮上した。二回にシエラの二塁打で先制し、阿部の適時打、大島の犠飛、京田の適時内野安打で4点を挙げた。勝野は7回2/3を5安打無失点に封じ、3勝目。ヤクルトは小川の代役で先発した久保が打たれ、4連敗。
広4―4神
広島が延長十回に追い付き、引き分けた。3―4の十回に堂林の遊ゴロで同点。続く好機は、代打菊池涼が三邪飛に倒れた。阪神は八回に代打原口が同点打、十回は熊谷の中前打で勝ち越したが、スアレスが誤算だった。
巨6―4D
巨人は1―1の三回に丸の19号3ランで勝ち越した。4―3の五回にはウィーラーの10号2ランで突き放した。菅野が7回4安打3失点で開幕投手から13連勝を飾った。DeNAは新人の坂本がプロ初黒星を喫するなど投手陣が崩れた。
◇
巨人の菅野智之投手が6日、東京ドームで行われたDeNA16回戦で先発して7回3失点で白星を挙げ、開幕投手から13連勝として岩隈(巨人)が近鉄時代の2004年にマークしたプロ野球記録を更新した。
シーズン初登板からの連勝でも堀内が新人だった1966年に作った球団記録に並んだ。
菅野は史上138人目の通算100勝も達成した。192試合目での到達はプロ野球史上7番目のスピード記録となった。《共同通信》
【キルギス】首都混乱
中央アジア・キルギスの首都ビシケクで議会選の結果に抗議するデモを起こした野党勢力は6日までに政府庁舎を次々と占拠し、首都は騒乱状態となった。事実上の政変とみられる。ジェエンベコフ大統領は「政権奪取の試みがあった」と批判し、対話を呼び掛けた。しかし野党側は大統領退陣、新たな政府樹立を要求し、情勢は一気に緊迫した。
ロイター通信は、野党側が内務省を支配下に置いたと報道。現政権は治安機関への統制を失いつつあるようだ。
政変の背景には、ジェエンベコフ大統領派と、汚職で有罪となり投獄されたアタムバエフ前大統領派の強い確執があるとみられる。《共同通信》
【焼肉酒家えびす集団食中毒事件】再び不起訴へ
2011年に5人が死亡した「焼肉酒家えびす」の食中毒事件で、富山地検が業務上過失致死傷容疑で調べていた店の運営会社の元社長ら2人を7日にも再び不起訴とすることが、6日分かった。19年6月に富山検察審査会が「不起訴不当」の議決を出したことを受け、地検が再捜査してきた。不起訴処分が出れば、一連の捜査は終結する。
県内の遺族2人と弁護士が6日、県民会館で会見し、富山地検でこの日に不起訴の方針について説明を受けたことを明らかにした。
遺族らによると、2016年に業務上過失致死傷容疑で書類送検された店の運営会社の元社長と肉卸会社の元役員を不起訴とした時と同じく、処分理由は嫌疑不十分。遺族らは会見で「人命が奪われた事件で誰の責任も問えない。10年近くたっても何も変わらないのは本当に残念」と述べた。
地検は16年、腸管出血性大腸菌が強い毒素を持つことは事件当時知られておらず、食中毒発生の予見は困難だったと判断。菌が肉の表面だけではなく内部に入り込む可能性も否定できず、表面を切り取るトリミングなどをしても事件を防げたかどうか疑問が残るとしていた。
遺族2人は18年、不起訴処分について富山検察審査会に不服を申し立てた。
審査会は、肉卸会社と運営会社の双方について「食中毒を防ぐために十分な措置を取っていなかった」などと指摘。過失の証明は可能との見解を示していた。
富山地検の西岡剛次席検事は「現時点でコメントは差し控える」としている。《北日本新聞》
【菅義偉首相】米・ポンペオ国務長官と会談
菅義偉首相は6日、来日中のポンペオ米国務長官と官邸で会談し、「自由で開かれたインド太平洋」を目指す安倍晋三政権の路線を継承する意向を表明した。北朝鮮による拉致問題解決に米政府の協力を求めたのに対し、ポンペオ氏は「日本の取り組みを引き続き全面的に支持する」と述べた。外国要人との対面での会談は首相就任後初めて。首相はこの後、ポンペオ氏に加えオーストラリア、インドの外相とも面会した。
「アイム ヨシヒデ・スガ。ウエルカムトゥトーキョー」
ポンペオ氏、ペイン豪外相、ジャイシャンカル印外相の表敬訪問を受けた首相はテーブルを挟んで3氏と向き合い、緊張した面持ちでこう切り出した。
政府は「自由で開かれたインド太平洋」を実現する上で米豪印3カ国との連携を中核的な要素と位置付ける。首相も3カ国を重視する姿勢を示しており、中国の習近平国家主席と会談する前に3カ国首脳との電話会談を行っている。
首相は3氏との会談で「新型コロナウイルスの感染拡大で国際社会はさまざまな課題に直面している。今だからこそ、このビジョンを共有する多くの国々と連携を深め、具体的な協力を積み重ねていく必要がある」と強調した。
首相はこれに先立ち、ポンペオ氏と単独で面会し、新型コロナに感染したトランプ大統領夫妻について「早期全快を祈っている」と表明した。ポンペオ氏は来夏に予定する東京五輪・パラリンピックの開催に関して「全面的に支持する」と述べた。
両氏はまた、日米同盟を一層強化するとともに、日米豪印4カ国の枠組みで連携することも一致した。両氏は握手の代わりに勢いをつけてグータッチし、日米の連携をアピールした。《産経新聞》
【第18回国民の自衛官】表彰式
国際活動や災害派遣などで著しい功績のあった自衛官を顕彰する「第18回国民の自衛官」の表彰式が6日、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ケ谷で開かれ、選出された9人1機関に、表彰盾などが授与された。
新型コロナウイルスの感染防止のため、式は一般招待や協賛関係者の出席を取りやめるなど規模を縮小して実施。例年、お言葉を述べていた三笠宮家の彬子さまのご臨席は見送られた。
出席した産経新聞社の飯塚浩彦社長は、新型コロナ対応や7月に九州を中心に被害をもたらした豪雨災害での活動に触れ、「人々の命を救い、復旧活動に全力で尽くされる姿に多くの国民が感銘を受け、心を打たれたと思う。自衛官の皆さまを国民の財産とし、存在意義をさらに高められるよう今後も尽力していく」と力を込めた。
来賓代表であいさつした岸信夫防衛相は「(自衛隊は)国民の強い信頼に支えられていなければその任務を十分に果たすことはできない。日々、職務に精励し、国民の信頼と期待に応えるために努力していくことが必要だ」と激励した。《産経新聞》
【エディ・ヴァン・ヘイレンさん】死去
ハードロック界で活躍した米ギターリスト、エディ・ヴァン・ヘイレンさんが6日、ガンで亡くなった。65歳だった。AP通信などが伝えた。
ヘイレンさんはオランダ生まれで、米カリフォルニア州で育った。1970年代に人気ロックバンド「ヴァン・ヘイレン」を結成し、「ジャンプ」や「パナマ」など多くのヒット曲を送り出した。近年は舌がんなどを患い闘病生活を続けていたという。
息子のウルフ氏はツイッターで「最高の父親で、一緒に過ごした全ての時間が贈り物だった」と追悼した。《読売新聞》
【まつもと泉さん】死去
1980年代に大ヒットした漫画「きまぐれオレンジ☆ロード」を手がけた漫画家のまつもと泉さんが、6日死去した。61歳。葬儀は近親者で行った。
富山県出身。1982年にデビューし、84年、男女の三角関係をコメディータッチで描く「きまぐれオレンジ☆ロード」の連載を「週刊少年ジャンプ」で始めた。同作は国内外で人気を集め、アニメ化もされた。
公式サイト「WAVE STUDIO」などによると、4歳の頃に交通事故に遭ったことが原因で、頭痛やめまいに襲われる「脳脊髄液減少症」を長年患っていた。数年前には心臓の手術も受けていた。《読売新聞》