平成5369日目

2003/09/20

この日のできごと(何の日)

【自民党総裁選】小泉純一郎首相が再選

自民党総裁選は20日午後、投開票を行い、現職の小泉純一郎首相が過半数(329票)を大きく上回る399票を獲得し、大差で再選された。首相は再選後の記者会見で、26日に召集する方針の臨時国会でテロ対策特別措置法改正案を成立させ、10月14日の衆院統一補選告示前の10月10日にも解散に踏み切る考えを表明した。この場合「11月9日総選挙」となる。

首相は再選を受けて党役員人事に着手。役員会、臨時総務会で一任を取り付け、会見で(1)21日に党三役を決定(2)22日に内閣改造を断行−との方針を表明、「今回も派閥領袖に推薦を求める手法は取らない」と強調した。

党三役人事では、森派会長の森喜朗前首相や橋本派の青木幹雄参院幹事長らが山崎拓幹事長の交代を強く求めているが、首相は応じない構えで、留任で決着する見通し。堀内光雄総務会長も留任、麻生太郎政調会長は閣僚に転出との見方が出ている。麻生氏が転出する場合は橋本派の久間章生政調会長代理らの名前が取りざたされている。

改造人事で首相は、福田康夫官房長官に留任要請した。在任期間の長い扇千景国土交通相の退任が固まったほか、坂口力厚生労働相は、所属する公明党の意向に配慮し留任の公算が大きくなった。谷垣禎一国家公安委員長も留任の可能性が出てきた。安倍晋三官房副長官は党副幹事長などへの転出が検討されている。《共同通信》

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【アーチェリー・山本博選手】5度目の五輪出場決定

全日本アーチェリー連盟は20日の理事会で、来年のアテネ五輪代表に男子の山本博(埼玉・大宮開成高教)ら5人(男子2、女子3)を選び、発表した。1984年ロサンゼルス五輪の銅メダリストで40歳の山本は、同じアーチェリーの松下和幹(不参加の80年モスクワ五輪を含む)、射撃の蒲池猛夫と並び、日本の男子では通算最多5度目の五輪代表となった。《共同通信》

【J1】

Jリーグ1部(J1)第2ステージ第6節(20日・ヤマハスタジアムほか=8試合)強豪対決の磐田−鹿島は、1−1で引き分け、鹿島が首位を守った。第1ステージ覇者、横浜Mは今季最多得点を奪い5−1で清水に圧勝。3連勝で3位に浮上した。市原は柏と1−1で引き分け、東京Vは4−2でC大阪を振り切り3連勝を飾った。仙台は2−2でF東京と引き分け、17試合連続勝ち星なしとなった。G大阪−神戸は2−2で引き分けた。《共同通信》

【大相撲】

大相撲秋場所14日目(20日・両国国技館)横綱朝青龍が大関千代大海を右下手投げで下して2敗を堅持。3敗力士が消えたため、千秋楽を待たずに2場所ぶり4度目の優勝が決まった。千代大海は平幕琴光喜とともに4敗目を喫した。大関同士の一番は、栃東が魁皇を押し出して10勝目を挙げた。魁皇は7勝7敗。琴光喜を送り倒した関脇若の里は、先場所に続いて白星を2けたに乗せた。関脇雅山は10敗目。小結は土佐ノ海が6勝目を挙げ、闘牙は負け越した。十両は豪風が2敗でトップ。《共同通信》

【英、仏、独首脳会談】

ブレア英首相とシラク・フランス大統領、シュレーダー・ドイツ首相は20日、ベルリンで会談し、イラク復興における国連の役割拡大の必要性を確認、米英両国からイラク国民への「できるだけ早期の」主権移譲を目指すことでも一致した。

米国とともにイラク戦争に踏み切った英国、反対したフランスとドイツの3カ国首脳は、イラクの復興や治安回復の行き詰まりを踏まえ、戦争で生じた深刻な亀裂の修復を模索。今回、細部の対立点には立ち入らないことで「欧州の結束」を辛うじて演出した。

しかし、シラク大統領は会談後、イラクへの多国籍軍派遣をめぐる国連安全保障理事会の新決議案の内容では「完全には一致しなかった」と述べ、具体的な主権委譲時期や国連の役割拡大の程度をめぐっては、立場の違いを埋めきれなかったことを明らかにした。

ブレア首相によると、3カ国はこの日の会談結果を受け、国連安保理で対立点の協議を続ける。またシラク大統領は23日に、シュレーダー首相は24日に、国連総会開催中のニューヨークでブッシュ米大統領とそれぞれ会談、新決議案修正をめぐる外交工作を活発化させる。

首脳会談終了後の会見で、ブレア首相は「われわれはイラクの安定を望み、できるだけ早く民主的な政府を樹立するようにしたい」と強調。シュレーダー首相は、復興に当たっての「一層重要な国連の役割」と「できるだけ早期の」イラク人への主権移譲で3カ国が一致したと語った。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は20日、オークランドでのアスレチックス戦で4安打を放ち、大リーグ史上3人目の新人から3シーズン連続通算200安打を達成した。

あと「2」に迫っていたイチローは三回に二塁打、四回に2点中前打を放ち達成した。六、九回にも適時二塁打し、6月17日以来の4安打で打率を3割1分1厘に上げた。

過去に新人から3季連続200安打したのはロイド・ワーナー(1927−29年)、ジョニー・ペスキー(1942、46−47年=43−45年の3年間は兵役に就く)で、56年ぶりの快挙となった。マリナーズは9−3で首位アスレチックスに連勝し、3ゲーム差に迫った。

松井秀喜外野手のヤンキースはデビルレイズに7−1で快勝。優勝へのマジックナンバーを「3」に減らし、9季連続のプレーオフ進出も決定。残り8試合に全敗しても、ワイルドカード(各地区2位の最高勝率球団)でのプレーオフ出場が確定した。松井は3打数1安打で打点はなく、打率は2割8分7厘。

ドジャースの野茂投手は自己最多の17勝目をかけてジャイアンツ戦に先落したが、六回途中8安打4失点で12敗目を喫した。《共同通信》

【グランドキャニオン】遊覧ヘリが墜落

米アリゾナ州の国立公園グランドキャニオン近くで20日午後1時前、観光ヘリコプターが墜落しパイロット1人と乗客6人の計7人全員が死亡した。在ロサンゼルス日本総領事館などによると、パイロットと乗客のうち2人は日本人であることが確認されたという。身元も判明しているが「家族の了解が取れないので公表しない」(同総領事館)という。

墜落したヘリコプターは、グランドキャニオンの空港を離陸し、大峡谷の上を遊覧飛行していた。谷底に迫ろうとした際に、岩壁に激突したとみられる。米連邦航空局が詳しい原因を調査している。《朝日新聞》

【ラトビア】EU加盟へ

バルト三国のラトビアからの報道によると、同国の欧州連合(EU)加盟の是非を問い、20日、行われた国民投票は即日開票の結果、67%の賛成で加盟が承認された。レプシェ首相は「(1991年の)独立と並ぶ重大決断だ」と「勝利宣言」した。

ラトビアの承認で、2004年5月に加盟を予定している10カ国すべての加盟承認がそろい、旧ソ連・東欧圏の一部を含むEU25カ国体制の発足が確定。

タス通信が伝えた中央選管の最終集計によると、賛成67.0%、反対は32.3%。投票率は72.53%だった。

反対派に加え、人口の約3割を占めるロシア系住民の多くが加盟に否定的で、承認は危ういとの予測もあった。《共同通信》

【この日の民主党】

「一致したマニフェストの提示を」小泉総裁再選で菅代表

民主党の菅直人代表は20日、自民党総裁選挙で小泉首相が再選されたことについて記者団の質問に答え、「予想通りだ。国民的に人気のある小泉首相をそのまま次の選挙の顔にしておきたいと判断した結果だろう」と述べた。

菅代表は4人の候補の間で戦われた選挙戦について「道路公団民営化や郵政事業民営化について党内で議論を行うのかと思ったら、『政策には反対だが支持する』といった派閥間の政治的駆け引きだけで、何を選択しているのか普通の国民には分かりにくかった」と指摘。その上で、党と政府で一致したマニフェストを責任を持って示すよう小泉首相に求めるとともに、臨時国会では、すでに発表した民主党政権公約(第一次草案)をしっかり訴え、正面から議論を挑んでいく意向を明らかにした。《民主党ニュース》



9月20日 その日のできごと(何の日)