平成5370日目

2003/09/21

この日のできごと(何の日)

【自民党】新幹事長に安倍晋三氏

自民党総裁選で再選を果たした小泉純一郎首相は21日、党役員人事で山崎拓幹事長を副総裁とし、後任幹事長に安倍晋三官房副長官を抜てきした。政調会長に額賀福志郎幹事長代理を起用、堀内光雄総務会長は留任させた。同日の臨時総務会で正式決定した。

衆院当選3回で49歳の若手ながら各種世論調査で人気の高い安倍氏の幹事長起用は、10月の衆院解散、11月総選挙に向けて清新さのアピールを狙った「選挙対応人事」だ。

首相は21日夜、神崎武法公明、熊谷弘保守新両党代表と会談。3党連立体制の維持を確認し(1)総選挙に向けて選挙協力の具体化を急ぐ(2)26日召集の臨時国会でテロ対策特別措置法改正案を必ず成立させる−などで合意した。

首相は安倍氏起用について記者団に「自民党は若返る必要があるし、適任だ」と強調。安倍氏は臨時総務会で「若輩だが、身命を賭して総選挙に勝つため頑張りたい」と表明した。

幹事長人事をめぐり首相は当初、山崎氏を留任させる意向だったが、森喜明前首相や青木幹雄参院幹事長らが女性問題を抱える山崎氏の交代を要求していた。額賀氏も橋本派内で青木氏に近く、首相支持に回った青木氏への配慮を強くにじませる人事となった。

自民党の安倍晋三幹事長ら新三役と山崎拓副総裁は21日午後、党本部でそろって記者会見、「当選3回、議員歴10年の私が幹事長に指名された意味をしっかりかみしめ、硬直した党とならないよう時代にふさわしい、改革をする政党として脱皮していくよう全力を尽くしたい」(安倍氏)などと決意を表明した。

安倍氏は「幹事長の一番重要な仕事は、選挙に勝つことだ」と述べ、11月にも行われる次期衆院選での勝利に全力を挙げる考えを強調。自衛隊派遣の延長問題について「テロとの戦いに自衛隊はなくてはならない。国際社会の中で責任を果たすのは当然。野党も将来、与党になろうという気持ちがあれば、真剣に考えてほしい」と述べ、臨時国会で民主党など野党側に協力を求める意向を示した。《共同通信》

当選3回、議員歴10年の若さ、対北朝鮮外交で強硬姿勢を貫き、拉致被害者の信頼も厚い。21日、異例の大抜てきとも言える人事で自民党幹事長に就任した安倍晋三氏(49)。衆院解散、総選挙を控え、小泉純一郎首相と並ぶ二枚看板の「党の顔」が誕生した。

同日午後、東京・永田町の自民党本部で山崎拓副総裁(66)らとともに新任党四役として臨んだ記者会見。

安倍氏は、拉致問題について「わたしが議長を務める拉致問題専門幹事会で政府の基本方針を決めた。誰が議長になってもこの方針は変わらない」とした上で、「今後も解決のために全身全霊を打ち込んでいきたい」と語った。

一方、次期衆院選に関しては「幹事長として一番重要な仕事は選挙に勝つこと」。首相から電話で就任要請された際、「わたしのような若輩でいいのか」と言うと、首相は「だからこそできることもある」と話したという。

祖父の故岸信介元首相、父の故安倍晋太郎元外相に続き三代続けての党幹事長就任の感想を問われると、「三代続けてとは知らなかったが、三代というより山口県、長州の出身者として恥ずかしくない仕事をしたい」と述べた。

森喜朗前首相は、青木幹雄参院幹事長とともに山崎拓幹事長の交代を強く求めてきただけに、新三役人事を「党が一丸となり総選挙に臨む気持ちが、これぐらい表れた人事はない。さすが小泉さんだ」と高く評価した。

安倍氏の幹事長起用については「素晴らしいんじゃないか。若々しいしね」。第二次森内閣で安倍氏を官房副長官に起用し政権中枢で経験を積ませてきたこともあり、「私の時から訓練している。(経験不足の)」心配はない」と期待を込めた。《共同通信》

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【大相撲】

大相撲秋場所千秋楽(21日・両国国技館)前日2場所ぶり4度目の優勝を決めた横綱朝青龍は、大関魁皇をもろ差しから寄り切り、最終成績を13勝2敗とした。魁皇は7勝8敗と負け越しが決定、九州場所は5度目の大関かど番となる。大関同士の対戦は、千代大海が栃東を押し出して11勝4敗。栃東は10勝5敗。関脇若の里は雅山を寄り切って11勝目を挙げた。雅山は4勝11敗。小結闘牙、土佐ノ海ともに7勝8敗とした。

三賞は、殊勲賞が若の里で4度目、敢闘賞が旭天鵬で4度目、同じく高見盛は2度目、技能賞は岩木山が初めての受賞となった。十両は豪風が13勝2敗で初優勝した。《共同通信》

【特急雷鳥】ボンネット型車両「さよなら運転」

先頭車前面の丸みのある出っ張りが特徴で親しまれてきたボンネット型車両が21日、老朽化のためJR北陸線特急「雷鳥」から引退し、富山ー大阪間で「さよなら運転」した。

ボンネット型車両は東京と大阪を結んだ特急「こだま」用として1958年に登場。国鉄時代から全国の特急で活躍した。この日は「懐かしの雷鳥」と銘打ち、「雷鳥」にボンネット型車両が登場した64年当時の経路と同じ、米原経由で運転した。《共同通信》

【プロ野球】

プロ野球パ・リーグ首位のダイエーは21日、優勝へのマジックナンバーを「5」とした。ダイエーが日本ハム26回戦(福岡ドーム)を6−1で下し、マジック対象の西武が近鉄に3−4で敗れたため、前日までの「7」から二つ減った。ダイエーの胴上げは最短で25日。《共同通信》

【カンボジア】武器よ、さらば

日本の政府開発援助(ODA)の一環として、カンボジアの違法銃器の回収活動を進める日本のチームが21日、同国北西部シエムレアプ州バンテアイスレイで回収した銃約1000丁を住民の前で焼却処分し、銃器の撤廃を訴えた。

日本政府が2003年度からカンボジアで始めた「小型武器撤廃プロジェクト」の第一弾。ODA予算から4億5000万円を提供し、武器提出の見返りとして、地元で学校建設などの支援事業を進める。外務省によると、日本チームが直接、武器回収を行うのは初めて。日本主導による「武器と支援の交換」がカンボジアで本格化した。

武器回収を進めるのは、外務省所管の財団法人「日本国際協力システム」が派遣した「小型武器対策支援チーム」。チームは4月に発足。ボル・ポト派の影響で多くの武器が残されているシエムレアプなど3州で住民に小型武器の危険性を訴え、放棄するよう呼びかけたところ、これまで銃約2000丁が地元警察に任意提出された。

バンテアイスレイの小学校で行われた式典には、日本から外務省の進藤雄介通常兵器室長が出席。住民約800人を前に、山積みにされたライフルや自動小銃に火がつけられた。《共同通信》

【イスラエル・ペレス元首相】「いつか平和に共存」

パレスチナ和平への貢献でノーベル平和賞を受賞したイスラエルのペレス元首相(労働党暫定党首)の80歳の誕生日を約一月遅れで祝うパーティーが21日夜、テルアビブで開かれ、ペレス氏は最近の衝突激化にもかかわらず「イスラエル人とパレスチナ人はいつか隣り合った二つの国で平和に暮らせるようになる」と力強く演説した。

パーティーには、米国のクリントン前大統領、旧ソ連のゴルバチョフ元大統領、南アフリカのデクラーク元大統領らのほか、イスラエル政界で宿敵のシャロン首相も駆け付けた。クリントン氏が故ジョン・レノンさんの「イマジン」を即興で歌う幕もあった。

ペレス氏は1993年のパレスチナ暫定自治宣言の立役者として、94年、後に暗殺されたラビン元首相、パレスチナ自治政府のアラファト議長とともに、ノーベル平和賞を受賞した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、松井秀喜外野手のヤンキースは21日、セントピーターズバーグのデビルレイズ戦に6−0で快勝し、22日のホワイトソックス戦に勝つか、2位レッドソックスが負ければ、6年連続のア・リーグ東地区優勝が決まる。松井は「6番・左翼」で出場し、初の三塁打をマークして4打数1安打1打点だった。

マリナーズのイチロー外野手は西地区首位のアスレチックス戦で3打数1安打。チームは0−12で大敗し、アスレチックスとは4ゲーム差に広がった。

カージナルスの田口外野手はアストロズ戦で、四回に2号本塁打を放った。エクスポズの大家投手はメッツ戦、ドジャースの石井投手はジャイアンツ戦にそれぞれ先発したが、勝ち負けはつかなかった。《共同通信》



9月21日 その日のできごと(何の日)