令和61日目
2019/06/30
この日のできごと(何の日)
【米・トランプ大統領】韓国・文在寅大統領、北朝鮮・金正恩委員長と会談
トランプ米大統領と韓国の文在寅大統領は30日、ソウルの大統領府で会談した。トランプ氏は会談冒頭、北朝鮮との軍事境界線がある非武装地帯(DMZ)で金正恩朝鮮労働党委員長と会談することに強い意欲を示し「金委員長も私もやりたいと思っている」と述べた。文氏との会談後、共同記者会見に臨む。
トランプ氏は30日午後、文氏と共にDMZを視察する予定。金正恩氏にDMZで「握手し、あいさつしたい」と呼び掛けているが、警備などの準備は「非常に複雑だ」とも語った。米朝首脳の対面場所は板門店を想定。首脳会談をてこに非核化協議の進展につなげたい考えがあるとみられる。《共同通信》
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米国のトランプ大統領は30日、南北軍事境界線上の板門店で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と会談した。トランプ氏は停滞する非核化交渉の再開に向け、2~3週間以内に米朝双方で交渉チームを作り、協議を始めることで合意したことを明らかにした。米朝首脳会談は昨年6月のシンガポール、今年2月のハノイに続き、3回目となる。
トランプ氏は現職の米大統領として初めて北朝鮮に足を踏み入れた。
30日午後、板門店を訪れたトランプ氏は、正恩氏と軍事境界線を挟んで対面し、握手を交わした後、北朝鮮側に入った。約1分後、トランプ氏は正恩氏と韓国側に戻り、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領も加わり、韓国側の施設に向かった。米国と韓国、北朝鮮の首脳が一堂に会するのは初めてとなった。
米朝首脳会談は、板門店の韓国側施設「自由の家」で午後4時頃から始まり、約50分間に及んだ。冒頭でトランプ氏は「とても特別で歴史的瞬間だ」と強調し、正恩氏も「トランプ氏と私の間で存在する素晴らしい関係がない限り、一日で電撃的な会談が実現しなかっただろう」と応じた。
会談では、2月のハノイ会談以降、行き詰まる米朝の非核化交渉を再開させるため、双方の交渉チームで協議し、課題などを整理することに決めた。米国側は、ポンペオ国務長官がチームを選定し、チームのトップを、スティーブン・ビーガン北朝鮮担当特別代表が務める。
トランプ氏は正恩氏との会談後、「交渉の詳細を詰めていく。スピードが目的ではなく、包括的でよい合意ができるかどうかだ。2~3週間で何ができるかを見極める。これから数週間で動き出す」と記者団に語った。北朝鮮への制裁については「維持されるが、外すことを楽しみにしている」と述べた。
韓国メディアなどによると、今回の2人の対面で、トランプ氏は正恩氏を米ホワイトハウスに、正恩氏は平壌(ピョンヤン)にトランプ氏を招待するとそれぞれ伝えたという。
トランプ氏は6月29日、ツイッターなどを通じ、軍事境界線に沿って設けられた非武装地帯(DMZ)を30日に訪問する際、正恩氏に会いたいとの意向を示していた。北朝鮮は経済制裁の解除などを求め、完全な非核化に向けた措置を取ることを拒んできたが、正恩氏はトランプ氏との親交を交渉打開につなげる狙いから、要請に応じたとみられる。
米朝首脳会談に先立ち、トランプ氏は30日、ソウルの韓国大統領府で文氏と会談した。その後、文氏とともに、正恩氏との面会前に、韓国北西部・坡州(パジュ)の韓国側DMZ内のオーレット警戒所を訪問し、警戒所で任務に当たる部隊を激励した。
トランプ氏は30日夜、韓国訪問を終え、専用機で帰途に就いた。《読売新聞》
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【ゴルフ・星野陸也選手】ツアー通算2勝目
男子ゴルフのダンロップ・スリクソン福島オープン(福島・グランディ那須白河GC=パー72)は30日、雨によるコースコンディション不良のため、最終ラウンドが中止となった。
競技は3日間(54ホール)に短縮され、星野陸也(23)が通算20アンダーで大会初優勝を果たした。ツアー通算2勝目。昨年優勝の秋吉翔太は2打差の2位となり、大会連覇は成らなかった。石川遼は10アンダーの29位だった。《読売新聞》
【野党】首相の安保政策批判
与野党7党の政策責任者らは30日のNHK番組で、安全保障政策を巡り議論した。野党は、日米安保条約を「不公平な合意だ」とするトランプ米大統領の発言を踏まえ、安倍晋三首相の安保政策を批判した。与党は日米同盟の重要性を強調し、理解を求めた。
立憲民主党の逢坂誠二政調会長は、トランプ氏発言について「日米関係を揺るがしかねない。米側とのやりとりを国民に説明する必要がある」と指摘した。自民党の新藤義孝政調会長代理は、在日米軍への基地提供や駐留経費負担を巡り、首相がこれまでトランプ氏にしっかり説明してきたと反論した。《共同通信》
【安倍晋三首相】サウジアラビア・ムハンマド皇太子と会談
安倍晋三首相は30日、大阪市内でサウジアラビアのムハンマド皇太子と会談した。米国とイランの対立で緊張が高まる中東情勢に関して協議。来年の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)でサウジが議長国を務めることを踏まえ、成功に向けて協力すると伝えた。
首相は、イランを敵視するサウジと、中東情勢の緊張緩和に向けて意見交換する。
脱石油依存を目指すサウジの経済構造改革を後押しする方針を改めて伝達し、日本企業の進出拡大や投資促進を柱とする「日・サウジ・ビジョン2030」への「官民挙げての最大限の協力」を約束した。《共同通信》
【与野党党首】参院選を前に論戦
参院選(7月4日公示・21日投開票)を前に、与野党6党首が30日、インターネット番組の党首討論に出席し、憲法改正や経済政策などについて論戦を繰り広げた。通常国会閉会後、各党党首の討論会は初めて。
安倍首相(自民党総裁)は衆参憲法審査会で議論が進んでいない現状を指摘し、「しっかり議論するのか、しないのかを問うのがこの参院選だ」と訴えた。共産党が自衛隊を違憲としていることに触れ、野党の候補者一本化について「自衛隊が合憲か違憲かという最も大切な点は統一すべきだ」と批判した。
立憲民主党の枝野代表は、改憲の国民投票運動に絡むCM規制の審議を進めるよう主張し、「審議を拒否しているのは与党側だ」と反論。野党の候補者調整については「集団的自衛権は違憲である点については一致している」と語った。
国民民主党の玉木代表は「私たちは、憲法はしっかりと議論していくという立場だ」と述べ、公明党の山口代表は「落ち着いて議論できる環境を与野党が努力して作るべきだ」と語った。
共産党の志位委員長は憲法9条改正に強く反対。日本維新の会の松井代表(大阪市長)は改憲論議を進めるよう各党に呼びかけた。社民党の又市党首は体調不良を理由に欠席した。《読売新聞》
【陸上・日本選手権】
陸上・日本選手権兼世界選手権ドーハ大会代表選考会最終日(30日・福岡博多の森陸上競技場=読売新聞社など後援)――男子200メートル決勝はサニブラウン・ハキーム(米フロリダ大)が20秒35(向かい風1・3メートル)で制し、2年ぶり2度目となる100メートルとの2冠を達成。世界選手権代表に内定した。小池祐貴(住友電工)が20秒48で2位、桐生祥秀(日本生命)が20秒54で3位。
男子110メートル障害は高山峻野(ゼンリン)が日本タイ記録の13秒36で優勝。男子走り幅跳びは橋岡優輝(日大)が3連覇し、女子5000メートルは木村友香(資生堂)が初優勝した。高山、橋岡、木村は世界選手権代表に内定。今大会の代表内定者は男子5人、女子3人の計8人だった。《読売新聞》
【春風亭昇太さん】結婚発表
日本テレビ系の演芸番組「笑点」の司会者で落語家の春風亭昇太さん(59)が30日、近日中に結婚する予定だと明かした。相手は知人の紹介で十数年前に知り合った一般の女性(40)で、今年に入ってから交際を始めたという。
昇太さんはこの日、一部が生放送となった「笑点」の番組内で、「ついに、ついに、結婚することになりました」と報告。放送後に開かれた記者会見では、「(相手の女性の)いつも、にこやかなところにひかれた」と語った上で、「春風亭昇太の結婚とかけまして、焼き肉屋さんでいろんなお肉が出てきた時と解きます。その心は、持つ(モツ)かな?」と謎かけを披露した。《読売新聞》
【皇嗣同妃両殿下】キュリー夫人の博物館をご視察
ポーランドを訪問中の秋篠宮ご夫妻は30日午前(日本時間同日午後)、放射線やラジウムの研究で知られるノーベル賞受賞者、キュリー夫人の博物館を視察された。ご夫妻は夫人が使用していた実験器具や写真などを前に、時折うなずきながら熱心に説明を聞かれていた。
これに先立ち、ご夫妻は6月29日、日帰りで古都、クラクフをご訪問。大学の視察や市長との午餐会(ごさんかい=昼食会)などの後、日本美術技術博物館を見学された。「灰とダイヤモンド」などで知られる映画監督、アンジェイ・ワイダ氏(2016年死去)の尽力で開館した施設で、ご夫妻は4千点を超える浮世絵や着物などの展示を見て回られた。
博物館では、ワイダ氏の妻ら同館関係者との懇談の場も設けられた。《産経新聞》
【熊本県】各地で激しい雨
梅雨前線の影響で30日は西日本を中心に局地的に非常に激しい雨が降り、熊本県などの各地で避難勧告が相次いだ。益城町では木山川などが氾濫した。
1日も非常に激しい雨が降る恐れがあり、熊本地方気象台は「地盤が緩んでおり、土砂災害の危険度が高まっている」と警戒を強めている。
気象庁によると、30日午後までの24時間雨量が200ミリを超えた熊本県付近で、積乱雲が次々と発生し大雨をもたらす「線状降水帯」が発生。線状降水帯は1日にかけても発生する恐れがある。《熊本日日新聞》
【米・ニューヨーク】LGBTパレード
米ニューヨーク・マンハッタンで6月30日、性的少数者(LGBT)の権利擁護を呼びかけるパレードが行われた。今年はLGBTの人権運動が拡大するきっかけとなった「ストーンウォールの反乱」から50年の節目で、世界各国からパレードに参加した約15万人が「差別や分断のない世界を」などと訴えた。
約700団体が集まったパレードには日本のNPO法人「東京レインボープライド」も初参加し、約300人がマンハッタンの街を練り歩いた。杉山文野共同代表(37)は「日本でもさらに声を上げていきたい」と語った。
「ストーンウォールの反乱」は、ニューヨークの老舗ゲイバー「ストーンウォール・イン」で1969年6月、取り締まりに入った警官隊に同性愛者らが抵抗し、暴動に発展した事件だ。これを機に性的少数者の人権運動が拡大した。《読売新聞》
【立憲民主党・福山哲郎幹事長】企業・団体から後援会費
立憲民主党の福山哲郎幹事長(参院京都選挙区)の後援会が平成22~28年の7年間に複数の企業や団体から「後援会年会費」や「後援会費」として入金を受けていたことが30日、政治資金収支報告書などから分かった。書類上の記録では延べ63件、計66万円あり、福山氏側は一部は後援会費と認めた。政治資金規正法上、政党や政党支部でない政治団体は企業・団体から会費を受け取れず、同法に抵触する可能性がある。
「福山哲郎後援会」は京都府選挙管理委員会に、収支報告書に加え個別の入金額が分かる金融機関の「払込取扱票」を提出している。後援会の年会費は1口5000円。22~26年の払込取扱票は「後援会費用の振込用紙」と記し「後援会年会費5000円×口数=金額」を明記する形だった。27、28年の払込取扱票は後援会費と個人寄付のいずれかの欄に○を記入する形式だった。
産経新聞の調べでは、会社名義や店舗名とみられる名前で「後援会年会費」「後援会費」として入金したとする払込取扱票は少なくとも延べ63件で、5000~5万円のものがあった。このほか、名目が書かれていない法人による払込取扱票が20件、31万8000円分あった。
福山氏の事務所は「払込取扱票に法人名義の記入があった場合、趣旨を確認している。個人の寄付とする趣旨なら個人の寄付、後援会費とする趣旨なら後援会費として処理している」とし、一部は後援会費と認めた。「法人寄付とする趣旨の場合は(政党の)総支部に対する寄付かを改めて確認した上で総支部の収入とし、収支報告書に記載している」として、「問題はない」と強調した。
一方、産経新聞が「払込取扱票」に記入があった全ての企業・団体に取材を試みたところ、複数の京都市内の団体が「法人として後援会年会費を支払った。福山事務所からの確認はない」と回答した。
政治資金に詳しい日大法学部の岩井奉信教授は「企業・団体が支払う後援会費は寄付となり違法だ。個人寄付や政党支部への寄付として処理するとしても、返金後再び入金してもらうのが正しい」と話している。《産経新聞》